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(K・Aさん 50代女性 大阪府在住)

産んでくれた母に対して“怒り”があるなんて思ってもみなかったこと…。
小さい頃になくなった母のことは美化していて分からなかったけれど、大切な人が突然目の前からいなくなる恐怖があるから愛することが怖かった。
母への憎しみ、恨みを吐き出せた時に、そのもう片方には、同じだけの大きな“愛”があったことを知り、涙が止まらなかった。
惨めだと感じていた彼女だったが、突然の別れを繰り返す人生はもう終わりです。


『生まれて初めて愛に触れた日』

「なんで 私の人生は こんなに 理不尽の連続なんやろう?」

いつも何処かにやりきれない思いが出て来ては、それを忘れた振りをして、また思い出してを繰り返し、お腹の底ではグツグツと「怒り」がいつも湧いている状態でした。
「こんなに頑張ってきたのに!」だけど何1つ報われる事のない人生。

「自分で出来る事はやった。もう 自分1人の力では どうにもならない」そう心底感じた時に、友達に一年半前からずっと勧められていた、Lifeコースを申し込みました。

子供のころのお話をさせて頂きます。
私が小学校に入学した時の夏の事です。
さっき迄一緒に居た母が、その日学校から帰ってきたら居なくなっていて、仕事に行ってる筈の父が、何故か家に居て、何の説明もなく荷物を纏めさせられて父方の実家へ連れて行かれました。

母は病気療養のために、入院するので京都の実家の方へ帰って行ったのです。
父方の実家に着いたら、ポツンと仏壇のある何もない部屋に置かれ、学校へも行かない状態が暫く続きました。

突然
今まであったモノが無くなった瞬間でした。
不安と恐怖でいっぱいだった日々を過ごし、母に会いたいけれど会えない状況が続きました。

私は夏休みや冬休みになると、熱が下がらず殆どの日々を寝たきりで過ごし、週一度お医者に行き、解熱のための注射を打ち頓服を毎日飲む日々でしたが「お母さんの所へいくよ」と言われたら途端に熱が下がったことを覚えています。

それほど私にとって母親の存在は大事なものでしたが、父も周りの大人達もそんな私に何1つ、私が望む事を叶えてくれる事も無く、私の声に耳を傾ける事もしてくれませんでした。

肺癌だった母は1年半の闘病生活の後亡くなってしまい、遺体が父方の実家に帰ってくるという…
その当日の朝に私は突然、叔母から
「今日は学校に行かなくていい」と言われ、母が亡くなった事を知らされました。
私にとって二回目の「突然、大事な人が居なくなった」出来事でした。

その後、父は再婚をして新しい母がやって来て、普通の両親が揃う家が出来たのですが、近くにある父の実家との嫁姑、小姑の関係がこじれて争いの絶えない日が多くなりました。

継母なりに努力していたのですが、どんどん最悪な状態になり病気になって寝込んでしまい、継母の姉が迎えに来て家族会議の後、継母は姉に連れて帰られてしまい、朝目覚めると「突然継母は居なくなって」と言う、これが私に取って三回目でした。

子供の私には何のチカラも無く、ただその結果がとても悲しくて泣いて暮らしていました。

父はわたしが「子供だから話してもわからない」と思ったのか?何の説明もしてくれずその事にも傷ついている私の「お母さんに会わせて」という、たった1つの願いも聞いてもらえず誤魔化され「継母を迎えに行って」という願いも聞き届けてくれませんでした。

私に取って、両親を含めた大人達は無力な子供の話も聞いてくれず、解ってもくれず、たった1つの願いでさえも聞いてくれず、ちゃんとした説明もしてくれない人間だったと子供心に感じていつも悲しかったのです。

継母は家族会議の末戻って来たのですが、何かにつけて揉め事が絶えず、私が中学一年生の時も夫婦喧嘩の翌日に引越し業者を呼んで私を置いて出て行ってしまい「四回目の突然いなくなる」が、起こりました。

いつの日か、誰にも分かってもらえない悲しみは、理不尽さに対する『怒り』に変わっていたのかもしれません。

そして、いつもいつも、突然おこる悲しい『別れ』に怯えて生きるようになりました。
悲しくやりきれない思いは、表面的に自分がしっかりすることで、均衡を保っていました。

