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どれだけ学びを重ねても、心の奥にひっかかる“何か”があった。緊張で心が休まることのなかった毎日。それでも自分を癒したい、誰かの力になりたい、その一心で続けてきたセラピストの仕事。 けれど、本当に癒すべき相手は、自分自身だったと気づいたとき、動き出しました。それは、他人に見せたくない自分。誰にも知られたくない、心の奥底にひそむ感情。自分のなかに積み上がっていた「緊張」の正体を見つけたとき、思わぬ解放が訪れた。人に癒しを届ける仕事のなかで、ようやく「自分に寛げる」感覚を得た体験です、ご覧ください。

Sさん 30代 男性【愛知県】

癒しの仕事で、自分が癒されていなかった矛盾

ミロスに出会っていろいろなカリキュラムを受講し、要所要所で気づきがあったり、理解を深めてはきましたが、いつも何か奥底にスッキリしない感覚があり、また緊張感だけはなかなか拭い去る事ができないでいました。そんな中で仕事場で実践した瞬間に緩む体験をしました。

温泉施設の中にあるリラクゼーションスペースで、お客様の疲れた心と身体を癒すボディセラピストとして仕事をしていました。

しかし、もともと緊張する性格から、お客様を前にすると、緊張し施術に力が入ってクレームがきたり、いまいち手応えを感じられない日々を過ごしていました。まさに自分が癒されていないのに、目の前を癒すことはできないのだと思いました。

実践の中で見えた“自分の偏り”

ミロスの実践しかないと感じたタイミングで、その体験がやってきました。

いきなり怒りを見せた上司に無神経さを感じ、とても嫌な気分になりました。しかし自分が常に神経質に偏っていた事が見えたのです。その上司も、お客様に対して細やかな神経を使っているのがわかりました。

自分は、いつも人からどう思われているのかという人の目を気にして神経質になり過ぎていたのです。

しかし、そうやって周りばかりを気にして、自分の事は全く見ていない、自分に対してとても無神経だという事に気がつきました。

こうやって自分のバランスを知った時に、心の中が緩み、自分に寛げる体験をしたのです。

そこから予想もしていなかった機会を得たことでこんな気づきがありました。

ブラックな自分との出会い

ミロスを知った自分は、表向きには幸せに楽しく生きたいと思っていましたが、裏の自分は、親に対する恨み、憎しみがあり、親の前では自分の幸せな姿や、楽しく生きている姿は絶対に見せてやるもんか!と言う強い復讐心を隠していたのです。

今までカリキュラムでも言ったことがなかったまさかのブラックな自分が飛び出し、自分でも驚きました。

そんな自分を絶対に知られたくないように隠し、絶対バレてはいけないと言うことが緊張感だったということがわかり、初めて緊張感の根源にあるものを発見する事ができました。

過去の自分は、やりたくない事を我慢してでもやり続ける人生でした。それを押し出していたのは、断ったら嫌われるのではないか!という不安・恐怖からでした。クラブ活動や習い事、塾も全部そうでした。

苦しんでいても、それを周りに悟られないように、そこにも緊張していました。

絶対、それを悟られてはいけないとしながらも、自分の苦しみはどうせ誰も分かってくれないと言う矛盾した思い、それすらも、親に対する恨みや復讐心になっていたのです。そして、やりたくないことをやっている自分はいつも劣等感の塊でした。

緊張の正体は“隠したい自分”だった

今回、驚いたのは、そんな嫌だと思いながらも、何年も続けられる意志の強さがあったこと。頑なまでに我慢強い、意志を曲げない頑固さ。親に対する復讐心さえ、徹底的に実行してきたのです。

まさかの”意志の強さ”は母に感じて来たことでもありました。

しかし、更にその意志の強さを隠して、弱い自分。自信の無い、情け無いフリをしていた事もわかりました。これは父に感じてきたことです。

強さを隠して、弱いフリをする
なんて、ややこしい生き方なのか!
でも、ここに大きなメリットがあったのです。
それは甘えられることでした。
弱いフリをすれば人が助けてくれます。
優しくしてくれます。構ってくれます。

弱いフリをして、甘えていた『ズルい』自分を初めて発見し、めちゃめちゃ驚きました。

弱いフリは責任を取らなくても良いし、幸せでは無い姿を見せることで金銭的にも援助してもらう… そんな形でも、親に復讐をしていたのです。

しかし同時に、こんなにも愛されていた、守られていたことを知りました。

今までは、苦しい生き方と言うマイナスしか認識できていなかったのですが、同時に大きなプラスもあった事を知りました。

それは、嫌な事をし続ける人生はとても辛かったと思って来たけど、そんなに辛い事を耐えながら続けられる自分は凄いだろう!という優越感を持つことでバランスをとっていた事を知った時は身体の力が抜けました。

本当におかしな事をして来たなぁと思います。

自分のバランスを知れる視点に立つ事ができ、本当に幸せで嬉しくて、自分の中で解放が起こり寛ぐことのできた体験は、この上ない喜びです。

頑固なまでの意志の正体

ミロス実践コースを通して特に感じていることは、相手を通して自分のバランスを知る事で得られる本当の自分の位置(存在)を初めて掴んだ実感があり、とても感動しています。

