（S･Aさん 40代女性 福島県在住）
両親に対して抵抗感でいつもイライラしていたのに、“自分を知ること、愛すること”とは何かが分かった時に、イライラは終わってしまいました。
すると８０歳を過ぎた父が突然「俺は結婚したいなぁと思った人と結婚したんだ！」と言ったことが、母にとっても子供にとっても喜びになり、母を思う父の愛にふれたエピソードとなりました。
今ではどんなエゴのささやきがあったとしても、それを客観視できる視点をとらえたことで”自分を愛することの凄さに感謝でいっぱいです“と嬉しそうに話される彼女がいます。
ミロスに出合ってから、それまで考えられなかったことがどんどん変化して現れてきているのを感じます。
私が子供の頃の父は、自分勝手で短気でちょっとしたことですぐ怒り気に入らないと茶碗や皿を投げたり暴力もあった。
しかし、歳を重ねるごとに丸く穏やかな印象に変わってきてはいました。
そして1〜2年前までの父は、こんな感じでした。
“ひねくれていて、人の言うことを聞かない”
“自分に都合悪いことを言われると急に話をそらし逃げる”
そういうところが、どうしても腹が立ち抵抗感を持っていました。
その上、以前の私は父親とあまり目を合わせず、直視するのを無意識に避けて話しかけられても素っ気なく返すことが多かったように思います。
実家に電話して父が出ると、間髪入れずに「お母さんに代わって！」と言っていたし、
父親と話すと何故か落ち着かない…話しているとイライラするのが嫌で避けていました。
父親を決して嫌いなのではない…むしろ大切だという気持ちはある。
なのに何故か落ち着かないしイライラするのです。
そんな自分がミロスに出合い、自分は“父と母から出来ていて、父と母を見る目が自分の内側の関係性だ”と知り
自分が自分にイライラしていたんだ！ということ。
自分が自分に落ち着いていなかった。
自分との関わりを避けて自分から逃げていたのはこの自分だったということ。
自分のことを直視していなかったということが丸見えになりました。
ひねくれてるのは私だと知り笑えてしまいました。
ずっと、片側から見ていただけで、もう片側を無いものにしていたんだと知り、自分への愛などまるで無かった。
しかし、ミロスに出合い、“自分を知る！”という道に辿り着き歩きだして数年。
振り返ってみると、いつの間にか周りの人間関係がかなり変わっていることに気付きました。
職場にしても、以前は気に入らない男性がいたり言葉にカチンときたり、ピリピリすることもあったのですが、今はまったくリラックスして話すことができているだけでなく、男性の同僚の口調は皆優しくなり、とても親切で自分も男性の同僚や後輩に自然にお願いしたいことを言えていたり、助けてもらったり頼もしいと思えたり、自然に感謝を言えたりしていることが奇跡です。
気が付いたら、そうなっていた…
いつの間にかそうなっていて、奇跡だとは気づいていなかったのです。
それと、去年から今年にかけ私の職場では入籍・結婚が３人。
出産２人と現在妊娠中が１人という、おめでた続きなんです。
特に、流産の苦難を乗り越えてついに後輩の一人が妊娠して今年出産しました。
さらに、結婚して４年になる別の後輩もついに妊娠して来年３月に出産予定で、ずっと待ち望んでいたことがついに実現するという状況を見させてもらっています。
そして更には、昨年は甥っ子にも赤ちゃんが生まれ、その甥っ子ですが、２０１１年に福島県の地元で正職ではないけれど保育士としての就職が決まっていたのですが、震災のために採用が無くなり、大学の斡旋で千葉県の保育園に就職することとなったのです。
甥っ子は長男なので、地元に戻ることを希望して、毎年地元に戻るべく就職活動をしていました。
それが今年の採用から、地元の保育士が正規職員となるタイミングで、昨年の就職活動でやっと、今年の採用が決まりました。
ついに甥っ子が、自分の元々の場所に戻れた！本当に良かったなあと…
お嫁さんと子供も一緒にその事も自分の感動として、返すということのすごさ。
あ、そうなんだ！ちゃんと戻れるんだ！戻れたんだ！…
自分のことですが…
昨年の４月に昇格の発表があったとき、自分より後に入った男性の後輩が自分よりも上の役職に昇格し、自分は上司から認められていないんだと感じ、悲しい気持ちになったことがありました。
システムで見れば、認めていないのは自分。
自分をいつも過小評価して、自信を持っていなかったのだから…
それに、自分がずっと思っていたことは、“そんなに偉くなりたくない、偉くなると責任がかかって大変だから”とよく思っていたのだから思い通りだった。
