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全ての人間にとって一番はじめに愛を感じたはずの親。その親と、いつの間にか関係が悪くなり、事あるごとにぶつかってしまう…。解っているのに許せない親子の確執は、なかなか他人には元に戻すことができない難題のひとつでもある。しかも今、そこから繰り広げられる人生ドラマは犯罪をも誘発する悲しいストーリーが続出しているのだ。 待望の長男としてその家に生まれた浦鉄平講師は、父親の英才教育という“親の愛”を一身に受けて育った。しかし、大きすぎる愛情が重荷になり期待に応えられない自分を責め、いつしか全く親の希望とは別の道を選び、親を嫌って生きるようになっていたという。 その生き方を決定的にしたのは、最愛の母、祖父母との別れだった。生きる意味すら分からなくなった彼は、MIROSSに出合いどんな秘密を知り、今何をメッセージしているのだろう。

理不尽な父との確執

親子再生のエキスパートとして人気を集める浦講師。実は彼には長年父親との確執があったという。怒りと憎しみが愛に戻ったその物語に、いったい何が隠されていたのだろう。

僕の父は、長崎県五島列島出身。浦家待望の長男として生まれた僕は、九州男児の典型のような(…というか僕からすると理不尽な)男気いっぱいの父に、厳しくも、様々な英才教育という親の愛を受けて育ちました。と、言うととても聞こえが良いのですが、実は、父の弟の長男(いとこ)が都内でも有数の進学校にトップの成績で合格していたので、本家の父としては負けられない。事あるごとに比べられて僕は、それがイヤでイヤで仕方がなかった。どうしたら、父のこの支配から逃れられるのか?子ども心にいっそ殺してしまおうかと思う程、父が嫌いでした。

母は浅草、浅草寺幼稚園の保母をしていました。どんなことも持ち前の明るさと根性で何でもこなしてしまうキャリアウーマンタイプ。周りの人の話によるとメチャクチャやり手だったみたいです。

僕は、小学校4年生くらいまではクラスの人気者で「人生ってなんて楽しいんだろう!」とよく星空を眺めながら幸せを満喫して暮らしていました。ところがある日、母が末期の癌だと知らされて母の治療のために僕と1歳年下の妹は、しばらくのあいだ親戚にあずけられるようになったのです。親戚とはいえ、よその家庭での窮屈な思い、母に会えない寂しさ、相変わらず、いとこと比べられるプレッシャー…やがて、おさえても湧き上がる得体の知れない不安と怒りは父への憎しみとして向けられるようになっていったのです。

父は、良くいうと親分肌のリーダータイプでしたが、子どもにとってはリーダーシップなんてカッコいいもんじゃなくて支配的で乱暴にしか見えませんでした。外食しても父が母の食べるものまで勝手に注文して母は我慢して逆らわず食べていましたから。父の理不尽な行動にも逆らわずに何でも黙ってやり遂げる母を見て、幼心に「もっと逆らって言いたいこと言ったらいいのに!」と思っていました。横暴で、機嫌が悪いとすぐ家族に当たり散らす起伏の激しい父。僕は小学生のころ、本当に父は気が狂っているんじゃないかと思っていたほどです。いつ怒り出すか分からない父とは、まともに目も合せられない。本当に嫌いでした。

最愛の母との別れは暗闇との出合い

持ち前の明るさと根性で何でもこなしてしまうキャリアウーマンタイプの母親がこの世を去ったのは彼が中学に上がった時だった。

父が僕を溺愛していたのは分かっていたけど、当時の僕には父の行動も発言も全く受け入れられなかったし、ある意味、許せなかったですね。一生懸命尽くしている母を殴ったり罵声を浴びせたり…それがどうしても許せない。得体の知れない怒りが湧いてくるのです。だから、母が病気になったのは父のせいだと思い込んでいました。

13歳で僕は最愛の母を亡くしたのですが、助けてあげられなかった自分の無力さが心に暗い影をおとしていきました。そんな悲しみの中にいるとき、後を追うように祖父、祖母と次々家族を失っていき、もう本当に浦家は呪われているのではないかと思ったほどです。

