MIROSS ACADEMY

  1. MIROSS Academyトップ
  2. 体験レポート

  3. 『愛への不信感を超えて』【前編】

一覧へ戻る

子どもの頃の思い出っていくつかあると思いますが、親に怒られた記憶はあっても何に対して怒られたのか忘れて…と言われる方はいると思います。彼女は親の再婚によって捨てられると言う間違った記憶があり、中々本音が言えませんでした。認めてもらいたくて人一倍頑張りましたが、なぜだか「こんな自分じゃダメ!」と思っての行動なので違った結果ばかり。言いたいことが言えるようになると意外な結果が!!

Nさん 30代 女性 【愛知県】

間違った思い込みの傷がある

子供の頃に母の再婚で愛する人を奪われる、捨てられるという思い込みの傷を持った私。
愛されない恐怖、愛されたくて、愛される為に頑張ってきた私の体験です。
常に「人から愛される私」で居たかった私は友人関係・家族関係・恋愛関係において、いつも相手に合わせることで、自分自身の価値をそこに見出していました。

愛されない事への恐怖から愛されたいと動くのですが、私が見ていた世界はとにかく愛されない自分を感じることが多かったのです。傷も大きく反応するのは、やはりパートナ―の主人に一番感じました。
結婚して9年目になり結婚前を含めると10年以上も一緒にいる彼に対しては、
常に「愛されたい」「見てほしい」「認めて欲しい」そんな気持ちでいつもいました。
「いつか愛する人を奪われてしまう、捨てられてしまう」そんな恐怖を気づかないうちに無意識に感じて愛される為に頑張ってしまう自分がいるのです。

欠乏感に苦しんでいた

そんな恐怖と不安を持ったまま、家事も育児も仕事も愛する人に対して愛されアピールをして頑張っていた私ですが…
いつか捨てられる、愛されなくなるという恐怖

浮気されないか不安
本当に私を愛しているのかの不信感
そして大きな欠乏感にいつも苦しんでいました。

自分への愛を感じたい

どんな小さなミスも許さず、主人の家族を想っての意見や注意にも
「こんなんじゃダメだ、嫌われてしまったんじゃないか、このまま終わってしまうんじゃないか」と
オーバーに過敏になり出来る自分だけを追い求め、そんな自分への愛を主人へも求めました。

そして、主人の私に対する確かな愛にも自分の求める愛じゃなければ受け止められなかったのです。
いつしかお互いにすれ違い、会話も減り、
私はどうしてこの人と居るんだろう…
私は何なんだろう…
空虚感で自分から主人へ話しかけることも減る中で、本音で話していない自分に気づきました。
自分にもあるということは、主人にも言えない本音があるはずだと思い、遂に夫婦で本音で話し合える日が来ました。

こんな私じゃダメですか??

最近の私達夫婦の冷めたような関係への苦しさと愛を感じないと主人から伝えられたのです。
すると無意識に「いつか捨てられる、愛してもらえなくなる」という認識でいた私。
そうならないようにとしてきたのですが…
私の思う通りの事が起こったのです。
主人から言われたのは「今僕は、子供の為にここに居る」でした…
もっとも主人に言われなくなかった言葉、人生最大級レベルのショッキングな言葉でした。

こんな事だけは絶対にならないようにと一生懸命やってきたのに…
家事に育児に仕事に目まぐるしい毎日でもあなたに尽くしてきたのにです。
嫌だとか出来ないとか無理とか言わなかったのに、
どうして私じゃダメなの?
どうして愛してくれなくなったの?
私の何がダメだったの?
と最も恐れていたことが起きた事に耐えられなかった私は、

こんなにやってきたのに私を愛せない人とは一緒に居られない。
主人へ「離婚したい」と告げました。
これ以上、愛してもらえなかった自分を感じたくなかったのです。
離婚を選ぶ事で逃げたのです。
主人は離婚の言葉を聞いて、私がそう言うなら仕方ないと。
すぐには金銭的にも難しいから離婚への準備期間として、しばらくそのままの生活でいる事になりました。

言いたいことが言えると変化が…

離婚届も書いていないし、変わらず一緒の生活をしているものの離婚の話をしてから、
主人へ愛を求める事をしなくなった私は“恐怖や不安”を感じなくなり、
今まで受け入れてもらえないと思って言えなかった事も何でも言えるようになりました。
すると、言ったらいけないと思っていた言葉や気持ちも主人は全て受け止めてくれたのです。

マイナスをバネに頑張ってきた私にマイナスが無くなると頑張れないと、自らマイナスを掴んでいた事にも気づきました。
私の思っていた主人と違う。あれほど、主人に感じないと思っていた愛を感じたのです。
こんな私は嫌われると思っていた私の姿も受け入れてくれていた事にも気づきました。
同時に私の中に無いと思い込んでいた主人への愛があることにも気づいた時には涙が止まりませんでした。
「捨てられる、愛してもらえなくなる」という恐怖から無き者にしていた自分自身の存在の愛。
思い込みで離れていた女性性と男性性の愛に触れることが出来たのです。
私は主人を愛しているんだと感じた瞬間に、今度は離婚を言い渡してしまった事への“罪悪感と後悔”に苦しんだのです。

そして、「子供の為にここにいる」という言葉に毎日が大失恋をしたような気持ちになり、浮気されるパターンを持っていた私は主人の浮気への疑いにも苦しみました。
結局、離婚することで逃げようとしていたけど、もう逃げられないんだ。

後編に続く

 

キーワード検索

ミロスが学べるスクール

オンライン受講が可能になりました!