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  3. vol.2まさか!?“やっかい者”の正体を発見!

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「腐ったミカンの方程式」これは数十年前に放送された、武田鉄矢さん扮する“金八先生”のドラマのタイトル。“やっかい者”扱いされた、不良たちを学校から排除する、つまり「ミカン箱から腐ったミカンだけを放り出す」ことでその場を収めようとする学校の体質を表現したもの。「生徒はミカンじゃないんです!」は名台詞です。今回ご紹介するのは、わが子を“やっかい者”扱いしていたお母さんのお話。しかし、彼女はドラマに出てくる無責任な先生とは違い、システムによってその“やっかい者”の正体を掴んだのです!さてその正体とは・・・?


 N さん 50 代  女性【愛知県】

自分の取り扱いの悪さが…

田坂講師のLifeコースとミロス カウンセリングで、私のカラッカラに渇いた生きざまを発見され、システムを理解していくと、なんと発達障がいの息子が変容したのです!B型就労支援施設に通い、周囲にちょっかいばかり出して嫌われ、孤立していた息子。

管理者の方から、
「それが続けば辞めてもらう」と言われていたのが一転
「責任を持って面倒を見させてもらいます。お父さんもお母さんも、今まで頑張ってこられたんだから、これからは夫婦の時間を持ちゆっくりして下さい。」と言われたのです。

私自身の取り扱いが、“やっかい者”でなくなったら、息子の取り扱いも一気に変わったのです。
その数日後、管理者の方からまた呼び出された。

「また、問題を起こしたのか?」
とドキドキしながら行くと、突然息子の口から、「僕は、ここを辞めたい。朝から晩まで、畑で働いてお給料が1ヶ月数千円では、やる気が起きない。もっと色々な経験をして、僕に合う仕事を探してたくさんお給料が欲しい。ラジオも買いたい。」
と聞かされたのです。

その場は、担当者会議というもので、色々な職種の大人が5人もいて、ビックリした自分と、
「これが障がい者の息子という私の姿?」と感じる自分がいた。
だんだん落ち着いてきて、じっくり自分自身を感じる事が出来た。

その場にいた皆さんが口を揃えてこう言った。
「よく、自分の気持ちをはっきりと言えたね。Mくんは、コミュニケーションが下手なだけで、向上意欲はある。仕事が出来ない訳ではない。思いきって名古屋へ行ったらどう?お母さんも、子離れしたらどうですか?」と言われた。

無価値を受け取ったことで、息子(私の男性性)が立ちあがったと感じました。
私は嬉しくなり、早速講師と、Lifeコース仲間の皆さまに報告すると、まるで自分事として喜んでくれました。

思い込みをすてる…

今までの古い思考では、こう思っていた。
・生きる為に働かなければならない。
・仕事は、きついもの。
・好きな事をして、お金を稼ぐなんて、ごく一握りの人。
・お給料の高さと人の価値は比例している。
・働かざる者食うべからず。

こんな古い思い込みが、次々と浮かんだけれど、そこに取り込まれることはなかった。

就労先の方に、
「お母さんすごいね!もう次の所探したの?普通なら、しばらく倒れて寝込みますよ」と、言われ、その一言でハッと我に返った。
気がつけば、“一人で頑張る”という今までのパターンで、次のステージへ向かう息子の行き先を、【頑張って探すお母さん】を、またやってしまっていた・・・。

“一人で頑張る”ことをやめ、職場の人に話してみた。すると、
「それなら、名古屋にいい所あるよ」と紹介してもらう事ができました。

初めは、
「えー!名古屋かあ。そんな遠くへ1人で行くなんて無理だ!」
と、また息子の足を引っ張るエゴ。自立させる気のない、出来ない、駄目を張り付けようとするエゴを現行犯逮捕!

「え〜い!ジャンプだ!」
思い切って、見学に行き体験する事に。

片道一時間以上、名鉄と地下鉄を乗り継ぎ、しかも、時間帯は朝の通勤ラッシュ。
心配している私をよそに、息子は、
「お母さん、僕行ってみるよ」と即決。
実は、乗り継ぎにも新しい発見があったんです。

切符を毎回買い足さないと乗り継ぎできないと言われたとき、「息子にそれは無理だ!」と思った。
でも、「行く!」と決めた息子の意志を尊重したら、わざわざ駅員さんがあれこれ調べてくれて、買い足さなくても乗り継げるようにしてくれたり、ちゃんと乗り継ぎできてるか気をつけてみるようにしますと連絡をくれたりしたのです。

“やっかい者のプログラム”から、手も、目も、心もかけてもらえるという“愛されるプログラム”に変わりました。

息子が行くのは就労支援事業所という所で、働く為の訓練をする所です。
いよいよ、体験。試験のようなもの。

行ってみた結果、
「人にちょっかいばかり出して、これでは、迷惑です。体験を再度やり直しましょう。」
と言われ、
「えー!どうしよう!」パニックになりそうになり、講師に連絡をすると、
「ちょっかいだしてるのは誰?ちょっとやそっとじゃ見てくれないから、派手な事していたのは誰?問題が大きいほど周りから見てもらえるってやってきたよね。見て欲しい、かまって欲しいのは誰?」
とアドバイスを頂き、「そうだった!」と受け取った。

すると翌日、
「やはり、来週から来て下さい。3週間は様子みましょう」と連絡が入った。
その報告も、自分の事のように受け取ってくれた講師に、感謝で涙が溢れた。

家族が再生した…

本当に目の前は、自分しかない。
「どんだけ私は、かまってちゃんだったんだ!」と再認識する体験だった。

8月から行き始めて1ヶ月が経つ。
「今日は○○してきたよ」と色々話してくれる息子。
また、ふと気がつけば、主人の父母との関係があり得ない事になっている。

結婚当初から、不仲だった私たち。
ところが今では、息子の初出勤の日、心配だからと、地下鉄の改札口から、施設のビルの入り口に入る姿を影からこっそり見ていたり、私たち夫婦がMWMコースへ行く日は、息子の面倒を見てくれたり、いや、面倒を見るというより、一緒に仲良くリサイクルショップにラジオを買いに行ったり、音楽を聴いたりしているではないか!

すごいコミュニケーションがとれている姿に驚いた。

また夏休みに、主人の弟2人から、
「兄貴が変わった!」と聞いたので、
「どこが変わった?」と聞くと、

「前は、【喋りかけるなオーラ】が出てたけど、
先日、『Mくんの事で相談がある』って言われたから凄く驚いたけど、めちゃくちゃ嬉しかった」と話してくれた。
しかもその日は、実家に来る予定はなかったのに、何となく来た、来て良かったと。

これは、プログラマーからのプレゼントだと思った。
コミュニケーションが下手な私たち家族。先祖のDNAが確実に書き変わったのを感じている。
夫婦の会話も確実に増えている。
“コミュニケーションの達人”の私たち家族がどんな事になるのか?
また自分たちがどれだけ周囲に発信していけるのか?

これからが本当に楽しみです。

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