会社を辞める、いわゆる『離職』の原因で最も多いとされるのが、上司や同僚との「人間関係」。職場での人間関係を良くするために、どんなことも断らずに引き受けて、気がつけばキャパオーバー・・・という経験はありませんか？今回ご紹介する女性もそうでした。しかし彼女は、自分自身の“あるパターン”を見抜いたことで、職場に変化が起こったのです。いったい何が起きたのでしょうか？
働き方改革か？！
先月職場で配置換えがありました。
男性社員が他部署へ異動となり、今までその男性が担当していた仕事を私が引き継ぐ事になったのです。
仕事の内容は難しいものではなく、パートの私でもできるものですが、自動車部品の製造工場のため、力仕事も含まれていました。
その仕事を引き継いで1ヶ月程たった頃、私は強い疲労を感じるようになりました。
思えば高校生のアルバイト時代から、現在の職場まで私はどの職場でもクタクタになるまで働かなくてはならない状況になってしまっていました。
その理由は人手不足です。
私がその職場に入った時はまだ人手があるのですが、しばらくすると先輩たちが卒業や結婚、定年などの理由で退職してしまい、私が一人でいくつもの仕事を抱えることになってしまう・・・というパターンなのです。
会社や上司に人手不足の解消を願い出る一方で、私の心の中は、
「私が今、頑張ることで、みんなの役に立つのならこのままでもいい」そう思っているのです。いや、もっと言えば
「私がいなければ困るんでしょ？」
とさえ思っていました。
認めてもらえない…
しかし、身体がクタクタになるまで働けば心も疲れてしまいます。
私は周りに対して次第に怒りや悲しみを感じるようになっていきました。
「私がこんなに頑張っても誰も認めてくれない！」
どの職場でもこのパターン。
そして今回も…。なぜまたこうなってしまうのか…。
そんな時、高校二年生の娘が先日受けた模試の結果で、志望校の判定が合格圏内だったと話してくれました。
ところが喜んでいるかと思ったら、何か浮かない娘の顔…。
「どうしたの？」
と聞けば、
「ここまで来れたなら、もっと上の学校を目指さないといけないのかな？」 と娘。
「えっ？目指さないと・・・いけない？」
私はこの言葉にハッとしました。
子供の頃、テストでいい点数が取れたり、学校で褒められたりした事などが嬉しくて、父親に話すと、
「世の中には上には上がある。もっと頑張れ」
と毎回言われていたことを思い出しました。
そう言われた私は、『頑張ることをやめてしまったら成長できなくなる』という風に受けてってしまったのです。
その時の父親にしてみたら、私のことをもっと伸ばすためにそう言い続けていたのだとは思います。
ですが、当時の私は
「頑張って結果を出せたとしても、まだまだ自分を認めてはいけない」
そう思い込んでしまったのです。
苦しみを乗り越える！
私は仲間の体験談の話しを思いだしました。
そこに書かれていた体験談の一文が、私の苦しみと一致することが瞬時に分りました。
〇必要以上に頑張ることで、できる自分を感じたかったこと。
〇人から認められるために頑張らなければならなかったこと。
〇「私がいなければ困るだろう」という“特別意識”があること。
私のこの気持ちが、今までの職場のパターンを全部作り出していたんだ！と気づくことができたのです。
そこまでは理解できたのですが、私の目の前は何の変化も起こらないし、疲労感は増すばかりでした。
仲間に、このことをシェアすると、
「ミロスのシステムから観たら、認められない自分があると言うことは、認めることができる自分もあるってことでしょ？」
そうだった！
ただそれだけを理解するだけだったのに
「自分を認めなくちゃ！」とまた頑張ろうとしていた・・・。
何かをバネに頑張ることは必要ないのです！
そしてそのシェアの翌日、いつも通りに力仕事をしていると、男性社員から
｢手伝うよ｣
と声をかけてもらえて、大変だった力仕事が半分に減りました。
さらに上司からは
｢あなたの担当している仕事を改善して、もっと働きやすくしたいと考えている。その為には会社に掛け合う必要があり、その手助けをしてほしい。だからあなたをこのポジションに配置したのですよ。実は前任者には任せられなかったんだ・・・。｣
と言ってもらえたのです!
｢認められたんだ・・・｣
クタクタにならなくても、ただシステムを理解するだけで変化してしまう！
ミロスのシステムにただただ感謝です。
頑張ってきた私のパターンを理解した時、長年の苦しみから解放されました。
