MIROSS ACADEMY

  1. MIROSS Academyトップ
  2. 体験レポート

  3. 自分自身を知る

一覧へ戻る

伝えたい言葉をうまく伝えられなくて、かみ合わないと感じられる方は多いのではないでしょうか。今回の女性もコミュニケーションが苦手だったりで、今まで生きつらさを感じていました。そんな中でも、「自分を知ろう!」と自分の感情や行動を注意深く見ていくと自分自身を客観視することができたことで、周りの方に劇的な変化が起こり続けていきました。今、彼女が演奏するバイオリンに癒される!という声や自分の体験に感動が止まらないようです。

佐藤 紀子 さん 40代 女性【東京都】

自分を観察してみると

ミロスに出会い、実践を続けて10年が経ちました。

初めは生きた心地のしない毎日から、自分を受け入れてくれる唯一の空間に出会えた喜びを感じ、カリキュラムを受講し、自分を知ることを楽しんで参りました。

カリキュラムを受講し続けることで、ある時期から繰り返し出てくるものがありました。

それは、無価値感による、恐怖や不安、怒り…。

「なぜ終わらないんだろう。」「妹が生まれたときの思い込みの傷では無かった?」悶々とする中、自身の思考、感情、行動を注意深く観察して生活することに徹しました。

それらがパターンとして見えてくると、ピッタリと当て嵌まる情報に出会えたのです。それは発達障害があるということでした。

今までは、なんとなくそうかもしれないくらいにしか認識していませんでしたが、詳しく調べていくと、自分はグレーゾーンのアスペルガーということがはっきりしました。

もちろん個人差、症状は様々ですが、些細なことで怒りや不安、恐怖を感じやすいのは、脳の扁桃核という部位が通常よりも肥大していることが影響しているということ、社会性に欠け、失言をしてしまうのは、社会性を司る前頭葉が萎縮しているためだということが解りました。

思考が偏りやすい

無価値感や劣等感は、生まれつきのものであり、妹が生まれたせいではありませんでした。

「なんだ。発達障害だったのか。わたし。」認めてしまうと、肩の力が抜け、自身の取り扱いを手にした安心感でいっぱいになりました。

カリキュラム受講中、自分の失言で講師を怒らせてしまったこと、知人の店で、抑えられない怒りが器物破損の事態にまで及んでしまったことなど、自身の失態だらけの過去も、発達障害の典型症状だったんだと、理解し、客観視をしていくようになりました。

一つのことに思考が偏り易い発達障害人にとって、客観視は社会生活において特に必要でした。

自身の一番の鏡である両親も、行動や言動を観察していくと、同じく発達障害であることが明らかでした。

生活習慣を改善すると…

例えるなら、個性豊かな大女優と滅茶苦茶なロックンローラーの、とある夫婦。

わたしにとっては理解不能な毒親。

しかしその特殊さも障害による脳の特性と一致しました。

まるで子供のように自分の欲求に忠実すぎる二人には偽りや汚れも持ち合わせていません。

両親を憎むことのできない自身の気持ちが、愛を受け取っていた紛れもない証拠でした。

発達障害人について調べていくと、身体が丈夫ではないため、必須栄養素は必要不可欠、生活習慣は大切であることが解りました。

改めることで、頭痛や慢性疲労は劇的に改善されました。

受け取ることで嬉しい出来事が

そんな中、偶然に見つけたある画家の存在が大きくわたしを揺さぶったのです。

若手アーティストであるにも関わらず、作品が国宝として認定されている腕前の持ち主でした。

どんな難解な言葉が飛び出すかと思いきや、「自分のクズさは自分が一番良く解っています。」と飄々と話されたのです。

視点をとらえることが出来るからこそ、このマイナスを受け入れる凄さにしばし呆然としました。

すると、介護職である職場で、中でも一番重度といえる認知症の入居者様のご家族から、
「佐藤さんがいて下さって本当に良かった…。ハグしたいくらいです。」と涙を流されながら、喜びを打ち明けてくださることがありました。

わたしは特別なことをしたわけではなく、ただ寄り添っていただけに過ぎません。

介護職に就いて13年、ご家族からこんなに嬉しい言葉を頂いたのは初めてでした。

バイオリン演奏:感動が伝わる

職場では、入居者様に、2〜3ヶ月に一度、バイオリン演奏会を開かせて頂いていますが、毎回、満席でアンコールは必ずお願いして下さるのです。

最近では「感動したよ。泣いたよ。」と声をかけて下さる方、感想を俳句にしてプレゼントして下さる方、衣装をプレゼントして下さる方…本当にたくさんの愛が届きます。

わたしはそれが嬉しいので、レッスンを続けています。

わたしは音大を出た訳でも、毎日練習ができる環境にある訳でもなく、技術的には未熟です。

しかも、職場にはプロのバイオリニストが定期的に演奏会をしに来るのです。

それでも、単なる介護士であるわたしの演奏会が愛されるのは、ミラクルだと思えてなりません。

また、20才年下の男性スタッフから、会うたびにお菓子やジュースをプレゼントされる、目の上のたんこぶだった上司からのガミガミが全く無くなる…など…

巨大なマイナスを受け入れることで、同じ大きさの片方も同時に受け取る体験に感動する毎日が続くようになっていました。

システムを理解したわたしは、発達障害人であることに怖さも恥ずかしさもありません。

寧ろ、【宝物です】

若くして夭折した、かつての天才たちも、社会では生きづらさを抱えていたのですから。

ミロスとの出会いに感謝します。

キーワード検索

ミロスが学べるスクール

オンライン受講が可能になりました!