多感な時期の子供を2人ずつ抱えた男女が再婚。親子、嫁姑、経済、DVなど、どんなに頑張っても終わることのなかった数々の問題。それがたった一週間で、こんなに愛の溢れる家族になるなんて!
「ステップファミリーの変容!」
(Kさん 50代女性 岡山県在住)
私は今の主人と再婚して10年、お互いに再婚同士で、その上二人ずつ子どもがいます。主人の子供は28歳の娘と27歳の息子です。
主人の娘は、ママから「あなたを妊娠しなかったらパパと結婚しなかった」と言われ、息子も俺はいらない子と思っていると言っていました。
そして私の子供は29歳になる息子と娘が23歳。
お互い子供が2人ずついます。
私の二人の子供は、父親が違います。その事実を、息子に打ち明けたのが、小学校6年生の時でした。本当のお父さんの顔も知らずに、きっと心の中では泣いていたのかもしれません。
こんな家庭環境の中、子供たち2人を抱えて罪悪感いっぱいで育ててきました。
柳沢かおり講師のLifeコースで、1番苦手な家族と毎日ヒアリングするという宿題を出されたことから始まりました。毎日、息子とのヒアリングは、今までにない事でした。
1日目は、息子が忙しかったようで、翌日に延期になり、ほっとする自分がいました。
翌日の電話で、この一週間は付き合ってと言うと、息子はすんなり「そうだね」と言ってくれました。
3日目には、息子から電話がくるようになり、胸のうちを打ち明けてくれました。
私が実の父親のことを息子に話してから、ずっと自分に自信が無いままだった。野球部に入部して、キャプテンになるけども、心身ともにボロボロになったり、大学に入っても思うようにいかず。就職し7年目にして、漸く責任ある仕事を任せてもらえるようになっても、人間関係でもめたり、一人の力では無力と気づき、イロイロな人に頼って助けてもらって達成できた。すると大手企業から、大きな仕事の依頼が入ってきたりして、とても幸せだと話してくれました。
4日目も5日目も息子から電話がかかってきました。
設計のヘッドハンティングにあい、断ったけど、設計で認めてもらえた事が凄く嬉しかったと・・・。
何日間か、電話して息子が自分の気持ちを代弁してくれているような不思議な感じになりました。自分が言って欲しいこと、聞きたかったことばかりで驚きました。
子供達に対して罪悪感がありましたが、息子から私を責める事は一切ありませんでした。今は、生きる事、前を向いて生きていく事をそろそろ考えようと思うと言ってくれました。
「母さんのこと、憎んでいた。憎んでいたけど愛していた。本当は愛しているんだってことが分かった。」と言ってくれた我が子。今まで色々あったけれども、嬉しかったし、安心もして、こんなにも立派に成長してくれた息子に、なんとも言えない気持ちでいっぱいで本当に癒されました。
息子に電話をかけたら、なじられると思っていたけど、息子からは、母さんは今まで支えてもらってたし、いちばんの理解者だと言ってくれて、又電話したくなったら、電話してきて良いよ、俺もするからと、言ってくれました。
そんなやりとりの後日・・・息子との関係性の解放後に、こんなことがありました。
私は義母も主人の娘も苦手、主人は私の姉の旦那さんが苦手。
主人に理由を聞いて見たら姉の旦那が、目を合わせないし挨拶しても話しかけても無視をされて、嫌な気持ちと惨めな思いをする。私も、主人の娘が目を合わせないし、会話をしてくれない、話しかけて欲しく無い態度をとることに、凄く寂しいし、惨めな思いをして来た事を伝えた。よくよく二人の内容を見てみたら、びっくりするくらい一緒で、なんだか面白いなあと感じられるまでになっていきました。
主人も、私も、私達の子供達も、親も兄弟も、みんな、同じ傷を持っていると確信。
私は一週間、息子と電話でヒアリングをしてから、こんなに自分を知る事、夫の思いも知ることが出来て、本当に良かったです。
私達夫婦もそうですが、再婚による家族の再生がいかに凄いことなのか、改めて、過去を振り返ってみて、ここまで頑張ってきた自分を誉めてあげたいです。
もちろん夫も同じですが・・・。
そして、一番びっくりしたのは、私は幼い頃から、母から虐待を受けて、わたしの中では、とても大きな傷であり大きな出来事だったのですが、小さな出来事に変わっていた事が驚きです。