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父親がほとんど家にいない家庭で育ち、男性との距離感に戸惑いを感じながら成長しました。大学生活を通じて海外での多くの経験を積みましたが、結婚生活は決して順風満帆ではなく、 夫の裏切りや経済的な困難に直面し、自分を責め続ける日々が続きました。そんな中で出会っ た「思考のテクノロジー」によって自分の考え方や家族との関係が大きく変わり、絶望の淵から 立ち上がったのでした。
「相手は自分」という理解が、家族の未来を明るく照らすきっかけとなったのです。

Sさん 50代 女性【福岡県】

楽しかった大学生活

私の父は、外国船航路の仕事をしていたため、家に帰ってくるのは年に1度か2度でした。
母と祖母と3人姉妹で、お金の苦労とかを感じたこともなく裕福に育ったと思います。
ただ、いつも父がいない家庭は女性ばかりで過ごしていたので、男性に接する機会が少なかったと思います。

私は大学進学については「必ず海外に出る!」と決めていて、 そのことを父に相談すると、「これからは英語か中国語、あるいはコンピューターの勉強が必 要だ」とアドバイスを受けました。
父は私が1人で海外へ出ることに反対せず、私が安全に学 べる環境を探してくれて、ニュージーランドの大学を選びました。
そこで私は英語を学びながら、自由に恋愛もし、楽しい大学生活を送ることができました。
卒業後もすぐに帰国せず、スペインをはじめとする各国を旅し、経験を積んでから日本に戻りま した。 

大学生活で学んだもの

大学生活の中で、私の心に深く残っている出来事があります。
それはボスニア紛争に巻き込まれた彼の家族の様子を間近で見た経験です。
紛争の真っ只中に もかかわらず、その家族が一致団結し、明るく過ごしていました。
彼らがどんな困難に直面しても、決して裏切らないという強い絆を持ち、家族の誇りを大切に している姿に驚かされました。

それに対して、私は自分の家族との関係を振り返りました。
父が年に数回しか家に帰ってこな い家庭で育った私は、父が帰宅するたびに緊張感でいっぱいになり、十分なコミュニケーションを取ることができなかったように思います。
そのため、男性との付き合い方に戸惑いを感じ ることが多く、距離感がわからないというのが正直な気持ちでした。 

理想の結婚とは何なのか?

日本に帰国後、海外の方とお付き合いをして婚約をした男性がいました。
彼は優しくて、私をまるでお姫様のように扱ってくれました。
しかし、結婚が現実味を帯びたとき、宗教や文化の違いから彼の母親に反対され、結婚は叶い ませんでした。

彼は私にとって理想的な男性だったので、その別れは非常に辛い経験となりま した。
その後、数年が経ち現在の夫と出会い、この人なら私のことをきっと大事にしてくれると信じ結婚しました。
「良い家庭を築きたい!」「絶対幸せになってやる!」という思いはとても強かったと思います。
娘と息子を授かり、料理や子育てにも懸命に取り組みました。
ですがそんな矢先に夫の浮気問題が発覚しました。
何が何だか全く理由がわからなかったです。
この原因を知りたい。夫だけでなく自分を責め人生そのものを後悔しました。

夫との関係

夫は電気通信工事の仕事をしていましたが、コロナ禍の影響で仕事が激減し、経済的な困難が 続きました。
私自身も、裏切りにより精神的に追い詰められ、何もできない日々が続きました。
夫の浮気問題、お金の問題・・・。
良い家庭を築きたい!絶対幸せになってやる!と結婚したものの、 夫の存在は憎らしくて、どうしたらいいのか分からなくなりました。

母に相談すると「子供たちのために我慢しなさい」と言われました。
この頃の自分を思うと 「自分のことが嫌いで存在したくない」 「こんな自分を愛せない」 だけど「子供だけは罪もなく犠牲にできない」 でも何とか育てようという思いだけでどうにか生きていました。

そんな絶望の中、思考のテクノロジーに向き合いました。 「これで変わらなければ、もう学ぶことをやめよう」と思いながらも、カリキュラムを受けてみました。
それまで「無理だ、私には理解できない」と思っていたことが、初めて自分自身の深い部分がすっきりしました。
それは「相手は自分」でした。素直に「そうなんだ」と…。
初めて受け取ることができたのがこの言葉でした。
「相手が自分なら、じゃ、誰も(夫も)嫌いになれない」そう思ったことが始まりでした。
「相手は自分」そう思ったときに、体が少し元気になったように感じたのです。 そこからなんです。
自分自身もそうですが、目の前がどんどん変わりだしたのです。

家族の変化が面白い!!

