「お父さんの嫌いなところは?」という質問を子どもにしてみると、「頑固で言い出したら譲らない・考えが古い・飲むとだらしない」こんな回答や、自分の意見や価値観を家族に押しつけて、頭ごなしに否定するなど。子どもは「父親には何を言っても無駄」という心境から、父親嫌いになってしまうというケースもあるとか。今回の男性は、父親の細かく口を出してくるのが嫌で仕方なかったのですが、自分が何を感じているのかがハッキリ分かると、両親との関係性が一気に変わり生きやすくなったそうです。何が分かったのでしょうか?
大内 章弘 さん 30代 男性【京都府】
繰り返しの人生
現在、私は両親と3人で実家で暮らしています。
ちょうど2年くらいが経ちました。私の父親は厳格な父親で、亭主関白で素直じゃなく、短気で、人前でも関係なくよく怒っていました。夫婦喧嘩も良くしていました。
そんな父親が嫌いでした。
母親というと、優しくて、世話好きな母が好きでした。嫌いなところはものすごく心配性で過保護過ぎて、鬱陶しくも思うことがあるくらいでした。
そんな両親をみて育ったせいか、私は人に迷惑をかけないことを、心がけて生きてきました。
でも人間関係で人に気を使いすぎて、自分を出せず我慢したり、体調をくずし病気になったりする事がよくありました。
職場や様々な所で人間関係でも上手くいかず。
12年間、精神世界や宗教を求めて熱心にやりましたが、明確な答えは得られませんでした。
自分が言いたいことも言えず、目の前は責めてくる人、厳しい人ばかり、めちゃくちゃ怒られる。
それこそ、父親みたいな人ばかり、仕事を変えてもいつも、同じことばかり。
そして体調をくずす。
の繰り返しでした。
そんな時に、ミロスを紹介していただきました。
病気になることは…
私は30歳の時に結婚しましたが、夫婦間においても、自分は言いたいことを言えず、我慢し、夫婦喧嘩も出来ませんでした。
なぜなら夫婦喧嘩をみて育ったので、それが嫌だったのです。
やがて、結婚生活も、1年程で離婚してしまいました。
その後両親の元に戻り生活をしています。
ずっと家を出たいと思ってました。
ですが、ミロスを知り、両親との関係が良好になっていくと、ここでの暮らしが居心地が良くなり、この生活を手放したくなくなっていました。(もちろん無意識ですよ笑)
そして、この生活を叶えてくれている最大のものが、病気だったと気づいたのです。
私は今の生活のために、自ら望んで病気にしがみついていたのを知ったのです。
両親をどう見たか
そしてミロスを知って本当に嫌っていたのは、父親ではなく、私自身だとわかりました。
「自分の感情がわからなかった」「何を感じているのかもわからなかった」のですが、
カリキュラムを受け続けていくうちに、それがわかるようになってきました。
今まで、父は自分の言われたくない、痛いところをついてくると思っていました。
「これができてないよー」「これどうするの?」
等々それが嫌だったんですけど、
痛いところをつかれるのが、自分が1番気にしているところだということがわかると、
今は、「そうかそこまで言えると言う事は、自分のことを見ててくれて思ってくれているのか!」と関心があることがわかったのです。
それと同時に父親は、自分の中の男性性なんだとも認められるようになっていきました。
そして、今まで「母親も話が長い!要点がわからなかった!聞きたくなかった!」
のだと。
嫌いではなかったけれど興味もなかったですが、だんだんと母親の言っていることに興味を持ち始めました面白いなぁと、
新たな発見があったり聞けるようになってきました。
少しずつ変わっていきました。
自分自身も楽になっているのがよくわかります。
元気なフリをし続けていただけ
今まで「責められていると思っていた事」が「思ってくれているに変わるっている」
これって全く真逆ですよね。
ホント楽になりました。
私はずっと、体がしんどくても、倒れそうに辛くても、痛くても、弱音を吐くことが出来ずに生きてきました。特に両親には言えませんでした。
辛いのに元気なフリをし続けてきました。やっと母親に、しんどいことを伝えることが出来ました。
すると母親は「そうだったの?」と驚いていました。
思えば、ずっと誰に対しても、しんどいと言えなかったのだなとわかりました。
以前、ある方から、感情を出さずに抑圧するから病気になると話されているのを思い出しました。
実は私の身近な仲間に、しんどいと言い続ける方がいます。
無意識ですが、その方に、「もっと我慢したらいいのに」とか、「何でそんなに簡単に辛いって言うんだ!」とイライラしたこともありました。
でも、「あれ?それってオレやん!」
自分が抑圧してたものを表現してくれていたんだ!と観ることが出来ました。
やりたいことが分かると応援がくる!!
今、私は毎日がジャッジせずに、ただただ目の前の人から自分を知っていく事が楽しくて、興味津々になりました。
それからは変化の連続です。
最近、生まれて初めて両親と3人で居酒屋に飲みにいきました。
これまで私は両親と3人で飲みに行ったことがありませんでした。
というのは飲んでいる時の両親が好きではないし、話も全部がつまらないので、その場にいたくなかったからです。
ですが、今回、父親から運転手で来て欲しいと頼まれ、「私は喜んで!」と答えていました。
私は運転するということは、私はシラフで両親は飲むという今までなら一番避けたい、考えられない状況でしたが、
今回は全く違っていました。
ずっと楽しい時間を過ごせました。
父親を通して、こんなお茶目な面があるんだと思ったり、母親を通して八方美人の一面があるんだと思ったり、両親が何を感じているのかが楽しくて、ずっと楽しい時間を過ごせました。
その日、両親からどうしても、お前には経営者になって欲しいという話がありました。
資金面の支援は全部すると言ってくれました。
ちょうど私も放課後等デイサービスという教室で働いていて、もっともっと深く直接的に子供達に関わりたいと思っていたところでした。
私の本当にやりいことへの応援が来たと思いました。
本当の私で生きた時、応援は来るんだと思いました。
まだまだ日々変化の中にいます。これから益々楽しみです。