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  3. 【前編】自分を知ることで繋がり出すご縁

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「自分らしく人生を生きています!」とはっきり言える事って凄い事だと思いませんか。特に仕事においては「やりたいことが出来る」ということも中々難しいと思います。今回の女性は、いままで職場の上司に自己都合なことを、表現したことがありませんでした。ですが、「自分の思いを大切にしてみた!」時に、最も自分がしてみたかった仕事に「ご縁」で繋がることができました。やりたいことがハッキリと分かることって素晴らしいことだと感じます。

Yさん 50代 女性【福岡県】

利用者さんという鏡

昨年5月から始まった新しい職場の老人ホームは、10年位前に生前母がお世話になっていたデイサービスの系列でした。

ホームにはデイサービスを利用していた方がいて母を覚えてくださっていて、「明るくていい人やった」と言って母との写真を見せてくださいました。

「母はここで楽しく過ごしていたんだなぁ」と感じれて、”母が導いてくれた縁なんだ!”と、ここに就職出来たことに感動と感謝と、どんな体験をさせてもらえるのか楽しみも湧いて来ました。

しかし重労働と人員不足による忙しさ、高齢者へのきめの細かい気遣いに心身は緊張しっぱなしで、一か月で体重は2キロ減り、ただでさえガリガリの身体がどんどん細って行くことに恐怖を感じました

利用者さんとは少しずつ通じ合える様になってきましたが、Aさんだけ私が何をやっても否定もしくは無視!

私は、『これ程までに自分を嫌っているのか!!』と受け取りながらも、物凄いショックを受けました。

同僚職員は「新人イジメをする人で気分屋だから気にしなくていい人よ」と言うのですが…

そう言う職員は、Aさんに対して他の入所者さんとは違って特別丁寧な対応をしているように私には見えました。

その姿を見て、

「波風立つのは面倒だから、機嫌をとる対応をしているんだなぁ。」

『争い事を嫌い自分の本心を無視する』

Aさんと職員さんを通してまさに私だと受け取りました(笑)

自分の声を聴く

そして職員の中にも、私のちょっとした間違いに異常な程に怒りをあらわにする方がいて、その人を見ると逃げたくなる気持ちになるという、今まで経験したことの無い人への恐怖を感じました。

そして二度と注意されないように異常に気を遣い頑張ろうとする自分を観て、

『“出来ない自分への怒り”と“嫌われたくない恐怖”』がこんなにも隠されていたのか!!と驚愕でした。

『自分しか居ない鏡の世界』で、まさかの自分を知る毎日。

『すぐに辞めて逃げてしまえ!』のエゴの声を聞きながら闇の自分をたっぷりと味わせてもらいました。

8月中旬で「先ず!の3ヶ月」が経ち自分自身に問うてみました。

仕事も大分慣れて来たけれど、

『体力的にこのまま続けて行けるのか?』

『この仕事を本当にやりたいのか?』

答えは『やりたくない!』

今辞めて次の仕事があるのか?お金どうするの?とエゴは囁きますが、そんなことより、

「自分自身の思いを大事にしよう!」と辞める決断をしました。

施設長からは続けることを勧められましたが、もう私の決心が揺らぐことはありませんでした。

表現することの大切さ

すると、以前臨時で勤めていた市の部署から「9月から来て欲しい」と仕事の依頼が入りました。

とっても楽しい仕事だったので、「やりたい!」と思いました。

そして素直に

「無理かもしれないけれど自分の気持ちを大事にしよう!」と施設長に事情を話しました。

以前の私だったら、施設の都合も考えずそんな図々しい事絶対に言えなかったのに、自分の行動にビックリでした!

施設長は「ちょっと考えさせて下さい」と優しく私の気持ちを否定せず聞いてくださいました。

結果的に9月一杯は居て欲しいと言われましたが、私の気持ちを受け入れようとしてくれた施設長の気持ちが嬉しくて感謝でいっぱいになり、自分の思いを素直に出すことで心地よいエネルギーが自分と相手の間に流れるのを体感出来ました。

退職を決めたことを組合の方に報告したら、「次を探さないとですね。私も探しますから!」と否定することなく応援していただき、早速事務の仕事を受けてみないかと勧められました。

しかし私にはピン!とこなくて、自分の感性を信じることにして保留にしました。

扱いが変わった!

退職までの一ヵ月は、施設の皆さんと出会えた感謝を込めて一日一日を大切に働く喜びを感じる豊かな日々を過ごすことができました。

退職まで一週間に迫った日、そろそろ自分でも動いてみよう!の思いになって、市役所に何か仕事があるかもしれない!と閃き、取りあえず履歴書を出しました。

すると20分後に選挙管理委員会から仕事依頼の電話が入り、余りの速さにビックリ!!

しかし、期間限定で休み無しだったので保留にしました。

するとその20分後位に知人から「地域活性支援の市の仕事があるみたいよ!受けてみたら!」と連絡が入りました。

”地域活性”まさに私がやりたい事だったので超ビックリ!!受ける事に決め、市に伝えました。

そして勤務最終日。

入所者さんお一人おひとりに挨拶をする時間もいただき、4か月半と短い間でしたが最後に施設長から「働いてくれて、ありがとう」と言っていただき花束と拍手もいただき、職員皆さんに送られて感謝いっぱい感無量で退職することが出来ました。

色々な体験をして心身共にたくましくなった自分を感じて、こうやって体験によって本当の自分自身へと戻って行く事をリアルに体感しました。

そして、完璧な縁。

『すでにそうである絶対安心の世界に生きている』事への信頼と確信が、私の中で広がっていくのを感じました。

 

※後編はこちらから

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