気がつけば、子どもの頃からずっと手放せなかった緊張感も、全く無くなってしまいました。

どんな自分も隠す事なく、弱いフリをする必要もありません。

自分のテーマは、まさに「生き辛さ」です。

【強い弱い、我慢強さと情け無さ】相反するものが自分の中でいつも戦っていた、心の中の葛藤に苦しみ続けてきた人生でした。

自分の中が戦争をしていたら、常に不安と恐怖】で緊張状態が続いているのは当然の事でした。

今は本当に、ただただ自分でいられることが居心地が良くて、安心で楽しくて、嬉しくて幸せを感じられる!そんな感覚です。

これからも常に思考のテクノロジーの生き方をして自分の宇宙に責任を持ち、もっともっと生きることを楽しんでいきます。

新しい仕事に就いて

全く新しい仕事に就くことになり、新しい環境に身を置くことになりましたが、不思議とあまり緊張もせずに、生きる感覚がどんどん楽しく軽くなっていきました。

今までは嫌なことを我慢してやり続ける人生でしたが、やりたいことを自分の意志でやれる人生に変わったのです。

前からやってみたいと思っていたタクシー運転者の仕事がしたいと言う意志で行動を起こしました。

その翌月にはミロス実践コースを受講したことで、今までの過去の人生をシステムとして理解することができ、片側で生きてきたことで緊張感が外れることがなかった理由も分かり、自分自身に寛げるバランスを観ている視点、存在に出逢えた感動と喜びに溢れました。

新しくはじめたばかりのタクシー運転手。

毎日たくさんのお客様がご乗車されます。

本当に色々なお客様がいて、

中には、辛い、苦しい気持ちを抱えてご乗車される方もいらっしゃいます。

特に印象に残っているお客様のお話しをします。

ご依頼があり、お客様をお迎えに行きました。

自宅までの道のり、深夜の静かな車内空間で、お話しを聴くことになりました。

人間関係の苦しみを抱え、誰にも聴いて貰えずに、限界でした。その他にも、たくさんの抑えてきた気持ちを話してくれました。

その気持ちを表現してくれること、聴かせて貰えていること。その空間が本当に豊かで、感謝に溢れ、ただただお話しを聴いていくうちに、自分も相手もどんどん癒されていくのを感じました。

その方の自宅に到着する頃には、緩んで笑顔になり、本当に楽しくお話しできるようになっていました。

最後に「聴いて貰えることがこんなにも幸せなことだったんですね」「心の苦しみは聴いて貰えることで消えていきます」と言って下さり、まさしく”言えたモン タクシー”の空間になっていました。 

さらに、こんなお客様がいらっしゃいました。

タクシーに乗った瞬間、「聴いて下さい」と涙ながらに堰を切ったように話し始めました。

その方は、仲の良かった友人から、長時間に渡り、宗教への加入を強引に強要され、深いショックと悲しみで立ち上がれないほど辛さでいっぱいだった胸の内を話して下さいました。

そこでも、運転しながらただただ聴く、その空間も本当に豊かさに溢れ、感謝と感動に包まれていました。

目的地が近づく頃には「宗教より、はるかにこの空間に救われました」「ずっとここに居たいくらいです」とまで言って下さったのです。

長距離のご乗車だった為、高額の料金でしたが、降車される時には、「とてもすっきりしました。聴いて下さりありがとうございます」と喜んで、感謝で料金を支払って下さいました。

こんな風に自分が移動する場所、仕事場であるタクシーの空間までもが全て

その感動と感謝は外側の一般社会へと溢れ出し、広がっていくことを感じ、受け取ることができました。

そして、ミロスを知らない方でも、その空間に触れることで、それを肌で感じ取り、空間を通して相手の内側へと広がっていき、この空間は伝播して行くことをタクシーの仕事でお客様との体験を通して受け取ることができました。

この表現できる空間があることは奇跡であり、自分の心に『命』を吹き込んでいける空間であることを受け取ることができました。

同じ記憶を持った仲間と約束通り出逢うことができ、空間を共にし、その記憶を思い出していけること。

そのことへの感謝しかありません。

あとがき

これまでの人生で、なぜ彼は同じようなパターンを繰り返してきたのか。
その理由が、ようやく腑に落ちるようになってきました。
人の顔色をうかがい、自分を押し殺してでも「正しく」生きようとする。

でもその背景には、「迷惑をかけてはいけない」「弱さを見せてはいけない」といった思い込みがありました。それに気づいたとき、自分を責める気持ちよりも、そっと抱きしめるような感覚が生まれたのです。そんな変化が、今の仕事にも自然と現れているように思います。

タクシーに乗ってくださるお客様の言葉に、ただ耳を傾けるだけで、ふとした安心や笑顔がこぼれる瞬間がある。

誰かに何かを教えるのではなく、自分自身の経験を通して伝わるものがあると信じています。
もしこの文章が、同じように「生きづらさ」を感じている方の心に触れることがあれば、それが何より嬉しいです。

自分を知り、自分をゆるすこと。そこから、もう一度人生を始めることができる。

相手の言葉を受け止めながら、自分自身にも優しさを向けている時間なのかもしれません。

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