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「育てにくい子ども」と言われると、
つい“どうしたら普通にできるのか”を考えてしまうものです。
けれども、子どもの目線から見える世界にこそ、
本当の豊かさや、人間関係の本質が隠れているのかもしれません。

今回ご紹介するMさんの体験は、まさにその象徴です。
かつては、何度も転校し、いじめに悩み、問題行動を起こしていた彼女。
けれども“新次元思考テクノロジー”を通して、
「いじめる側も、いじめられる側も、同じ傷を抱えていた」と気づいたとき、
世界がまるごと変わりました。

そして今、介護の仕事を通して、
「人が嫌で仕事に行きたくないと思ったことが一度もない」と語る大人に。

母親として、これほど嬉しい言葉はありません。
この体験を通して、「育てにくい」と感じるその裏に、
どんな可能性が眠っているのかを感じてください

Mさん 20代 女性 【愛知県】

何度転校しても、同じ“いじめ”が起きていた

小学校の6年間に、父の転勤もあり、6回転校したのですが、いつも同じような子に虐められました。
そして、私も問題行動を繰り返していたので、いじめられるような事をする私も悪いと両親は思っていました。

しかし、「新次元思考テクノロジー」を母親が知ったら、いじめられなくなり、問題行動もしなくなりました。

最後にいじめられた中学2年のとき、どう、そのいじめを“消したのか?”についてお伝えします。

どんなに頑張っても認めてくれない?!

中学2年のとき。
勉強はできない、本は読めない、運動もできない、絵もかけない、楽器も弾けない、友達もいないので、
「私なんて、クラスにいてもいなくてもどっちでも良いよなぁ!」
と思っていました。

もし、勉強ができて、運動もできて、楽器も弾けて、絵も上手で、友達もいたら、きっと、いじめなんて無縁だろうなぁ!と思っていたら、

なんと、学年トップの超成績の良い、なんでもできるクラスメート(Sさん)にいじめられたのです。

その理由が、当時の私には全くわかりませんでした。

“できない私”と“完璧なSさん”~同じ傷でつながっていた

なぜ、私の欲しいものを持っているSさんが私をいじめたくなるのか?その時は、わらなかったのですが、
『いじめっ子もいじめられっ子も同じ傷で引き合っている』
と聞き、あんな親にとって誇りのようなSさんと、自分が同じ傷で引き合っているなんて、どういうこと?
と思いました。

しかし、Sさんは、ピアノ、塾、家での学習を毎晩夜の2時までやっている!
そしてSさんのお母さんは、定期テストの順位が学年2番では許してくれない!
という恐ろしい状況であることをクラスメートが話していることを聞いたことがありました。

後になり解ったことなのですが、Sさんは、小学生の彼女の妹と私を重ねて見ていたのでした。
その妹は、Sさん程、厳しい条件がなくても母親に受け入れられている。
しかし、Sさんは、音楽も両立させ、成績はトップで当たり前。
ゴールは、東京のあの有名国立大学に進学することのようでした。

そのSさんだからこそ、何もできなくても、ただ学校へ行くだけで担任に、
「Mさん、よく来たね~!」
と褒められる私のことが、許せなかったのだと今なら、良くわかります。
もしも、ミロスを知らず、逆の立場だったら、同じことを私もしていたかしれません。

勉強ができようが、できなかろうが、「できない自分はダメだ!」
と自分を責めていること。それが、お互いが引き合う、同じ傷であることが解りました。

「頑張らなければ愛されない」
その思いがSさんを縛っていたのです。

そして私は、“できない自分はダメだ”と責めていた。
違う立場でも、同じ“痛み”を抱えていたのです。

教育虐待の連鎖を断ち切って!

そこからSさんは、教育虐待のような厳しい状況から解放され、学年トップでなくても、親に受け入れられるようになりました。

私が中学2年のときは、教育虐待なんて言葉を知りませんでしたが、
現在、介護現場で働いている私にとっては虐待について研修で学ぶこともあります。

その中で今、この社会で何が起きているのかを感じることができるようになりました。

そして、私も過去は、衝動的に、クラスメートに迷惑な行動をしていました。

その対象は、先生から一番可愛がられている、大切にされているクラスメート。

先生に愛されている子への嫉妬だと気づいたのです。

ということは、Sさんと私は、状況が違っても心の状態は全く同じだったのです。

いじめが消えたあとに広がった世界

そしてそこから私は、いじめに遭うことがなくなりました。

さて今、介護施設で勤務していますが、その中では、厳しいこともあります。
へこみそうなこともありますが、やめようと思ったことはありません。

今、この仕事を始めて2年半程経ちます。
実は私は幸せなことに人が嫌で仕事に行きたくないと思ったことは一度もありません。

それどころか、中々上手くできない私のことをいつも優しく見守ってくれる人達に囲まれています。

そのあたたかさの中で、私は初めて“人とつながる喜び”を知りました。

家の中が、そのままを見守る体制になると、外でも安心して人と関わることができると思います。

新次元思考テクノロジーに出逢ったら、

どんなに酷い状況であっても、
必ず、人との出逢いが“喜び”へと変わっていくのです。

そして、その先には、こんな未来があります。

それは、お互いがカッコつけないで自然体でいられる。

だから、自然と笑えてくる、そんな感じでいます。

※あとがき

“育てにくい子ども”と呼ばれる存在は、
実は、社会がまだ受け止めきれていない新しい感性を持つ子どもたちなのかもしれません。

教育現場では、問題行動や不登校、いじめといった現象が個人の問題として扱われがちです。

しかし、ミロスシステムが示すように、現象の裏には、親子・教師・社会全体の意識構造が映し出されています。

つまり、子ども一人を変えようとするのではなく、“関係そのもの”を理解し直すことが、

本当の意味での教育改革ではないでしょうか。

Mさんの言葉
「人が嫌で仕事に行きたくないと思ったことがない」

この言葉は、人間関係への“信頼”そのものです。

家庭の中で“そのままの自分でいられた”体験が、社会に出ても人を信じる力となっているのです。

もし、教育現場でも、子どもが「ありのままの自分でいていい」と思える空間が広がれば、

いじめや孤立といった問題は、きっと自然に消えていくでしょう。

“育てにくい”と見える子どもの中に、社会を変える可能性がある。

この親子の体験は、その希望を私たちに伝えています。

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