こんなことでは自分がダメになってしまう!と学校では明るく振る舞っていました。中学ではバスケ部のキャプテン。精神的に強くなろうとエネルギーを注ぎました。夢中にならないと夜が怖かったのかも知れません。外で明るく振る舞っても心の中に闇がある。なぜか毎日、眠れない日が続き、「どうして自分が生きているのか」「何のために生まれて来たのか?」悶々と考え、答えの見えない闇の中で、見えない未来に怯えながら過ごしていたのです。

それでも、長男の自覚が僕を駆り立てます。もし、呪われているのなら、僕がすべてを終らせてみせる!そんなことを固く決心したのを覚えています。

しかし、そんな僕に更なる暗闇が襲いかかります。情熱を注いだはずの部活では過酷な練習が続き、歩行困難で入院、ほぼ寝たきりの生活でした。寝たきりでもできることをと思い映画を見続けてみるものの、今度は失明の可能性まで宣告される始末。ただ生きているだけなのにどうしてこんなに人間は生きづらいのだろう…どん底まで落ちたとき、はじめて僕は「光あるうちに、もっともっと美しい物を見てみたい」そして「生きたい!」と思いました。

時間と空間の神秘

高校卒業後、彼は建築を学び、日本、アメリカなど多くの豊かな空間を研究して歩いたという。その中で彼の心をわしづかみにしたもの、それが“時間と空間の神秘”だった。

専門学校で建築の先生について学び始めたとき、その先生はユダヤの歴史やイスラエルの建築から、日本の神社や仏閣には沢山の意味があると教えてくれたんです。人間は、この住家という空間に意味があることを忘れてしまっていると日本の建築を空間理論で解いてくれました。僕はこの空間ってなんだろう?人間の住家にどんな秘密があるんだろう?って興味津々で研究しはじめました。でも、研究しても探しても答えが見つからない。しかも、心の闇はなくならないんです。そんな時、僕はMIROSSに出合いました。

空間に何か秘密があると思って世界旅行をしたり神社仏閣を研究したりしていた僕にとって時間と空間の話をするROSSCOさんのお話は、本当にそのとおりだ!と思ったし、納得できたのです。「空間というのは、本当はこうなっていてね…」と語るROSSCOさんの言葉は一つ一つ心に響きました。話を聞き終わってみると、自分の建築家としての人生が全く別のものになってしまった。打ちのめされたと言った方がわかりやすいかも知れません。

僕は、空間とか時間とか見えない物が何なのか知りたかった。MIROSSはその見えない物を見える様に説明してくれたのです。「これが答えだ!」と思い僕は早速MIROSSの実践方法を学び始めました。“人間のあるべき姿と可能性”をどうしても知りたい!そんな思いを追求していくと、どんどんこの空間の秘密が解き明かされて行きました。そしてついに自分のすべてを映し出す鏡のごとく存在する最愛のパートナーと出会ったのです。

僕が子どもの時から求めていた本当の愛。それは時空を超えて父や母、そのまた上の先祖代々が全身で味わいたかった絶対安心の世界。その世界を一緒に創れるパートナー。僕らはともにMIROSSを実践して新しい世界を創造することを誓い合いました。

しかし、幸せな日々が流れ、子どももできた頃、僕らに思いも寄らない感情がわき上がったのです。それが「怒り」。しかも、ちょっとやそっとの怒りではない。愛して結ばれたはずのパートナー、その彼女が僕に怒りを向けてくる。何故だ!!!「あなたは、どうしてそんな酷いことが出来るの!!」今まで見たことも無いパートナーの怒り。「コレの何が?何でそんなに怒らなくちゃいけないんだ???」僕は、彼女の怒りが全く解らず、絶対安心の世界だったはずの家庭という空間は、瞬く間に苦痛以外の何物でもない空間に塗り変ってしまったのです。

人間空間に隠された幸せのテクノロジー

なぜ人間はこうもうまくいかないのか?そんな疑問を抱いた時、彼はMIROSSが本当に伝えたいことが、もっともっと深いことだったと気付いたといいます。

MIROSSを知って、様々な事象をシステムにあてはめて紐解くうちに、僕は、あるパターンに気づき心底驚きました。それは、すべての事象の根源が両親との関係性に深く関わりがある、両親との関係性の中に、その答えが隠されていたという事実です。

