（I・Sさん 20代女性 奈良県在住）
彼女にとって兄弟はライバル。
特に兄には何をしてもかなわないしバカにされてるように感じていた。
いつかきっと“ギャフンと言わせてやる”が口癖となり、その思い込みから作られる世界は強烈！
本当の兄は10年前の妹からの手紙を大事に保管していた…バカにしてくる兄なんてどこにもいなかった。
最大の敵だと感じていた兄が一番の味方だった！
『最大の敵は一番の味方だった』
兄と弟がいる私は、3人兄弟の真ん中です。
勉強やスポーツにおいて良い結果を出すと両親の気を引くことができる。
逆に兄弟が良い結果を出せば両親を取られてしまう。
“3人兄弟だから親からの愛は3分の1”
物心ついたときから、私にとって兄弟はライバルでした。
特に兄には勉強・スポーツ・要領の良さなど、何をしてもかなわず、いつもバカにされていました。
1年前、私はちょうど就職活動の真っ最中。
私が企業を選ぶ基準も兄でした。
有名な会社に入って、兄より多くの収入を得て、兄より裕福な生活を送る。
“いつか、ギャフンと言わせてやる！”これが私の口癖でした。
そんな就職活動をしているときにミロスに出会いました。
システムに当てはめて、兄を見たときはただただ衝撃でした。
私をあんなにもバカにしてくる兄を創り出していたのは私だったなんて…
“一体何と闘ってきたんだろう”そんな気持ちになりました。
自分の中の兄に対してのバリアが一気に溶けました。
それと同時にやっと兄との(私自身との)闘いを終わらせられるという安心感もありました。
それから兄との関係が変わりました。
以前は話すことができなかったのに…
気づけば普通に話すことができている。
今までのあの気まずい感じはなんだったの？というくらいです。
自分でも笑ってしまうくらい自然に話せていました。
そんな兄が先日、自室の大掃除をしていたとき“面白いモン見つけたー”とリビングにやってきました。
兄の手には1通の手紙が…
そこには、
“ハッピーバースデイ お兄ちゃん”ん？私が書いた手紙？？
兄の手から慌てて奪い取り内容を読みました。
“いつも勉強を教えてくれてありがとう。
ケンカしたときとか怖いけど、本当は優しいお兄ちゃんのことが、大好きだよ。”
13歳の私のメッセージ。
こんな手紙を書いたことをすっかり忘れていたのでびっくりしました！笑笑
“大好きだよ”の言葉に家族全員が爆笑。
それくらいありえないメッセージがそこにはあったのです。
大っ嫌いだと思っていた相手に、天敵だと思っていた相手に、そんな想いを伝えていたなんて…。
そのあと、自分の部屋に戻ってぼーっとしていたときにふと気がついた。
“約10年間その手紙を持っていた兄”
冷静になってそのことに気がついて、嬉しくて、嬉しくて、涙が溢れました。
兄はちゃんと私の気持ちを受け取って、大事に置いてくれていたんだ。
口も利きたくない、敵だと思い闘い続けていたけれど、それは私の思い込みでした。
すると兄にミラクルが！
兄は小学校の講師をしています。教員採用試験に通っていないので、教師ではなく講師です。
“いつか兄にギャフンと言わせてやる！”と言っていた私が、兄の教員採用試験を通らないように止めていたんだと思いました。
先日、Lifeコースに参加して兄への思いを吐き出しました。
兄を敵にする必要がなくなった…
そのままでいいんだよ。
と自分にオッケーを出せた瞬間、兄が教員採用試験に合格したのです。
5回目にしてやっとだったのです。
自分の受験などの合格で一切泣いたことがない私が、兄の合格を受け号泣しました。
システムに当てはめて受け取るだけでこんなにも変容するんだということを実感しました！
私は両親の愛を独り占めしたくて、芸能活動をしました。
兄は兄で、生まれてから両親の愛を独り占めしていたのに、妹と弟が生まれ両親をとられてしまった。
その思いから、勉強やスポーツを頑張ったのだと思います。
何かのきっかけで親の気を引けたとしても、それがずっと続くとは限らない。
今度はいつ他の兄弟に向くかわからない。
親の愛の取り合いにはゴールがなかった。
兄弟をライバルと思っていたのも完全に私の思い込み。
親の愛を奪い合う必要なんてなかった。
それがシステムに当てはめて紐解くだけで終わらせることができる。
こんなにも変容してしまうなんて、私自身が一番驚いています。
今では家族全体が愛に溢れています。
システムに当てはめて紐解くことによって解放されていく様子が自分自身で体感することができています。
自分自身を知るということが本当に楽しくて仕方ありません。
