人は誰しも、「認められたい!評価されたい!」という欲求を持っているものです。また、人が注目されることや人気があることに対して、「嫉妬心」を感じることもあるかもしれません。
今回の女性は、特定の人物に対して抱いていた「怒り」が収まらず、それがなぜそこまで強く感じてしまうのかを自問しました。
その結果、自分自身の《存在否定》をどこに感じているのか?に気づかされ、新たな認識が彼女の人生に、変化をもたらしたのです。
彼女の変容をご覧ください。
久角 明菜 さん 40代 女性【京都府】
消えなかった怒り
以前のことになりますが、今までにない感覚を体験したので、報告してみたいと思います。
私はSNSで趣味のグループに入っているのですが、そのグループのリーダーに対してずっと《抵抗感》と《執着》がありました。
自分でもなぜでこんなに執着するのかわからず、それでも気になって気になって仕方がなかったのです。
そんな中、グループ内である事が起きたことで、私の中で火山の如く怒りが収まらなくなくなりました。
「しばらく感じておこう」
と思って放置していたのですが、何日経っても収まらず、今まで見たくなかった「何かが出てきた!」という事だけは感じていました。
そして、いつもは我慢して言わないのですが、「自分の思いを伝える事だ!」と思い、メッセージをその相手に送りましたが、私が伝えたかった所は伝わらず、相手の正論と私への批判が返事として返ってきました。
認めて欲しかっただけ
感じたのは『存在否定』でした。
SNS上で他のメンバーさんとはとても楽しそうにやり取りしているのに私だけは否定されていると思いました。
相手の返事に対してもう一度メッセージを送ったのですが今度は未読でスルー。
「完全に私の存在はない!」と感じて、完全否定されたと凄く悲しく、辛くて、怒りがまた収まらなくなりました。
そして私は、SNSで自分が過去に投稿してきた写真や文章を全て消してしまいました。
泣きながら、消しながら思った事は、
自分は誰かに認めて欲しくて、《承認欲求》があまりにも強かったのだと思ったのです。
一歩を踏み出すことが出来なかった
私がずっと抵抗感を感じていたリーダーは、とても行動力がある人。
だから周りの人達がその人を認めている様に見えて、嫉妬もあり、嫌だった。
私自身はというと、常に口で言うだけで何も行動していない。そんな自分を知ってはいたけど認めたくなかったのです。
何もしない自分が嫌いなはずなのに、実際に何もしない私。
私が何かやってもどうせ無理、どうせ誰も見てくれない、やるだけ無駄、とずっと私は自分を否定してきました。
だから一歩踏み出す事もしないで文句や不満を言っていただけだった。
周りが私を《否定》していたのではなく、私が私を《自己否定》していた。
その姿を、リーダーに、周りに映し見ていただけだったのです。
システムを知らなければ、これに気づくことはありません。
その時にふと、私が両親をどんな風に見ていたのか?考えてみたのです。
・父はずーっと何もしない人
・母はずーっと動く人
その何もしない父にもずっと《怒り》が収まらなかった私。
だから動いているリーダーに対して感じるものがあった。
自分では分かったつもりになっていたけど、動けていない自分を否定し、認めたくなかっただけだと、ハッキリわかったのです。
動いてみた
そう感じて、私は即行動に移しました。
久しぶりに、ある勉強会に参加し、これまでの一連の流れを表現させてもらったのです。
その日はたまたま各地をZOOMで繋いで「この勉強会とはどういうものなのか」を詳しく説明してくださってからのスタートだったので、私にとってとても気づきが多かった日になりました。
《話すことと・聴くこと》
という事がどれ程大切なのかを、今回の勉強会に参加して改めて感じました。
そう受け取れたのも、私が行動に移し、これまでのプロセスで感じたことを話し、相手の声を聴けたからでした。
そしてその翌日のことです。
なんと、グループのリーダーへの《執着》がなくなっているではありませんか!
そして例のSNSを覗いてみると、今まではとても批判的で上から目線で書かれていた文章が、とても優しく書かれていて
「愛が溢れている!」ように感じて、私は目を疑いました。
他のメンバーさんとのやり取りを見た時にも、「リーダーは周りから認められてるんだなぁ」と思ったと同時に
あれほど長引いていた《怒り・嫉妬・抵抗感》が全くなくなっていて、むしろ思い出せない感覚になっていました。
やりたい事を今やろう!
私は、今までやりたかった事を常に後回しにしてきたので、
「本当にやりたい事を今やろう!」
と決めてやり始めました。
凄く楽しい!
「やってもどうせ無理」「私には出来ない」という感覚もどこかに飛んでいってしまい、
今は「意外と出来るかも!」と自信を持っている自分がいます。
自分の存在をずーっと否定して、何かをしては自分にダメ出しして本当に認められなかった私ですが、
今回の体験を通して、目の前と自分とを一致させていく事で、ひとつひとつ超えていけるのだと体感させてもらいました。
目の前の人や自分に感謝する事はあっても私は《思考のシステム》に感謝が全くなかった。
今回の体験でそこに気づくことが出来ました
自分のパターンを知るということが、どれだけ人との関わり方において必要であるのかを体感しました。
未知の体験。凄く面白かった!
リーダー気づかせてくれてありがとう!
《思考のシステム》ありがとう!