他者基準で生きてきたから今までの恋愛は相手が自分を「好きだ!」と言われた人とお付き合いをしていた彼女。だから自分が他人を愛しているのも分からないし「自分が自分のことを愛しているのもわからない?」と言っていた。重度の鬱の時でさえも、姉達に助けを求めなかった彼女が、今までの思い込みを外して、姉達に生まれて初めて頼み事をした時に、あっさり快諾してくれました。これこそが彼女自身の変化なのでしょう。ずっと愛してくれていた姉達、その愛を受け取れていなかったのは、まさしく“私”だったと気づいた彼女。もう悲劇のヒロインを演じることはいりません!
『生きながらにして生まれ変わった私~愛を知りました~』
(Uさん 50代女性 東京都在住)
ある男性から交際を申し込まれた事から始まりました・・・
私は過去に結婚経験もあり、若い頃からそれなりに交際した男性もいて、男性との交際にはそれほど抵抗はありませんでしたが、一つだけ、ずっと気になっていたことがありました。それはいつも「自分がその人を本当に愛しているのか解らない」ということを繰り返している事でした。
いつもお付き合いするきっかけや理由は
「相手が私のことを好きだから・・・」でした。
そう、それは、
「自分が自分のことを本当に愛しているのかどうか解らない」ということ。
これまで私はずっと他者基準で
「私が愛してるか解らない」
「本当に愛されているかどうか解らない」
「なんで他人を愛せるのか解らない」
といって生きていました。
そんな中、田坂講師のLifeコースを受講しました。
そのLifeコース中、その「愛」について、とことん直面し、もう逃げられないような抵抗感と拒絶感、現実ではあり得ない恐怖をマジマジと感じる経験をして、どれだけ自分が他人から愛されていたのか、そして、自分のエゴを満足させるために素直に「愛」を受け取らずにいたのかを、思い知らされることになりました。
私には姉が二人います。幼い頃、両親が忙しかった為、姉二人が私にとっては大事な依存の対象でした。幼い私は姉に甘えてましたが、どこかでその姉達は私にとって両親の愛を奪い合うライバルでもあり、甘えていながらも、どこかで彼女達を「悪者」にしていました。
そして、大きくなるにつれて、親にとって「いい子」の私に対して姉達からの私への嫉妬による嫌がらせを感じ、母からも「姉妹は他人の始まりだから、気にしないのよ」とまで言われていました。
更に大人になるにつれ、「いい子」を演じる私のエゴはいつしか彼女らとの距離を持つようになり、なんとも複雑な両親の愛を奪い合う愛憎劇を演じていました。そして私が結婚をして実家から出てからは、当たり障りのない付き合いしかしなくなっていました。
このLifeコースで両親のこと、姉達とのことを見直して、どれだけ私が両親、姉達から愛されていたかを理解した時、その愛憎劇を俯瞰して見えて、なんとアホらしい事をしてきたのか、ただ素直に両親、姉達の愛を受け取ればいいだけなんだ、素直に甘えていればいいだけだ、と気が付くと、思いもかけないことが起こりました。
これまで重度の鬱になっていた時ですら、私は姉達に助けを求めることは殆どしませんでしたが、それは「あの姉達が私を助けてくれるはずはない」という確固たる“思い込み”があったからです。
しかし、私の急な体のトラブルでお金がどうしても早急に必要になった私は、思い切って生まれて初めて姉にお金の無心をしてみました。
それまで、「自分のことは自分でしなさいね」と言うのが口癖のような姉、冷たい人だと思っていた姉が、私が事情を話すと、「わかった、いいよ」と余りにもあっさり快諾してくれたのです。
私は彼女の言葉を呆然と聞きながら、その愛を素直に有り難く受け取り、そのお金を受け取る事が出来て、トラブルは解消されました。そう、姉はずっと私のことを心配してくれていて、今でも子供の頃と変わらずに私を愛してくれていたのです。
冷たかったのは姉ではなく、姉達の愛を素直に受け取っていなかった“私”でした。
生まれて初めて素直に姉の愛を受け取れたこと、本当に感激しました。私は同じようにこれまで沢山の人達から愛を貰っていたのに、まるで自分は可哀想な人間であるかの様な悲劇のヒロインを演じる為にその愛を敢えて受け取っていなかったのだ、ということを思い知らされました。
『まさに晴天の霹靂』
毎日ラブコールをくれる彼のこともちゃんと向き合わなくては、と思うようになっていました。