育った環境が同じだと、弟夫婦と彼女の夫婦関係も実は同じだった?夫から「弟夫婦の会話のないことに気持ち悪い!」と言われて初めて自分のことを顧みたら・・・家族の会話がほとんどなくて、お互いが孤立しているような感じで、家族なのに家族じゃないみたい。だから、他人とも、どうコミュニケーションを取ったらいいか分からなかった。夫にも、言い返すのが怖いので話し合いが出来なかった。「だめ!」と言われたらあきらめてきたけど、ジャッジなく子供のように「本当は両方行きたい!」とそのまま話すことで、思いは伝わるという体験をしました。その後、様々な楽しい体験が起っていくのです。
『感じるままのコミュニケーションって素晴らしい!』
(Nさん 40代女性 愛知県在住)
昨年末に、私の実家に弟夫婦と私たち夫婦が集まった日のこと・・・
特になんの会話もなく、お互いボーっとしている弟夫婦。自分からは特に話さない。
私も小さい時から家庭環境が、ほとんど会話がない家庭に育ってきたので、いつもの風景でしたが・・・
そのあと夫が、
「前から思ってたんだけど、おまえの弟は何にもしゃべらないけど、あの夫婦はお互いのことどう思っているんだろうか。一度聞いてみたいんだよね。おまえのお母さんも、みんなに遠慮して本音でしゃべらない。はっきり言って気持ち悪い」
それを聞いて、はじめは悪口に聞こえて腹が立ちましたが、よく考えてみると、私にとってはいつもの光景だけど、言われてみれば確かにおかしいな・・・でも、私たち夫婦だって本音を言えてないから同じだよね・・・と
弟夫婦と私たち夫婦は同じ?
気持ち悪さと抵抗を感じました。
もっと思い出すと、私と弟の育った環境は、家族の食卓でも会話がほとんどなく、お互いが孤立しているような感じでした。確かに、家族なのに家族じゃないみたい。
だから、他の人ともどうコミュニケーションを取ったらいいか分からず、本当に今まで困ることが多かったのです。
友人に「あなた幸せだね」と言われたりしても、何が幸せかわかりませんでした。
なぜかというと、心にずっと葛藤があったからです。心のなかではいつもびくびくし、悪いことはしないようにしようと常に周りを気にする生き方がなかなか抜けなかったからです。
だから、今の現状を見ることなく、もっと頑張らないといけないと思っていたので、愛ゆえのアドバイスが拒絶されたように聞こえてしまって勝手に自分から閉ざしてしまう。
相手の言葉を受け取ろうとすればするほど苦しかった。そんな感じでした。
コミュニケーションを諦めたけど、もうこのような生き方はできないなと感じていました。
そんななか、今年初めに名古屋でLifeコースを受けました。その最中の出来事です。
単身赴任中の夫との会話の中で、私が「旅行に行きたい」と言うと、「いいね!今度帰ってきたときに初詣に行こう」という話になりました。
その旅行にと夫が言ってきた日は、私は午前中からLifeコース受講予定のある日でした。
初詣は一緒に行きたいけど・・・という思いはありながら
「私は午前からは予定があるからムリ!午後から行こう」と言うと、「初詣は朝からでないとダメだ!」と言われました。
「ダメ」という言葉にカチンときて「だったら私は名古屋に行くから、あんたは子どもと行けばいいじゃない!」「そうするわ!」と喧嘩になりました。
それ以上はもう、怖いので話し合いが出来ませんでした。
そんな夫婦のやり取りをLifeコース中に受講したカウンセリングで出したら、講師から「初詣も行きたいなら、感じるままにそのまま、Lifeコースが終わってから初詣行きたいと言えばいいじゃない。もう1回言ってごらん」と言ってもらいました。
「そっか!だめと言われたらあきらめてきたけど、本当は両方行きたい」と、自分の気持ちを感じたので、再度そのまま伝えてみたら、
夫は「じゃあ、みんなで名古屋に行って授業が終わるまで待っているから、それから初詣に行こうか」と言ってもらい、無事家族全員で旅行に行くことができました。
たったこれだけのことですが、今までの私にとっては、なかなか難しく、出来なかったことでした。ジャッジなく子供のように話すと、思いは伝わるという体験をしました。
この体験があった後、娘が塾で書いた作文が県代表に選ばれ全国大会まで進み、これだけでもびっくりしていたら、なんと全国大会で入賞しました。
今までこんな展開になったことがなかったのでびっくりして、
「ねぇ、どうやって書いたの?」と聞くと、娘は
「普通に感じたことをそのまま書いたんだよ」と言いました。
「えー?そのままでいいの??」
たったそれだけでいいの?って思いました。
そして、先ほどのミロス・カウンセリングの続きですが、私の生まれ育った家族の話をしました。
食卓でも会話がないのが普通で、母は特に、自分の気持ちを話さない人。愚痴も聞いたことはなく、相当溜め込んでいるという話になったときに、講師から、「お母さんに、今までで一番つらかったことは何か聞いてみてごらん」と言われました。
そして母に聞くと、「話してもあんたには分からんと思うよ」と返ってきました。
がっかりしていると、数日後、娘が急に怒って泣き出して、
「お母さんは私のこと何もわかってない!ずっと前から思ってた。本当に怒ってるんだからね!本当のこと何もわかってない!」
なにこれ・・・と動揺しましたが、これは私も母に思っていたことでした。
ちゃんと自分のことを表現ができなかったので、勝手に解釈されて誤解されてしまう。でも誤解されたまま諦めていた。お母さんもそうだったんだと自分と一致しました。
今回のLifeコースとミロス・カウンセリングを通して、自分の気持ちをちゃんと話したら、なんの問題もなかったのです。
子どもの時からずっと置き去りにして伝えたい思いや感情をはっきりと観ることで、「感じられない・そのままを言えない」という思い込みから解放されました。
これは、「祖母・母親・自分・娘」と全く一緒で、先祖代々繰り返し続いており、相手を通して自分の気持ちを感じられるようになったことでマイナスを感じることが出来ました。