《私のこと》
「少しは働けるかな…」そう思い始めた私は、学生時代に培った英語を活かせる仕事がいいな と考えました。
すると、世界水泳で外国の方々と関わる短期の仕事が舞い込みました。期間は約3週間。
これ なら今の私でもできるかもと感じて挑戦しました。
結果、とても楽しくて、気がつけばあっという間に期間が過ぎ、無事にやり遂げていました。
その後、派遣会社に登録し面接を受けると、すぐに採用されて、数日後には新しい職場 で働き始めました。
そこでの仕事は、国際便の到着に伴うアテンドやサポート業務。
毎日が本当に楽しく、充実し ていました。
楽しんで仕事をしていたら、私だけでなく、家族にも次々と変化が起こり始めたのです。

《夫のこと》
夫は、自営業をしています。
仕事上で必要な資格を取得するために通っていた所で、ある業者さんが「大きな案件 のオファーが来ているが、受けきれないから断ろうと思っている」と話していました。 すると、夫は即座に「うちで引き受けます」と答えたのです。
もちろん、夫の会社は小さな企業で、その案件を単独で引き受けるキャパシティはありま せんでした。
しかし、同業者と協力し合うことで、無事にその大きな案件を受注することができ、コロナ禍で会社の存続が危ぶまれた時期もありましたが、ようやく財がまわりだしました。

《息子のこと》
息子は現在高校生ですが、こんな面白いことがありました。
息子が中学生の頃、野球で県選抜に選ばれるほどの実力を持っていました。
ある日、テレビでプロ野球を観ていた息子が「こんなところ(ヤフードーム)で投げてみたいな」とぽつりと言いました。
それから数日後、偶然にもヤフードームで行われる始球式でスポンサー会社の社長がコロナで、 できなくなったという知らせがありました。
その社長が「夢を子供に与えよう」と提案し、その始球式の機会が子供に渡されることになったのです。
そして、球団本部から夫に「15歳までで良い選手はいないか?」という相談があり、
「うちの 息子が15歳です」と即答。
こうして、息子がプロ野球の始球式に登板することが決まり、彼の夢が実現しました。

《私のこと》
さらに、私にも驚くべき出来事が起こりました。
ビジネスコーディネートをしている友人から、「ドバイ万博で、京都府主催の日本を発信する イベントがあり、出展ブースのアイデアを探している」と相談されました。
その瞬間、20年前に「ドバイの真珠」の映像を見たことを思い出し、「イスラム教で使う数珠 を高級なパールで作ったらどうか?」というアイデアが浮かびました。 すぐに友人に伝えると、そのアイデアが採用され、日本の真珠を使ったブースが実現しまし た。
そして、私は通訳兼アシスタントとしてそのプロジェクトに関わり、飛行機代や宿泊費もすべ て提供してもらってドバイへ行くことになりました。
こうして、私の「記憶」と「縁」が繋がり始め、ますます素晴らしい出来事が広がっていった のです。 

夫に聞いてみた

さて、この一連の体験がどうして起こったのかという所。
あれほど夫婦関係がひどく、母にまで相談するほど悩んでいた私たち。
思考のテクノロジーで学んだ「相手は自分」を理解し、もっと夫と向き合い、自分を知っ てみようと思えるようになったのです。

それで、夫に「どうして浮気をしたの?」と直接聞けたのです。
これ自体が大きな変化でした が、夫の答えはさらに驚きでした。
「僕は愛されていないと感じた」
「大切にされていないと思った」
「あなたが僕を見ていないように感じた」
「どこか違う誰かを見ているようで、とても寂しかった」
彼はこう語り、やきもちを焼かれたときに嬉しかったとも言いました。

この言葉を聞いて、私は驚きましたが、夫の気持ちが少し理解できた気がしました。
実際、自分でも思い当たる部分がありました。夫を真っすぐに見れない原因だったのかもしれません。 結果として、彼に寂しい思いをさせてしまっていたのです。
また、経済的な不安も私には大きな問題でした。父親が家族を経済的に支えてくれたため、私の中には「男性は家族をしっかり守るべき」という強いイメージがありました。
しかし、夫はその期待に応えられず、私はそれを受け入れることができなかったのです。

様々な経験を通して、思考のテクノロジーによって、夫婦や家族の愛とは何かを理解し、私に起 こっていた出来事の理由もはっきり分かるようになりました。
今は、この両親を選んだこと、そして夫や子どもたちと出会い、共にいることに、ただただ感謝と幸せを感じています。
私の人生は、今、本当に楽しいものになっています。

あとがき

「良い家庭を築きたい!」「幸せになりたい!」これは誰もが抱く思いです。しかし、彼女の 願いとは裏腹に、辛い結婚生活が続きました。「相手は自分」という理解が彼女の人生の起点となり、そこからさまざまな変化が訪れました。家族の在り方や自分自身を見つめ直すことの重要性に気づいた彼女の経験は、多くの人にとっても参考になるでしょう。「生きるとは何 か?」「幸せとは何か?」この問いかけが、最高の人生を過ごすための手助けになれば幸いです。

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