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小学生のいじめは、なぜ起きるのでしょうか?ということについて、こんなことが書かれていて驚きました。《子供を守る》には、いじめの原因から子供を引き離すようにしてください。また、学校を休ませる、学校を変えるなども1つの選択肢だと頭に入れておきましょう。でした。これでは、根本的な意味で、子どもにとっての解決策になるのでしょうか?今回の女性は子どもの頃に、いじめられた経験がありました。そんな女性がある取り組みにかかわったことで、子どもの頃の自分と同じ思いに気づくことで、いじめられた過去の体験が緩み癒されたのです。ご覧ください。

光永 由佳里 さん 50代 女性【長崎県】

小学校時代の嫌な思い出

私は今、この新しい生き方で創る「全ての人の幸せ」なまちづくりを就労支援を切り口に展開し、そのモデルケースを全世界へ広げて行く「Local&Global」を軸とした事業所で働いています。

その活動の一環として行われていた『薬物乱用防止教室』に、2020年度からは、私もスタッフとして入ることになりました。

内容を聞いていると、子供たちがグループになり、そこに先生とスタッフが入り

ディスカッションする・・・そう聞いた時、最初は「行きたくないな。」と思いました。

それは小学校の時、グループを作るときに、

「誰も私のことを誘ってくれない・受け入れてもらえない。」と思う体験があったからです。

なので、それ以来自分は「嫌われ者、いじめられっ子なんだ」と思い“グループを作る”というのが大嫌いになっていたので、思いっきり抵抗感が出ていました。

毎回グループ作りをする時に、どこのグループにも入れなくて、無理やり先生が決めたグループに入れてもらうということを繰り返していた時の「嫌な思い」が沸き上がってきていたのです。

その抵抗感を持ちながらでしたが、いざ第1回目の授業のために学校へ!

目の前の子どもと一致させる

小学校に入って感じたことは、子どもたちがお互いのことを良く知っていて、「自分のことを知ってもらえてる」ことも分かっている子が沢山いるということでした。

その取り組みの中で、「嫌な思いをした側と、言った側の気持ちを考える」という課題で話をしていた時、印象的な事がありました。

最初に聞いた子が「嫌な思いをしたことはありません。」と答えました。

「そうか」と言うことで、さらに他の子供たちに聞いていきました。

しかし、なんとなく最初に答えた子が気になったので、「みんなの話を聞いてどうだった?なんか思うことあった?」と聞いたら、「僕は、自分のことは受け入れてもらえないかもしれないから、自分のことは話しません。だから嫌な思いをしたことはありません。」と話したのです。

その言葉を聞いたときに、自分も「受け入れてもらえない自分」の希望を言ってもきっと聞き入れてもらえないと思っていた小学生時代の自分と一緒だなと思いながら聞いていました。

しかし、その言葉を聞いて校長先生が「自分のことを話さない子供!これが今問題なんだ!」と感情をあらわに発言されました。

校長先生もまた、この話を問題ととらえてしまい、「どうにかしなければ!!」と思っている!

これもまた、自分の思いと重なりました。

思い込みを外したら…

このグループで話をして、この二つの出来事を聞いていた周りの子供たちが、

ただ聞いていてくれている人も、問題ととらえていた校長先生も、表現の違いがあっただけで、「自分の思いを言葉にして出していただけでOKだったんだ。」

「分かってくれていた」と話しが出来たことで、自分の中にある、辛かった気持ちや問題視してしまうことが、終わったのだと感じる事が出来ました。

そして、3回目の最後の授業のとき、その授業の直前に学級で起きたことを、担当の養護の先生が伝えてくれました。

1人の女の子が嫌なことを言われたので、言った男の子を注意し、言われた女の子と言った男の子を、和解のために担任が握手をさせたそうです。

そして、それを見ていたある子が笑ったので、それを担任がからかってるように思い、その子が注意を受け、そこで泣き出してしまう女の子がいたりして、みんなが沈みきって、緊張感を持った状態になっているという報告でした。

そんな状態でスタートした3回目の授業でしたが、

女の子がそのことを言われて嫌なんだと初めて知って驚いていた子、

嫌だったことに気づけなかったことを悔やんでいる子、

何もしてあげられなかったと泣き出す子、

気づいていてどうにかしなきゃと思っていたと話すほかの生徒や先生方。

授業を通して、皆の色々な思いにふれる事が出来ました。

その思いを知った時に、自分の小学生時代に虐められている自分には、

「周りに敵しかいない、先生たちも何もしてくれない」と壁を作り、周りを見ないようにしていた自分の姿が見えました。

「そうじゃなかったんだ、こうやって周りの子供もいろんな思いを持っていて、先生たちも何とかしてあげたいと思ってくれていた。それが見えてなかっただけなんだ!」

自分の思い込みで、皆に背を向けていただけだったんだ!と分かった時、ふと涙があふれてきました。

自分の小学生時代に戻って「大丈夫だよ。」と言ってあげられたと、心が緩んでいきました。

今回の小学校での「薬物乱用防止教室」を通して、私の「学校コンプレックス」が終わったと確信しました。

※(Part 2)はこちらから

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