人は誰しも、“抵抗感”や“怒り”という感情を、相手に感じたことはあるでしょう。しかしそれが、どこから来るのか?考えたことはありますか?今日ご紹介するのは、夫に対してどうすることも出来ない“抵抗感”の大元を知ることが出来たことで、夫婦の関係性が変わってしまったお話です。感情が湧き出てきたとき、それが自分を知るチャンスなのです!
Yさん 50代 女性【愛知県】
夫への抵抗感がどこからくるのか知りたくて、何度かミロスセミナーを受けてきましたが、一向に変化がありませんでした。
夫とはほとんど会話がないので、私がセミナーに参加していることなど夫は知りません。
ですが今回、夫と一緒にミロスセミナーに参加したことがきっかけで、抵抗感の正体を知ることができたのです。
夫と一緒に
夫はこれまで、講演会とよばれる類のものには一度も行ったことがない人でしたが、思い切って夫をミロスセミナーに誘ってみたところ、「いいよ」という返事がすんなりと返ってきたのです。
夫は、ゴルフで少し遠出をする時以外は、市内から出ることなど滅多にありません。
そんな夫が、車で1時間以上もかかるところに、しかも内容もよくわからないミロスのセミナーを聴きに行くことに同意するなんて、正直ビックリ!
あまりの驚きに私は、
「夫がどうかしてしまったのか?夫は大丈夫か?」
と思ってしまったほどでした。
そして迎えたセミナー当日。
私は、夫が運転する車の助手席に座りました。夫の隣に座るなんて何年ぶりかしら?
今までは夫と同じ空間にいると自体、息が詰まるため、車に乗る時はいつも後部座席に座っていました。
ところがその日は、隣の席にいても、息苦しさを感じることがありませんでした。
「不思議だなぁ」
と思いながらも、普段無言の二人が、会話をしながら会場へと向かいました。
パートナーへの怒りや不満は、両親との関係性にある
セミナーが終わって帰りの車の中、
「よくわからない話だったなぁ…」と言う夫に対して、
「もし妻(女性)が夫(男性)に不満や怒りを持っているとしたら、それは自分の父親との関係性にあるのよ。また、夫の妻に対する思いや感情は、自分の母親との関係性にあるということなの」
私は、セミナーで講師が言っていたこの言葉が印象的だったので、夫にそう言って補足しました。
夫ではなく、“男性”に怒っていた?
夫に伝えたすぐ後に、私の口から
「私は、自分の父を許していないから!」
「父は母を何年も殴っていた!」
「私は、夫であるあなたへというよりも、むしろ“男性”に対しての強い怒りがある!」
という言葉が次々と出てきて驚きました。
今まで一度も夫に伝えたことのない感情。
決して感情的にならず非常に冷静に、しかも、素直に出てきた言葉だったのです。
夫は黙って聞いていました。
「私って…父に怒ってたんだ…」
「許すもんか!母を痛めつける父なんか、男なんか許すもんか!」
生まれて初めて聴いた、自分自身の心の声。
私の心の奥底には、こんな想いが渦巻いていたのか…。
父に愛されるために、自分を押し殺していた
父は私をとても可愛がってくれましたし、私もそんな父が大好きだと思ってきました。
でもなぜか、父と話す時は気を遣っていた私がいました。
「この人を怒らせてはいけない」
「気分良くさせておかなくてはならない」と、気疲れするほど気を遣っていました。
なんのために…?私は、父に愛されるために、父に可愛いがってもらうために、良い子でいなければならないと感じ、一生懸命に気を遣い、良い子を演じていたのです。
でも本当は、そんなことをしなくても父に認めてほしかった…。
ありのままで寛いでいる私を愛してほしかった…。
私は大好きだと思っていた父に対して、ありのままの私を愛してくれない怒りを持っていたのです。
自分の“男性性”への想いを受け取ると
だから私は、男たちを引き寄せては裏切り、引き寄せては傷つけてきたんだ。そして最後に夫という“男性”を選び、怯えながら、気を遣いながら、許せない思いと怒りをぶつけまくっていたんだ。まるで“男性”に復讐するかのように…。
自分の男性性を嫌い、男性性を攻撃し続けていたのです。疲れるはずです…。
今回、夫と一緒にセミナーに行けたことで、自分の内面に潜んでいる感情に気づくことができ、ようやく自分の声を素直に聴く事が出来ました。夫がそこにいてくれたからこそ出てきた、私の内なる声。
その言葉によって、私の男性性への想いを受け取ることが出来、夫に対する捉え方も変わりました。
夫を通して、自分自身を知ることができる。
夫の大切さ、夫への感謝を感じた経験でした。
ありがとうございました。