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(M・Hさん 愛知県在住 40代女性)

“どうして娘は人に危害を与えてしまうのか?”
分からなくてずっと苦しみ、娘の見張り役として学校にまで通っていました。
当時は“モンスターペアレント”だったかも?…そんな彼女が、ミロスに出合い自分が自分へ向けている暴力性を理解すると娘の行動は変化。
今では “解放”された自身の体験を元に学校関係の方に向けて講師になり娘がサポートしてくれるまでになりました。
自分自身を解放していくことが新しい学校の再創造に繋がる。


『”学校教育の再創造は自分自身の解放から”』

講演会を開催できたことで、更なる新たな扉が開きました。

支援児を受け入れるためにと創造された教員向けの教育講座のつもりでしたが、実は、先生方を一番悩ませているのは、支援児ではなく“モンスターペアレント”だったのです。(驚き)

想定外な言動を起こす保護者や問題が起きないように対応することに過敏になりすぎて、“モンスターペアレント”に振り回される先生と保護者との関係性が、今の教育現場を大きく影響している事を体感しました。

そして、このために休職してしまう先生が多いことも知りました。
生徒に少々問題があっても、その子自体は、世間を巻き込んで事を大きくすることは殆どないのですが、保護者からは、“いつ何を言われるのか?何をされるのか?”という不安や疑いを持ちながら、先生方は日々過ごしておられるというのが現状だったのです。

私が解放された体験談の感動を聞き、その先生方が “解放”されました。

その体験談とは…
『私の娘は歩くようになってから、可愛いと思う女の子に突然、危害を与え、小学校高学年になっても、この突発的な行為はおさまらず、更に酷くなっていました』
暴力とも言われた娘を通して見る激しい衝動性。

私が親に暴力を振るわれた体験がある訳ではなく、虐待と言われる程の事を私が娘にしていた訳でもないのに、 “どうしてこんな暴力性を見てしまうのか?”
わからず苦しんでいたのですが、これをエネルギーとして見た時に、暴力性というエネルギーを自分自身に向けていた事を初めて感じることができました。
自分が自分へ向ける暴力性…。

ずっとこうやってストイックに自分を縛りつけて生きてきたんだと知ったと同時にそれが、目の前の娘にも、その暴力性のエネルギーが循環し存在していた、そしてその負のエネルギーが悪循環し、学校という空間にも連鎖してしまっていたんだと感じることができたのです。
その瞬間、今までに感じたことのない解放感に包まれ、そこから驚くように見る世界が変わっていったのです。

『発達障害と言われる子どもたちが起こす想定外な言動は、古い秩序、思い込み、
常識を破壊するためにあり、私達が一番求めている答えがその奥にある。
全く新しい視点を持つことで、その答えを手にすることができる。
今までに体感したことのない感動を与えるために生まれてくる大切な存在である。
そのように彼らを、そのまま受け取ることができた時、その想定外な行動は見なくなる』

以上が、私が解放された体験談の感動です。

講演会の後に届いた感想文からですが
“そんなに悩むことはなかった。もっと気楽に考えて良かったんだ。この講演を聞けてよかった。保護者の気持ちが聞けて良かった。”

と先生方が問題を解決しようとしていたエネルギーが緩み、お一人お一人の輝きが戻ってきた様子が伺えました。

そして、この感想文を読んだときに私は、ある記憶を思い起こしました。
それは、娘が小学校5年生の時、迷惑な行動をする娘に対して、保護者から苦情が出るので、見張り役として私が一緒に登校するなら来て良いと担任の先生から了解を得て、学校に通うのが何よりも大切だと思っていたので、小学校6年生にもなって、親が一緒に学校に行くなんて…
情けないと落ち込みながらも娘を学校へ通わせていました。

でもそんな私のことはさて置き、毎朝早くに出勤し、休憩する時間もあるのかわからない程、慌ただしく業務をこなしておられる先生方を見て、これは娘のような生徒がいたら、大変だと分かったことがありました。