父の理不尽な言動、その裏に何がくっついているのかMIROSSのシステムにあてはめていくと絶対許せないと思っていた父が本当は、誰よりも苦しんでいたと理解できたのです。苦しくて、苦しくて、やり場のない“怒り”をどこにもぶつけられなかったのかと。

この“怒りの根源”を理解することができたのは、パートナーという最大の鏡のおかげでした。怒りの裏にはいったい何が隠されていたのか?僕はパートナーの姿を通して、その答えを知ることができたのです。

母が癌宣告を受けたとき、医者に向かって「お前が治せないなら俺が治す!!」なんて言っていた父。母に対しても優しくするどころか、いつもの調子で母を怒鳴っていた父。今思えば薬の副作用で弱気になる母に「諦めるな!!」と言っていたんだと思います。でも、まだ幼かった僕らには、母を痛めつけているとしか思えなかった。こんなに弱った母を、まだいじめるのか!って。必死で「ガンバレ!」「誰か助けてくれ!」と叫んでいる父の心の奥を理解する術はなく、憎しみの色眼鏡で見ている僕には、父の姿は悪魔にしか見えなかった。悪魔を見る目で父をみていたから、何を見ても、どんどん憎しみをつのらせていたのだろう。母が死んだあと、廃人のようになっていた父を見て、「何いってんだ!お前のせいじゃないか」と相変わらず怒りの目でしか父を見られなかった僕。

頑張っているのに母を救えなかった、愛する人を救えない男の苦悩はどれほどのものだったのだろう。僕はMIROSSを知って、はじめて父は母を心の底から「愛していたんだ」と解りました。愛しているのに愛し方がわからない。愛の表現がわからない。助けることすらできない…。本当は、父こそ一人暗闇の中で苦しんでいたのでしょう。MIROSSのシステムがなかったら、僕は思い込みの世界から脱出することも、父を理解することも難しかったと思います。

そんな憎しみしか抱いた記憶がない父を、僕は一瞬で愛せるようになった…僕と父の空間に隠された答えを解き明した幸せのテクノロジーMIROSS。ある意味、人間にとって過去の感情が消えてしまうこの状態は奇跡――いや、生きながらにして生まれ直すようなことなのかも知れません。

講師からのメッセージ

「すべての事象は、自分との関係性でできている」という矛盾のない理論。僕はこのMIROSSのシステムに出合い、争いのない世界が始まったと確信しました。ここに答えがある。新しい関係性で“絶対平和”は実現するんだと解ったのです。しかも、一人ではない、パートナーとあなたと、親や兄弟、過去に憎しみあった友達ですらシステムが解れば皆で味わう愛そのものの領域があったのです。それは今まで味わったことのない深い深い愛の世界。人類が初めて出合う全く新しい領域です。

今まで人間は、うまくいかないのは目の前の誰かのせいだと思って暮らしていました。母が癌になったのも幼い僕は父のせいだと思い込んでいたのです。しかし、MIROSSのシステムでその感情を押し出すもう片方を見た時、そして二つを同時に見た時、この空間に何が映し出されているのか?はっきり解ったのです。表と裏に分かれてしまうこの次元では生きづらいのは当然です。それは、誰かのせいではなく、そしてあなたが悪いわけでもなく、この世の仕組みだったのです。僕は今、「これまで人間が諦めるしかなかった世界から脱出する方法があるんだ!」ということをお伝えしています。

もしあなたが、今のままの人生ではイヤだと感じるのなら、迷わずMIROSSの叡智に触れて下さい。システムを通してすべてをあるがまま見た時、人間の力ではどうにもならないことを自らの力で解いていける領域を知ることでしょう。今までのイメージは全部捨てて下さい。なぜあなたがここにいるのか?親がいてパートナーがいる。その空間に、一人一人の自己実現の記憶があるんです。もう戦いも、答え探しも終りです。あなたが最もやりたいことを、これから愛の中ですべての人と楽しんで行く、これが新しい人類の生き方です。

さあ、皆さん、愛する準備と、愛される準備をして下さい!!

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インタビュー形式でお届けする講師や受講生の『変容』のストーリーの数々。

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