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「自分の名前を気に入っていますか?」今回ご紹介する彼女は、自分の名前に抵抗感があったそうです。両親の不仲を嫌い、そんな両親を反面教師として生きてきた彼女が、母の思いに触れられた時に、ついにこの名前で生まれた意味に喜びと興味が湧いたのです。彼女は何を理解したのでしょうか?


 溝口 智子さん 40代 女性【愛知県】

名前の云われ~自分の名前は自分で選んでくる?~

ある日、私は職場の男性から下の名前で呼ばれて驚きました。しかも呼び捨てだったので
「えっ?何?」と、一瞬で抵抗感が湧いてしまったのです。

普段、私は下の名前で呼ばれる事にとても抵抗があり(特に男性)、周りの人たちには敢えて「名字で呼んで下さい」とお願いする程なのです。恥ずかしいような、居心地が悪いような、妙な気持ちになってしまうからです。

その職場の男性も、私が普段から、そう言っている事を知っていながら、その時はからかっていただけだと思うのです。
でもその時の私は、名前で呼ばれた事が恥ずかしくもありましたが、実は心の中では嬉しくて仕方がなかったのです。
今まで一度も“嬉しい”なんて感じた事などなかったのに、どうしたんだろう?と正直戸惑いました。ただ名前を呼ばれただけなのに・・・。

私自身にとって、今まで名前はそれほど重要なものだという認識はありませんでした。
「字画がいいから」と、親が勝手につけたものだと思っていました。

ところが講師に、こんな風に教えてもらったことがありました。
「子供は自分の名前をちゃんと選んで生まれくるものだ」と・・・。

「え?ということは、この名前・・・私が選んだの?」

まさか自分のことを蔑ろにしていたなんて…

そう思えたとき、これまで自分の名前を蔑ろにしていたことに気付き、同時に自分で自分を蔑ろにしていたことにも気がつきました。

子供の頃から母の顔色や人目を気にして、仲間はずれにされないように
『自分の気持ちを無視して生きてきた私』
『人と比べて私なんてダメだと自分を否定し続けてきた私』
自分と向き合うことを避け、自分を直視出来なかったから名前で呼ばれることに“抵抗感”を抱いていたんだと理解しました。

そして今回男性に名前を呼ばれたことにも何か意味があるのだろうか?と思った時、ミロスシステムで、自分の中には「女性性と男性性」があることを改めて感じ、「母の姿が私。父の姿が私。」全部私の中にあるものなんだと理解しました。

私の両親は結婚して47年間一緒にいますが、子供の頃から、毎日些細なことでけんかをしています。
母は父に対してとても口うるさく、いつも険しい顔で“指図やダメ出し”をするなど、理不尽とも思える内容のものも多々あります。
そんな母を黙らせることができず、言われっぱなしの父は反論してもいつも言い負かされてしまいます。
結局、納得できないまま言うことを聞くしかない父は、母への愚痴を一人でブツブツ言っています。

子供の頃からそんな両親の姿を見て育った私は
『将来結婚したらこんな風には絶対になりたくない!』
と思って生きてきました。
ところが、実際に結婚した夫には、私の言う事はほとんど受け入れてもらえず、やることなす事ことごとく認めてもらえませんでした。

それでも私は、その相手に認めてもらおうと一生懸命でしたが、頑張っても私を認めてくれない相手に対して次第に怒りを爆発させて、母が父にする様に、私も同じく夫に“指図やダメ出し”をしていたのでした。
そしてお互いの心が離れてしまい、とうとう離婚という結果になってしまいました。

両親のようにはなりたくない!~自分のパターンを知る

絶対に「両親のようになりたくない!ならない!」と思っていたのに、
結局私は両親と同じ事をしていたのでした。

母の父へ対する“指図やダメ出し”の内容は子供っぽいものが多く、簡単に言えば母の“わがまま”でしかありません。
ですが、わがままだとは思われたくない母は、指図やダメ出しという形でそのわがままを隠していました。
それには「そのままの私を受け入れて」と父に求めている必死な母の姿を感じました。
でもそれがうまく伝わらず“否定された”と感じることが多くて、やり場のない満たされない母の気持ちは、悲しみを通り越して“怒り”として表れていたのです。
そして母の“怒り”をいつもぶつけられている父も、母から否定されていると感じて、“何をやっても認めてもらえない気持ち”をずっと抱えていました。

〇お互いに相手に受け入れてもらえない
〇認めてもらえない
〇否定し合う
〇そっぽを向いた関係

これが私の「女性性と男性性のパターンなんだ」と理解しました。

今回、職場の男性から名前を呼ばれたのは、ミロスと出合い、様々なカリキュラムに触れ、少しずつですが自分を理解し、向き合えるようになってきた頃でした。
そして名前を呼ばれた時に普通に“嬉しい”と感じれたのは、今までそっぽを向いていた私の女性性と男性性が“向き合えた瞬間”だったと感じたのです。

今さら気づいたのですが、周りのミロス仲間は、私のことを最初から“名前”で呼んでくださっていました。
そして私も“抵抗せずに”そのまま受け入れる事ができていたのです!

ただ名前を呼ばれただけなのに・・・こんなにも自分を紐解く事ができるミロスに改めて感謝でいっぱいです。

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