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接客業をされている方なら、“クレーマー”という存在に一度はお目にかかったことがあるのではないでしょうか?クレーマー歴が長ければ長いほど、その行動は悪質化していくそうです。今回ご紹介するのは、日常でクレーマー行為を繰り返してきた女性が、あるパターンを見破り、その悪質化を未然に防いだというものです。さてその正体とは?


横橋 直美さん 40代 女性【東京都】

悪質なモンスタークレーマーが現れる!

5月に柳沢かおり講師のLifeコースを受講しました。
そこで、私は自分の異常ともいえる、恐ろしいまでのクレーマーの正体を発見できたのです。
私は、これまで大小問わず、日常でクレーマー行為を繰り返してきました。

そして今回、自分の目の前に映し出した、現代社会でも問題となっている、悪質なモンスタークレーマーが、私の隠した無意識を見せつけてくれました。

その日、私が働いているお店に現われた悪質なモンスタークレーマー。
そのお客様は、商品を購入し、「ありがとう」と何事もなくその場を立ち去っていきました。ところが、しばらくして再び戻って来たと思ったら突然、
「上の人を呼んで!」と声を荒らげ、怒り出したのです。どうやら、私の接客態度に腹が立ったようなのです。
私はすぐに、社員を呼んで、対応していただきましたが、それでも、その方の怒りは収まらず…どれだけ私が酷い接客をしたか、ありもしない事を言い出したのです。
最初の訴えとは違う、どんどんエスカレートしていく様子に違和感を覚えながらも、何をしでかすか分からない異常とも思える行動に、恐怖で震えたのと同時に、
『もう解雇されても構わないから、早くこの状況から抜け出したい。謝っているんだから、もういいでしょ!!』と開き直っている自分がいました。

自分に対する“無価値感と劣等感”

ミロスを知る以前の私でしたら、
『私は悪くないのに!』とすぐさま、被害者側になってその場から逃げ出していたと思います。
しかし、ミロスに出合い、目の前の事象に感じるものは、自分の内面に隠れた無意識だと教わったので、このお客様に感じるものを通して、自分の無意識に触れてみることにしました。

『私は何にこんなにも腹を立てているのだろう?』とお客様の訴えに耳を傾けてみたのです。
すると、そこから見えてきたのは、『自分に対する無価値感や強烈な劣等感から、自分をぞんざいに扱ったことへの怒り』だったのです。

また、この体験を通して、自分が見てる世界は全て、自分の内面が映し出されていることをより深く理解することができました。
そして、私はこの一連の騒動の責任を取る覚悟でしたが、会社の上の方からは
「変わったお客様もいるから気にせず、今まで通りでお願いします」
「君は悪くないよ」
と言っていただき、注意もお咎めもありませんでした。

自分の正しさを押し通そうとする

この話をLifeコースで話したとき
講師から「そう。実はクレーマーは、自身の行為について、何をしても許されることを知っているのね。だから、自分の異常とも思える行動を止められないのよね」という鋭いご指摘に、「あ!」と息が止まりました。

まさかの、自分の無意識でした。
その無意識に動かされ、今まで私が繰り返し止められなかった異常な行為を初めて直視しました。
ずっと自分でも止めたいのに止められなかったクレーマーのパターンを見破ったのです。

自分では全く気づきませんでした。
不安と恐怖に襲われると、それを払拭するため、異常なまでに神経質な行動をして周りに迷惑をかけたり、あらゆる場面で自分の正しさを、異常なほど押し通そうとしたり・・・。

以前全く逆の立場で、客だった私が、誠意が全く感じられないお店の対応に、もの凄い怒りを覚えた経験がありました。
私は、あり得ない要求、更なる無理難題をぶつけ、どんどんエスカレートする自分の愚かな行為に罪悪感をも抱きましたが、止めることは出来ませんでした。

ミロスシステムがなければ、絶対に自分の無意識を知ることは出来ませんでした。
もし、ミロスシステムを知らずにいたら、この異常な行為はさらにエスカレートし、この先TVのニュースに流れるような恐ろしい事件に発展していたかもしれません。

ミロスに触れ続けているからこそ、自分の無意識を知ることが出来て、現代社会の問題解決にも通ずる体験をすることが出来たことに、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

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