【アダムとエヴァ】といえば“人類の祖”と言われる二人。皆さんもご存知だと思います。
では、そこまで遡らなくとも…たとえば皆さんの“祖”、つまり最も身近なご先祖様と言えば…そう、お父さんとお母さんですよね。
皆さんは、お父さん、お母さんのことをどのように観ていますか?またどのように感じていましたか?今回ご紹介するのは、そんな両親を嫌い続けて生きてきた女性のお話。彼女はミロスシステムによって、その思考が根底から覆され、大いなるパラドックスを体験することになります。そのパラドックスとは?そしてその後の彼女の変化とは?
大本 真理さん 60代 女性 【広島県】
牧寛子講師のミロス体感講座・カウンセリングを受講した感動と、そこから生み出された活動をお伝えします。
両親はどんな人か?:嫌いな所
「父と母を嫌う」…
それは自分を嫌う生き方である!
私は今まで、父と母のマイナスばかりを切り取り反面教師にする生き方しかできなかった。
「父と母を嫌う=自分を嫌った人生」では当然、上手くいくはずがなかった。
私から見た「父と母」は一体どんな人だったか?というと
《父》
父はとても寡黙で、表現しない人。気弱さも感じていて、人生を諦めているように見えていました。
しゃべらないので何を考えているのか全く分からなくて怖い存在でもあった。
だから結婚相手は真逆の明るくてよくしゃべる人を選びました。
《母》
母は、気が強くてヒステリック。空気を読まずに言いたいこと言う。
攻撃的で優しくない上、子供へのしつけも厳しかった。
そんな母を反面教師として穏やかで何でも受け止める人になろうとしました。
こうして両親の嫌いなところを書き出してみると私は、父そのものであり、
「母=私」がダメとしていること全てであることが理解できました。
マイナスという片側でしか人間は見ることができない、ミロスを知らなかったら
父も母も嫌いな人のままで終わってしまうところでした。
両親はどんな人か?:好きな所
同時に見る視点を知ったので、そこから俯瞰してみると、
《父》
父をマイナスとして見た気弱さは、プラスとして見たら物静かとも言える。
そして表現しないことをマイナスに見ていたけれど、もう片側には、口うるさくないというプラスがありました。
こう見て行くと、なんと父のプラスの面が更に見えてくると、
計画性があり決めたらやり抜くことと、優しく面倒見が良く、人に慕われていた。
そして途中で切り捨てることなく最後まで見守る愛情深さもあった。
町会議員になったこともあり、人前でも堂々と話をする社交性もあることが思い出されてきました。
《母》
母においても、マイナスしか見えていなかったけれども、気が強いと見ていたマイナスのもう片側には、
意見をはっきり表現できるというプラスがありました。
空気を読まず、思ったことを言うところが嫌いだったけれども、後を引かないというプラスの面もありました。
攻撃的に見えたところは、やり手な母親であり、家族のために一生懸命であった故のことと見ることもできました。
二極を同時に見ることができたら、反面教師とすることができなくなり、この視点を持てない人間は、マイナスしか見ることができず、反面教師にする生き方しかできなかった。
改めて、この視点が持てること自体が凄いことだと感じました。
父の体験:生き残った罪悪感
そして、思い起こされた父の体験です。
昭和20年8月6日に原爆が広島に投下された時、その時父は16歳でした。
学徒動員で出ていたのか定かではないですが爆心地からは少し離れたところにいて、たまたま電話をするために電話ボックスに入った。
その瞬間、原爆が落とされたのです。電話ボックスは、爆風で吹き飛ばされ、今なら2時間半も有れば歩いて帰れる距離でしたが、何日かかかって帰りつき、家ではお坊さんも呼んで葬儀の準備をしていたと言いいます。
まだ熱い焼け野原を歩いて自宅へ戻ったあと、何日も生死の境をさまよったと聞きました。それでも父は生き残ったのだ!
周りが亡くなる中、生き残ってしまったと言う罪悪感から人生を諦めて死んだように生きていたのだと思います。
父の後ろ姿に感じていた寂しさ悲しみ。生きる気力を感じなかったのは、この体験から来ているのだと知ることができました。
この父の姿に見る、死んだように生きている姿こそが、私そのものだったことも分りました。
母の体験:依存する生き方
母の人生もまた、医者の家に嫁ぎ、跡を継ぐ夫のサポートを懸命に励んでいたけれど、父には、別の一人の女性がいました。
結果、父は亡くなるまで、その女性に依存。
一方、母は、やるせない思いを押し込め、夫に対するイライラを子供に向けていました。
結果、外へバランスを取るように宗教へ依存。父と母は同じだったのです。
母の姉家族も原爆のあの日一瞬にして失いました。
父も母もこの理不尽な出来事の怒りを内側に閉じ込めて生きてきたのだと……。
その怒りこそが私の中にもあるのだと知りました。
そして私はその父と母を生きていたのです。
ミロス体験講座で衝撃が走る
11月に牧講師のミロス体感講座で体感したのは、過去から未来への流れが一瞬、逆流したような感覚になりました。
これは今までにない体感でした。
父と母が超えられなかったことを超えること、そのために先ずは、父母を知る必要があったと聞き、
それを知ることが出来ることに、感謝が溢れてきました。
だから、私も、母と同じく宗教へ向き、結果、離婚となったことに対しても、
人間は、外へ依存するしか方法を知らなかった。
何故なら、この世は反転しているなんて知らなかったから……。
相対思考の中には、答えはないことをこの日のミロス体感講座ではっきりと体感しました。
自分を知るためには、この父と母でなければ無理だった。
父を知るため、母を知るため、そしてその両親を超えるために、
自らの意識がつくったストーリー通りの父母だったのです。
罪悪感が消える!
自分という個から、父母を見たら、
ここに自分が生れてくるためには、自分の意識が、父母を死なせないで、結婚させたと見ることができる。
原爆で父が生き残ったのも、そうしなければ、私は生まれてこなかったから……。
一瞬にして、父の罪悪感が幻想だと見えました。
たまたまなんて、本当はないことが、よく理解できたのです。
なんてパーフェクトなストーリーなんだろう!
自分の意識が、この父母をつくってきたのに、父のここが嫌とか、母のあそこが嫌いとか、もう言えなくなりました。
父と母の見方がこんなに変わるなんて!!!!!
ミロスシステムはすごい!!!!!
音読会を通して:両親の思いを知る
私は、朝に音読会をしています。
そこで「ママとパパをえらんできたよ」という本を読んでいます。
過去に置き去りにしてきた「父・母の思い」「私の思い」それを後半の本の解説を読んで、
自分自身を認めることができていたことで、更に理解が深まりました。
もう今は亡き、父と母の人生を理解できるなんて人間にはありえない。
愛を知るための体験として、あの父と母を私の意識が選んできたのだとハッキリと言える。
ドンドン理解が深まるとともに、ミロスの凄さを体感しています。
この感動を伝えることで還元していきます。
相対思考で苦しんでいるママ&パパが癒されていく世界を
大本真理(オオモトノシンリ)
という本質を生きて創造していきます。