『嫉妬』
この感情は、恋人など恋愛の対象者に抱くものだけとは限らず、友人、兄弟、姉妹など、ありとあらゆる者に対して発生してしまう、とても厄介な感情です。皆さんも経験があるのではないでしょうか?今回ご紹介する女性もそのお一人。まるで『嫉妬の化身』と化した彼女が、人生最大級の嫉妬を抱いたのが妹でした。しかし彼女はミロスシステムによって、“あるもの”に打ち勝ち、この最も厄介な『嫉妬』という感情から綺麗サッパリおさらば出来たのです。果たして彼女は何に打ち勝ったのでしょうか?
I さん 40代 女性 【香川県】
感情に振りまわされる
嫉妬。
それはおそらく2歳の頃から感じてきたと思います。私は長女で生まれ、2歳のときに弟が生まれました。更にその2年後に妹。その時に、私だけに降り注がれていた両親からの“愛”が一気になくなる、奪われる…。
「私だけを見て!私だけを愛して!!」と…
強烈な叫びがそのまま加速して、膨らみ続けたまま、大人になりました。
「羨ましい。妬ましい。」
目の前にずっと感じてきた感情はそればかりでした。
自分には何もない。何も出来ない。
そこにハマるほど目の前に映し出される鏡とは、何でもあり、何でも出来る、美しさ、才能、人望、財の豊かさ、好きな人に愛されている、私にはない、欲しいと切望するような、幸せな女友達ばかりでした。
そうなると自分は惨めで、苦しくて、より自分のダメさが浮き彫りになるようで、自分の中から湧き上がってくるような
嫉妬、妬みの炎で、自ら焼き焦げそうになる感覚と、相手も焼き殺してしまうくらいのもの凄い憎しみの感情がきつくて、
嫉妬を感じる度にひとりずつ縁を切ってきました。
嫉妬はあらゆる場面で浮上しまくり、同性にも異性にも好きな人にも彼氏にも溢れるので、隠せるレベルでもなく、常にむきだしにならざるを得なく、自分は水分と血液と嫉妬で出来ているんだろうと思うくらいにずっと苦しんできました。
そんな私にも奇跡的に、生涯大事にしていきたいと感じる親友に出会えました。
そしてその親友からの縁でミロスに出会えました。
祝福することができない!
とはいえ、ミロスで、目の前の素晴らしさ素敵さは自分の魅力だとどれほど聴いても聴いても聴いても、嫉妬は消えず、受け取れずで、過去最大級の嫉妬が、今回、ミロス実践コースを受講中のタイミングで押し寄せてきました。
最近、彼氏が出来た妹が、出会って3ヶ月程で互いの両親と顔合わせをし、両親共に祝福で、結婚すると知らせが来ました。
ただ、私だけが快く祝福することが出来ません。
妹は(私もでしたが)恋愛に苦労し、ようやく掴む幸せだと分かっているのに、思いっきりおめでとうと言ってあげられない。
結婚どころかパートナーも現れていない自分。
更に長女なのに、妹に先を越される…!!
情けない。恥ずかしい。
長女としてのプライドなのか、そんな思いと共に、父母にも私は可哀想で不憫な娘だと、
病気もあるし、一生独身だろう、家いちばんの厄介者
そんな風に思われてるんだろうな…
と、父母にどう思われているかということまでも浮かびました。
悲劇が大好き!?
母が娘に良いんじゃないかと母のお墨付きで、当時好きな人がいた私ではなく、フリーだった妹に紹介し、トントン拍子に進んだので、母と妹が共通の彼の話で、電話で盛り上がっているのを聴くだけでなんだか気分が悪くて、いたたまれなくて、面白くない気分でした。感じたのは、母と妹の密着感。秘密を共有し合っている。
そこに私は入れない…
妹は、家を出ても関係なく、母と深い絆で結ばれているのを感じ、母を取られたようで、奪われたと傷にしてきたことも浮上していました。そして、これから両家での集まりや祝いの会があることを考えたとき、そこに私は入っていけない。ただひとりの独身の私が入るのは虚しいでしかない。むしろ、入りたくもない。
余計に自己否定感、絶望感を強めてしまう。そんな惨めな思いをする必要も、惨めな姿を皆にさらす必要もないわけだし、
これを機に、この家族とも縁を切ろう。
ひとりで生きていこう。
嫉妬した友人だけでなく、なんと、家族とまで縁を切ろうと思うのか…!!