その当時、担任をサポートするために教育委員会から派遣された総務の先生がいて、教育現場での“体罰”が明るみに出た時期とも重なっており“体罰があったかどうかのアンケート”の集計などで毎日遅くまで残業していました。
その後にその先生は、体調を崩し高熱のため入院するなど、その他にも様々な理由で、頻繁に担任が変わっていくクラスがあった事も記憶しています。

私もまだこの時はストイックに生きていた時、つまり攻撃性のエネルギーを自分に与えていた時でした。
その自分に与えた攻撃性のエネルギーが循環し、学校の先生からも苦しいというエネルギーが自分のところに戻って来ていた事も見えてきました。

という事は、教育委員会からの圧力と保護者からのクレームの対応に追われる環境では、生徒たちも同じように委縮してしまい、どんなに健全な学校を求めても、手に入らないという事だったのです。

学校の先生が解放されることで、イジメや学級崩壊、教育委員会などの上層部からのプレッシャーからも解放されるという、今までにはなかった学校が再創造されて行く世界が見えたのです。

モンスターペアレントをどうにかすることでもない。
教育委員会をどうにかすることでもない。
いじめを解決することでもない。
学校の先生を解放させようとすることでもない。
ただただ自分自身を解放していくだけ。

個という小さな存在が、宇宙全体を包み込むように“学校が、教育が、再創造されて行く”
誰もが待ち望んだ新しい扉が開いた瞬間でした。

そしてこの講演会で一番癒されたのは私自身でした。

会議室に隙間なく集まって下さった80名程の先生方を目にした途端、先生という存在に“ありがとう”という感謝が溢れてきました。

現在娘が通っている高校は、フリースクールも入れて幼稚園からカウントすると11校目。
どこの学校でも、大変なご迷惑をかけ、大変お世話になり、学校と先生方が存在しなかったら、私たち親子も成長できませんでした。

辛くて、自分自身を消したくて辛かったとき、いつもどこかで微かな光を感じていました。
それが、この講演会という“記憶”でした。
今回の講演会は与えられたものであり、ちっぽけなものではない事、過去には感じることも見ることもできない感動が更にその奥に詰まっている事を体感することができました。

その後、また更に見えてきた事があります。
私が娘を通して、そのままを受け入れたから目の前の現象が変わったと思っていたのですが、どんなに親の私に怒られても傷にせず、深く考える事なく鼻歌を歌って、
負のエネルギーを正のエネルギーに変換し、そして全てを過去の事にし、
“ママ~!”と笑顔で私に接してくる、これが“そのままを受け取る”ことであり、そうでなければ、自分自身を解放することはできませんでした。

それは、次のようなコミュニケーションがきっかけでした。
私 「厳しい事を親に言われたら傷になって親を嫌うのに、
全部受け止めてくれてありがとう」
娘 「え?どうして傷になるの? どうして嫌いになっちゃうの?
ママとパパを嫌いになったら上手くいかないじゃん! え?そんな人いるの?」
私 「(内心)え? そんな人ばかりですけど…」

この想定外な発言に、一瞬、頭が真っ白になりましたが、傷なんて存在してなくて、親を嫌ったら上手くいかないことを既に知っている。
これこそが既にそうである意識であること。
未来の私たちの姿だと初めて見ることができました。
罪悪感も、不足感も、何もない世界なんてほど遠いと思っていたのですが、既にここにありました。

今まで見えなかったものが見えるようになり、感じられなかったものが感じられるようになっています。

そして、今、私の娘は18歳。選挙権もあり、初投票を体験しました。
あんなに大変だったあの子が、今は私をサポートする存在になっています。
私がチラッと弱音を吐くと、
「ママが諦めたら、周りのみんなも諦めることになるよ!」と励まされます。

普段から、私は母親としての時間をあまり持てないので、殆ど家事を娘は自分でこなすようになりました。
夫は単身赴任で、離れて住んでいるため、私が講演会などで家を空ける時は、一人で留守番しています。
というより、一人の時間を伸び伸びと過ごしているようです。
こんな日が来るなんて、本当にすごい奇跡です。
ありがとうございます。

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