それを理解したら、今年の４月に思いがけずに、自分だけの名前が朝礼で発表され、一人、昇格となりました。事前に話はなく、突然だったのでびっくりしました。
さらに、昇級後の給料その他手当の差額分として、８月になって約１０万円近い金額が一括して支給される財のミラクルもありました。
父と母に感じる私の感覚の変化ですが…特に父親についてですが、去年の11月に、姉夫婦宅に両親と泊まりに行ったときのこと。
話をしている中で父親が「俺は結婚したいなあと思った人と結婚したんだ」と言い。
そんなこと初めて聞いたし、後で兄夫婦に言ったらびっくりしていました。
父親はそんな言葉を言う柄ではないし、こんな歳になって言うとは…
そのときの母は言葉は発しなかったけれど、まんざらでもないような表情だった（笑）。
そのことを講師に話すと、そういうバイブレーションを持っているんやね〜と教えていただきました。
そして、こんなことも最近よく口にするようになりました。
「俺はお母さんに支えてもらったから恩返しするんだ」とか子育てや祖父の面倒をみていたことへの感謝を良く言います。
つい先日ですが、3人で会食しているときに「俺はお母さんのこと愛してるんだ」とか81歳の父が言う言葉としてはびっくりなことばかり…
また、私はよくミロスの話をしますが、父は“ミロス”を覚えられず“何だっけ、ミロクか？”と言っていたのが、最近ではことあるごとに「ミロスか？」と言います。
またある時、ところでミロスをどう捉えてるんだろうと思い、父親に聞いて返ってきた言葉として
『自分が思ったことを相手に伝えると伝わって、またそれがその通り返ってきて、良かったなという気持ちになる。心が通じ合う』というものだった。
そうなんだ！そんなふうに捉えていたんだ。伝わっていたんだ…
一方、母のことでこんなこともありました。
若い時には何一つ文句を言わず我慢強く、言いたいことも言えなかったはずが、物忘れが激しくなり、父親に強い口調でものを言うようになり、笑うこともなく無表情で覇気がなくなっていました。
そこで兄がこれはまずいと思い、仕事人間だった兄が初めて家族のことに有休を取り、母を病院に連れて行ったことがありました。認知症かと思われたのだと思います。
その後、はっきり認知症とは言われていないようでしたが、未だ物忘れは激しいながら、無表情だった母は笑顔を取り戻しています。
そして、強い口調だった物言いも、ただ言いたいことを言っているだけに見えます。
私自身は母には愛情深く育てられ何の不満も感じないのですが、それなのに前までは父に対するのと同様に何かイライラしてしまうことがありました。
それは、過去を想起し見てみたとき、ここでも自分が自分に対してイライラしていたんだと知りました。
またそれは母のイライラでもありました。
もっと感じてみると母の“自分の無さ、意志が無いこと”にイライラしていたのだと知り、
いつも“はっきりしろー！”って思っていたことを思い出しました。
これも自分が映っていたということ。
“私は自分が無かったんだ！”何となく自覚はあったけどはっきりとしました。
意志もなかった！すると同時に「ある」もあったのだ！と知りました。
母の愛情深さに安住していて、なにも気づいていなかった。
そればかりか、そんな母のことをちゃんと見てあげていなかった。
やってもらうことばかりで…
実家に一緒に住んでいると何でもやってもらって自分で出来なくなるからと若い頃からずっと、一人暮らしを続けてきたけれど“それ自体逃げだった！だから自分を見て！”と言わんばかりに、母はそんな状況になったのだ。
そうか！書いていて分かってきた…。
中途半端な認知症は、中途半端に自分を見たり見ていないからか…「あそうなん！（笑）」
そして今、イライラは全く感じなくなり、高齢でもあるからか母のことが可愛いとさえ感じています。
とにかく書き出してみたら、改めて数々のミラクルがありながら、それを素直に認めず離してみていた。
父と母に映るものは自分でしか無かった。しかし、システムで見たらどれも内側にあった。
ミロスに出合えたおかげで、どんなにエゴのささやきがあっても、それを客観視できる視点を持ち自分に返して一体化でき存在に戻れる。
これほど自分自身という内側に向かい自分を知るということをしたことがあっただろうか？知るという方法も知らなかった。
ミロスに出合っていなかったら、自分はいつまでも外側だけを見て、外側という幻想と戦い、疲れ果て、また頑張る生き方しかできなかっただろうと思う。
自分を知り、自分を愛することができるシステムのすごさ、ミロスに出合えたことに感謝です。
