「自分の意見を押し通す」「自分の非を認めない」たとえ他の全員が反対の意見であっても、妥協して周囲に合わせることもなく、自らの主張を曲げないなど、頑固な人にはいくつか共通する特徴があると言われています。ですが、もう片側からみれば「決して諦めず、意志を貫く」という風にも見えて何が正しいとかではありません。今回の女性の夫は何度も面接を受けるのですが決まらずでした。カリキュラムを受け続け、自分の根源を見ていくことで自分と夫のコンプレックスに気づいていくと変化が次々に起こりだしました。
Sさん 50代 女性 【北海道】
仕事が決まらない
2020年春、コロナが猛威をふるい始めた頃、その波が我が家にも襲いかかりました。
主人がコロナの影響で退職を余儀なくされ、そこから今年に至るまで約2年弱、無職の状態が続いていました。
低学歴で転職回数が多く年齢を重ねている主人は、ただでさえコロナ禍で転職が不利なのに、やりたい職種(大卒以上しか募集していないような職種)を譲らず、最終的にこの2年弱で91社応募しました。
当初は主人のことを、コンプレックスをバネにして頑張り続ける
《頑固で融通のきかない奴》と思っていました。
なんとか仕事が見つかって欲しいと願いながらこの2年弱の間、私はミロスカリキュラムに触れ続けていました。
主人に対しての感覚が本当に変わってきたのは、2021年11月11日から始まった牧寛子講師のミロス実践コースに参加した頃からです。
仕組みを知ることで
「なぜご主人にそんなに働いて欲しいの?」の講師の質問。
働いて欲しいのは当たり前。お金が入ってこなくなるのは困る。でももし十分なお金があれば働いてくれなくても良いのかな?いや、働いてない旦那なんてカッコ悪い。だとするとただの私の見栄?
掘り下げていくと、主人がしっかり働いて稼ぎが上がれば、私の価値も上がる。私は負け組から脱出できる。私のコンプレックスを見なくてすむ。その為に、甲斐甲斐しく無職の主人を支える耐える妻をやっていたのかとビックリしました。
また、その頃私の職場には、私をイライラさせるため、職場から排除したいと思う同僚がいました。
その話を講師にした時に
「その目の前の人に向ける、排除、疎外しようとするエネルギーが、ご主人が社会から排除されていることに繋がっているんだよ」と言われエゴがフリーズしました。
相手を排除しようとすることは、同時に自分を排除することになる。
また、大切な家族をも排除される現象を生むと言うことでした。
ということは、夫が不利な条件であるとか、ないとかは関係ないということか!とネガティブなことを問題視しなくなっていったのです。
更に「排除を見てきたということは、もう片側に、同じだけの受け入れてくれる会社があるってことだよ」とも。
バランスに戻るだけで…
牧講師のカリキュラムの空間では、マイナスの裏側にある同じ大きさのプラスを感じることができました。いつも、“マイナスを全く新しい創造に変えるゲーム”を楽しむような感覚を味わっていました。
例えば、前述の会社の後輩とのことにおいては、どうしても受け入れられない排除したい現象も、同時に見るという感覚により、自然と自分自身の内面と一致されていく。
相手に見ていた排除したいという抵抗感は、自分がバランスに戻るためにあったと知っていきました。
そして、私が今まで絶対に受け入れられなかった主人の低学歴、無知、負け組というマイナス。
この裏にプラスがあることが見えた時に、主人が常に安心と寛ぎと愛情を与えてくれている存在であることがわかり、また知性的に頼もしく見えるようになりました。
その頃から、今まで気になっていた主人のネガティブなことなど、私にとってどうでも良いことになっていきました。また仕事が見つからなくても、なんとかなるとどこか安心していられるようになりました。
実際にこの2年弱の間、実母や義母からのサポート、また私の保険金が満期で振り込まれたりと、財のミラクルがあったお陰でミロスカリキュラムに触れ続けていられたのは、やはり守られていたとしか言いようがありません。
それまで喧嘩ばかりしていた義理の両親が、結婚50周年の記念に、義父が義母の為に謝恩の旅行に連れて行ってあげたのを聞き、私の中の男女の傷が癒やされていくのを感じていました。
自分自身が癒されると変化が!
就活で落ち続け自分に楽しみを与えられずずっと自分にダメ出しをしてきた主人が、今年になってから「仕事が見つかる前にバイクの免許を取っておきたいんだけど良い?」と聞いてきました。嬉しそうにバイクの話をする主人の顔を見ていたら私自身がとても癒され「良いね〜!無職なんて滅多にない貴重な時間だからやってみたら!」と答えていました。
そこから状況がどんどん変わり始めていきました。これまでに90社の会社に落ち続けてきた夫は、バイクの教習所の申し込みをした直後、91社目で、するすると面接が決まりあっという間に内定をいただいたのです。しかもやりたい職種でです。
当初、頑固で融通がきかずコンプレックスだらけに見えていた主人の姿は、
《諦めず意志を貫く姿》に変わり、その姿は実践のコツがなかなか掴めなかったけれどミロスで生きることから《ブレなかった自分の姿》と重なりました。
間違った自己イメージのせいで…
一方職場の同僚のことはいつのまにか気にならなくなり、職場でも寛ぐことができています。
既成概念がどんどん壊れ、どんな自分も許し、あるがままを楽しめるようになってきています。
主人が中学生の頃、父に言われた言葉。
「お前は不作だ!」
この言葉に何十年も苦しめられてきた話をずっと聞いていましたが、この「不作」こそが、一番認めたくない、私が自分に対して強烈に感じていた自己のイメージ。
「不作」を自分と一致できた時、どうしても抜けられなかった同化が外れ、いつのまにか目の前から不作が消えていました。
家系の中で一番の劣等生で親に迷惑をかけてきた私達が、実は家系のカルマの連鎖を終わらせるホープだった!
私がミロスで生きる意志力を立ち上げマイナスをしっかり見ることにより、傷が癒え、同時に主人の傷も癒え、主人の中の意志力が蘇り仕事が見つかったこと、
この体験を書くことで改めて振り返ることができました。
創造を生み出す楽しさを教えてくださった牧講師、
そして、ミロス実践コースが終わってからも続いている仲間とのシェアも、私の理解を日々深めてくれています。