そして、怯えれば怯えるほど、『突然の別離』に襲われ、5回目の突然は継母と上手くいかなかった年子の妹が父方の実家へ預けられた事でした。

そして…6回目の突然は、一番下の妹が6年前に自殺した事です。

こうして 私は一番身近にいる家族を“突然失う”ということを繰り返してきたことがLifeコースで明らかになりました。

Lifeコース初日に「三年継母に会っていない」と言った事から、それまでの経過をかいつまんで話しました。

私は「継母が嫌いだから会いたくないんや」と思っていたのですが、講師からは
「突然に失う経験をしている事から、継母を失う事が嫌で遠ざけている」といわれました。

講師から「憎い嫌いの相対には愛があるんだよ」とナビゲート戴き、自分では無いもう1人の自分が反応したような感覚で、一切の言葉も出なかった経験をしました。

私の人生にこれだけは無いと思ってきた『愛』に触れた瞬間でした。

その日の講座が終わっての帰り道、色んな思いや忘れていた思い出が浮かんできて、まだ帰宅途中なのにポロポロ涙が出てきました。

帰宅してから、出勤準備をしていたのですが涙が止まらなくて
「こんな事なら、休みにしといたら今日は思いっきり泣けたのに…」と思ったほど、愛を感じていました。

お盆休みを挟み 二週間後のLifeコース二回目の時。
私はお盆休み中にお仲間さんグループLINEでやり取りをしていたのですが、私の書く文章を読まれた講師が
「この前、愛を感じたのに過去へ戻る癖が見受けられるよね。可哀想な自分でいなければならないメリットはなに?それから…怒りがあるみたいよ」と、アドバイスを戴きました。

「可哀想なパターンでいるメリットは、なに?」と掘ってみたら
「可哀想な私でいたら、他人からとやかく口うるさく言われないで居られる」事がわかりました。

私は口うるさい事を言われるのが大嫌いでした。
それは「自分を否定されている」と感じていたからです。
なので、言われる前になんでも先回りしてやっていて、他人から一言たりとも突っ込まれないように防御していたんです。

でも「怒り」にはピンと来ず…
というのは、いつも怒りはあるのですが、その根源がはっきりしなかったのです。
すると講師から「産んでくれたお母さんに対しての怒りがあるんじゃないの?」と言われたのです。

でも、私は継母に対しての怒りの自覚はあったのですが、産みの母への怒りにはピンと来なかったので、「?」が飛んでいたのですが、講師から
「もしお母さんが死んでなかったら、そんな悲しく辛い思いはしなくて済んだのでは?でも、お母さんを責めるわけにはいかないでしょ?やり場のない悲しみと怒りを封印してない?」と、ナビゲートを戴きました。

「離れ離れになって、失って悲しかった思いが強い」しか思い浮かばなかったのに、
実は病気になって、突然私の前から居なくなってなかなか会えなくて…
最後には勝手に死んで帰ってきた!
親として子供を最後まで育て上げなかった!
親の役目を果たさなかった!
無責任!だから私が、こんな人生を歩んでいる!
と私は確かにどこかで思っていた事に気づきました。

周りの大人達からは「お母さんはあなたの事をとても心配して、いつも会いたいと言ってたのよ」と入れ替わり立ち替わり言われて、死んだ人の事は美談になってました。
子供だったので、本当に理解していたか?は、解りませんが、母親を悪く思うことは出来なかったと思います。

掘り下げて行くと私が日々繰り返し、周りに対して強く大きな怒りが湧き上がるのは 「役割を責任を果たさない人間に対して」でそれが産んでくれた母に対する怒りとリンクしている事に気づきました。

それからの一週間は「どんどん湧き上がっては、静まる感情」を繰り返しながら、その憎しみ恨みに触れていきました。
「死んでしまえ!」と、出た時に「私はそれくらい母を憎んでいた、恨んでいた」事に気づき、驚きました。

一番最後に出たのが
「自分は生まれて来なければよかった」という思いでした。
憎しみ、恨みは自分に対してもあった事を知りました。

3週目のLifeコースの時に
「死んでしまえ!と出てくる所まで、私は母に対して怒っている事はわかったけれど、受け取れない。これ、どうしたら良いですか?」と、聞きました。
すると「憎しみ、恨みの相対は?」と聞かれ、
そこに「愛がある」と、行き着き「あぁそうなんや」と、受け取る事が出来ました。

「こんなに憎んだのは、自分をそれだけ愛してるからだよ。愛あるよね」と…

そこからの一週間は、父親に対しても同じ様に憎しみ恨みがある事がわかり
「憎しみと殺意の一週間」を過ごして見たのですが、その相対には「必ず愛がある」事をわかっていたので、味わえる所まで味わって、反物質をみました。

4週目のLifeコースの前日に、男性に対する憎しみを味わっていたら突然大きく気づき、それは前から自分の口からも何度となく言っていた言葉なんですけど、初めて男性に対して、身体の奥から湧き上がるのを感じて涙が溢れました。
「やっぱりこんなにも大きな愛があった!」と…
それは、とてもとてもなんとも言えない温かいもので感動でした。

「父親を見る目で、男性を見る」という事も、実感する事が出来ました。
まさに、父親に感じていた感情と同じ感情を周りにいる男性に感じてましたから、その事に気づけたのも感動でした。

私の中にあったマイナス「憎しみ・恨み・殺意」を、出せるだけ出して感じきったら、その反物質には同じだけの大きさの「愛」があった。
まさか?こんなに愛があったんや!と、私の今まで生きてきた50年の中で、初めて感じ体験する事が出来ました。

さらに、孤独で惨めだった同じテーマをもつLifeコースの仲間と、家族のような絆ができ、孤独も惨めさも卒業することができました。
ミロスを深め、この視点を大事にし、これからの人生を楽しんでいきたいと思います。


◎“マダムきよこ” による音声の感想はこちら >>「生まれて初めて愛に触れた日」

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