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感情を表す「喜怒哀楽」という言葉に含まれていることからもわかるように、怒りはもともと人間が持っている自然な感情です。怒りを感じることはまったく悪いことではなく、ごく自然なことですが、怒りは他の感情に比べてエネルギーが強いのか「振りまわされやすい」という性質を持っているようです。ですから、怒りを理解することは、もしかしたら生きやすくなるのかもしれませんね。今日ご紹介する彼女は、いつも「怒り」が悪いことだと思って見せないようにしていましたが、怒りの正体に気づくことで解放されました。何があったのでしょうか?

Sさん 60代 女性【愛知県】

仕事場のオーナー夫婦:両親の姿そのもの

私のアルバイト先のオーナー夫妻とのことです。

飲食店を個人経営されてるご夫婦なのですが、常日頃、奥さんの方が店の経営全てを取り仕切っていて、ご主人は寡黙な職人気質のような方です。

だからなのか、いつも従業員とトラブルになるのは女将(奥さん)の方が多く、私との関係もその例外ではありませんでした。

今、コロナ禍で特に飲食業は風当たりが強く、時短営業、休業要請を求められているせいもあってか、最近は特にイライラが酷く、口から出るコトバはダメ出し、粗探しばかりで怖い存在になっていました。

なので あまり関わりたくもないと前から思いつつも、細く長く続いている何故か不思議な縁。

それを友人とシェアしていたらとんでもないことがわかりました。

いつも感情的になる女将は まさかの私の母親そのものでした。
そして寡黙に仕事をコツコツとこなしている、ご主人は、まさに私の父親!

両親の夫婦喧嘩

目の前は鏡!
そしてオーナー夫妻は自分の中にある男と女、つまり両親!
と、聴いて今までは わかっていたつもりでしたが、それはアタマだけでわかっていただけで、完全に分離して見ていたので友人に言われるまで全く気付きもしませんでした。
それが友人にそのオーナー夫妻の話を聴いてもらって、じゃあ、アナタの両親は どうだったの?と聞かれた時に初めてハッと気付けたのです。

私の両親も自営業で夫婦一緒に毎日、朝から晩まで仕事をしていました。

そして毎月、月末の締めが近づくとよく金銭的なことから夫婦喧嘩をしていました。
それは、とても激しく母はヒステリックに泣き叫び皿や鍋が飛び、日頃、寡黙な父も、
さすがにその時は茶ぶ台返しをして、まさに昭和時代の夫婦喧嘩でした。

その光景を柱の陰から泣きながら恐れ見ていた子供の頃の私。

それが頭の中に焼き付き、ヒステリーで性格が激しい母が嫌いでした。

私の中にある父と母、しかも特に母の方を嫌っているという始末。
それを、まさかアルバイト先のオーナー夫妻に見ていたなんて!
本当に驚きでした。

母のようにはなりたくない!

今までは受け取っている「つもり」だけだったので、私が私に怒っている!
と、までは理解できていましたが、私が母を嫌っていたために私の中の男と女のバランスも崩れていたとは知るよしもありませんでした。
しかし、それをミロスシステムによって、紐解くことができて、そこから見ると理解できたのです。

だから、アルバイト先の女将が鏡となり、それは母であり、更に母を嫌っているのでアンバランスであることを教えてくれていたのです。

また、私は幼い頃のイメージから「気性の激しい母」のようには絶対なりたくない!として努めて平穏を装っていましたが紛れもなく私の中にもあった激しい性格。
それを無意識に隠していたので その女将のキツさとなって写し出されていたのです。

それに気づくと、女将の言動は静かになりました。

今度こそ真に受け取れたんだと実感できました。

ミロス実践コースを初受講して

ミロス実践コースを初受講したことで、
『笑顔の裏には怒りがあった』ことを知りました。

その中で講師から教えていただき、わかったことを、もう少し表現させて頂きます。

講師から、
「貴女は自分の目の前に何故か怒る人が多く現れると言っていましたが、それは何故なのかわかりますか?」
と言われて、

自分が自分に怒っていて、その原因は自分の中にある内なる母、しかも激しい性格の母があることを受け取れていなかったということはわかりました。

ですが、また講師から
「その母のようになりたくないがために何をしましたか?」ということを聞かれたときに、

私は、
「いつも、何事も波風が立たぬよう、穏便に事が運ぶよう、中立の立場を保ち、常に静かに微笑んでいました。」と答えました。

すると講師から
「それが傾きでバランスを崩していて、目の前に怒った人を見たんですよ!」と…
「簡単に言ったらそれです」とお聞きしました。

私は、あの気性の激しい母のようにはなりたくないとして、常に「良い人」でいました。
でも実際には私の内側にある半分の母は激しい性格の人。
それを隠して、隠して、見せまいとして、大人しい良い人を演じてきていたのです。

もう誤魔化さなくて良い!

だから、講師から
「アナタが平和そうに、にこやかに笑えば笑うほど反対側には、それと同じだけの『怒る人』を作ってるんですよ。」と言われて。

私「それはどういうことですか? 笑う角には福来たるとも言われるのに逆に怒る?」

講師から教えていただいたことは、
本当に楽しくて心底笑っているのとはわけが違い、私の「笑い」は
《誤魔化しの笑い》 だと……

本来、母の気性の激しさがあるにも関わらず、それは良くないものとジャッジして、それを見られまいとして隠すための笑いだったのです。

本当は違っているのに喜怒哀楽の感情は出さず、いつもニコニコ、または能面のように振舞っていました。
でも それは本当の私ではなく、また激しい気性のことも、いいも悪いもないのに、良くないものと決めつけていたから鏡となる相手は、それを教えてくれるために怒る人となって現れていたのです。

自分の中に秘めている『激しさ』それは良くないものと決めつけ、認めることもなく封じ込め、外側では努めていい人でいよう!

いつも笑顔を絶やさず平和主義を貫抜けば事は全て上手く行く!
平和になるはずだと信じて生きてきました。
が、それは、マイナスは良くないものとして思い込んで拒絶して、プラスに完全に傾いていたということと同じだったのです。

マイナスがあるからプラスもある。どっちもどっち。

このマイナスを受け取らないとプラスも受け取れないし、システムから見たら激しい気性も穏やかな気性も、どちらも元々持っているものなのでした。
それがわかったら、とても解放的な気持ちになり、これからは自分の気持ちに正直になって生きていけます!

と答えていました。

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