などと出てきた自分の思いに驚きました。
ですが、その感情はエゴだと思っても消えることがなく、もう私は一生、ひとりなんだ。
ミロスをもってしても永遠に独身なんだな。パートナーと生きていく幸せを自分に与えることは私は一生出来ないんだ。
勝手にそう思い詰める悲劇大好きなエゴ。
いまならそんな風にみれますが、その時はそこにドップリとハマっていました(笑)
ただ、やはりさすがのミロス実践コース。
フォローアップも受けながら、感覚がなんだかドンドン変わっていきました。
解放された瞬間
愛とは何か、講師を通して丁寧で温かい安心感溢れたその空間で、仲間とのやり取りで、ミロスの真髄に触れられ、癒しと感動と解放で緩んでいきました。その中で、嫉妬でまだ苦しいことも伝えたとき、思いっきり、
《自分として祝福してごらん》
と返ってきました。
いやいや、そんなのムリだよ。ウソは言えない。私には出来ない。だから悩んでる!と、
心は、いや、エゴはそう叫びましたが、口では分かりました!!
と言っていました。
私にとってはこれは、そうとうなジャンプでした。
ですが、いざそう決めたら、妹が来る前にちょっとしたプレゼントを選ぶ自分がいたり、すっかり祝福モードに切り替わっていて、
当日は妹におめでとうとハッキリ伝えることが出来ました。
そこに嫉妬は存在していませんでした。
それは、何より私がいちばん癒やされ、解放された瞬間でした。
その数日後、ふとカレンダーを見たら、
私の誕生日の日付の場所にメッセージが書き込まれていることに気付きました。
You’ll never know how much
I love you
《私がどれほどあなたを愛しているのか あなたは知らないでしょう》
妹の字でした。
一緒に遊んでいた小さい頃によく二人で書いていた女の子の絵と共に、書かれていたメッセージを読んだそのとき、ドバっと涙が出ました。
妹…
そして多大なる愛を感じたんです。
姉妹間の確執が終わった
さりげなく小さく書かれていて、カレンダーはよく見ていたのに気付いていませんでした。
妹が家に来て祝った日に書いていったんだと思いました。
その場ですぐに妹に連絡しました。
このメッセージに深い愛を感じたこと。
妹なのに、祝福しきれなくて苦しかったこと。
けれど、いまは全力で祝福している。
あなたは私の大事なただ一人の妹だから、世界一幸せになってねと。
その後、連絡があり、妹も泣いていました。
不器用な伝え方しか出来なくてごめん。
お姉ちゃんでいてくれてありがとう。
お姉ちゃんも、必ず幸せな結婚が出来るよと。
完全に、姉妹間の確執が終わりました。
やはり、物心ついた頃から妹が私の最大のライバルになっていて、嫉妬対象で、恋愛での失恋や苦しい体験はここからきていたことも、今回ハッキリ知ることができました。
“エゴ”に負けていた
勝ち負け、勝負、優劣をずっとやってきていた闘いが終わったんです。
妹には100負けている!!私は0だ!!
外見も能力もだし、妹は好きな人と付き合えてちゃんと恋愛出来ている!
その上結婚まで先に持っていくのか!!
祝福なんか出来ない!!!!!
講師にそう叫んだその後、
あ……
妹に100負けてるんじゃなくて
私はエゴに100負け続けてきたんか……
と感じたとき、
講師に「正解!!」と言っていただきました(笑)
本当に、全く感覚が変わりました。嫉妬もどんな感情も超えられる。
なくなるのはエゴだからだよと、講師からいただいたその言葉も、
だからか!なるほど!でした。
ミロスだからこそ、エゴがなくなる。そうも思いました。
人間がなかなか超えられなかった、代々脈々と引き継いできた、傷でしかなかったような人生、プログラムを愛に変えてしまう。
愛がなかった人間を愛に触れさせてくれる。
ミロスに出会えて触れてこれたこの人生に、感謝がまだまだなかったことが何よりの不幸だったと知れました。
比較することで“嫉妬”が生まれる!
その後も父から突然、どれほど私を大事に想ってくれているか聴いたり、祝福という形で出せた愛が返ってきたのを感じました。
比較することでバランスがおかしくなり、嫉妬が生まれること
父母、家族はこちらの比較や嫉妬など関係なく本当に愛してくれていること
エゴに100負けていて愛がなかったこと
愛を受け取れなかったこと、実践が出来ていなかったこと
今回のミロス実践コースで、集大成かのようにいっぱい感じさせていただき、その名の通りに実践させていただきました。
私は、もうすぐ誕生日を迎えます。
これまで、自分の誕生日なんて、自分が生まれた日なんて、自分が最も祝福出来なかった。
目が覚めたとき、自分以外の素敵な幸せな誰かになっていたらいいといつも思っていました。
比較・嫉妬で自分を愛してあげられなかったから。
けれど、いままでとは違います。
思いっきり、祝います!!
この世に生まれ、私は私しか世界中探してもいなくて、ミロスに出会えた豊かで幸せな自分を。