（T･Nさん 50代女性 愛知県在住）
夫に認められようと「親孝行しなくては…」という義務感で自己満足の親孝行していた彼女。
けれど夫に認められなくて愚痴が出てしまって逆に責められていました。
いつか頑張ったらきっと幸せになれるに違いない！
でもその思いは反転し無理をして病気にまでなってしまった。
ミロスを知って自分の思いと義母の思いが同じだったこと、親はどんな時も子供を愛し守るもの、ようやく心の底から義母に対して愛おしくてたまらなくなりました。
『義母（はは）に愛おしさを感じた日』
先日、夫の両親宅へ東京から帰っていた娘と行った時の話です。
普段車が使えないので、ずっと気になっていましたが、ようやく、といった感じで行けたのです。
去年ガンを患った87歳という高齢の義母に、ミロスのおかげで、ようやく心から感謝できるようになったことを感じていました。
以前信仰していた宗教、成功哲学、潜在意識、引き寄せの法則、占い、ヒーリング、
救いを尋ね求める日々、どれも私の心を満たすには何かが欠けていました。
その時から、自己肯定感が低いのをなんとかしなければ、と思ってはいましたが、どうすればいいのか何をやってもわからなくて、頑張らなければ、もっと私が良い人間になって、仕事も頑張ったら家族を幸せにできる、と無理をし続けたあげくに、とうとう私自身が大病を患い、入院して手術、自宅療養となりました。
そんな日々を送っていた2年半前に、やっとミロスに出会うことができました。
以前の私は両親に対して、いつも「親孝行しなくては」という義務感で自己満足の親孝行だったように思います。
だから認められなくて愚痴が出て、夫から
「イヤならしなくていい」と突き放され、更にへこんでみんなが嫌いになっていました。
ようやく車で両親宅に到着しました。
この日はまず部屋に入るなり、老人臭がひどいのにショックを受けました。
前は感じなかったことなのに･･･
確実に老いているんだ･･･
ずっと元気でいてくれた両親でしたが、以前は出来ていた事も出来なくなっていました。
そして庭に出てみると、マメな義父がコソコソ動いて整備していただろう庭は荒れていて、なんともいえない気持ちになりました。
1人庭掃除をしていると、
義母が「中に入って来てよ〜」と言うので（義母は話をするのが好きなんだから話し相手になろう)、
庭掃除を中途半端のままにして家に入ると義母は、まるで昔からの友人のように打ち解けて嬉しそうに話しをしてくれました。
やがてお昼が近づき、義兄夫婦が来ることに気づき帰ろうとすると「居てよ〜」と泣きそうな顔で言うのです。
私達の分のお昼を買っておいで、と1万円札を預かり歩いて5分程のスーパーで美味しそうでお値打ちなお弁当を買いました。
スーパーを出て家まで直線道路の歩道に出た時に、家を出たところの道で、母が杖をついて私達を待っていてくれているのがわかりました。
その、杖をついて立っている義母の姿を目にした時に、ふいにこの情景がかけがえのないものに思えました。
それはまるで、未来の自分がここに来て見ている感覚になったのです。
いつかの未来、義母は確実にここにいない…
ここに立って私達を待つこともない…
その姿を見られる現在…
その姿を眼に収められている。
この今という一瞬がとてつもなくかけがえのない一瞬なのだと感じるのです。（そう、奇跡といっていいくらいに…）
なので私達を待つ義母の姿は一瞬でありながら、その記憶は永遠なのです。
一瞬が永遠に感じるこの感覚、切なくて涙が込み上げてきます。
愛しくてたまらなくなるのです。
この感覚はまさに未来の記憶なのだと感じました。
この愛しいという感覚を義母に持つ日が来ることを、過去の私からは想像すらできませんでした。
以前、私と夫の間には離婚話が出ていました。
夫の度重なる借金に悩み、そんな夫に影でお金を渡し続ける義母が許せませんでした。
口もききたくなくて、会いに行くこともできなくなっていたのに…（義母はいつも子供を思っていただけでした）
結局この日、家の中には義兄夫婦がいたから、義母は私にお釣りのお金をくれようとして、わざわざ外に出て待っていてくれたのです。
元から義母はそうやって自分の事を切り詰め私達に分け与えてくれていたのです。
ミロスに出逢え、私の中の義母を見る見方が感謝に変わりました。
愛に溢れる空間を教えてくれたミロス。
その人類の宝に出逢えた自分を誇りに思います。
