MIROSS ACADEMY

  1. Home
  2. 小林 正美
  3. お伝えしていること

人間の価値とは?

誰もが、自分の生きている“意味”や“価値”を求めて頑張って生きているのではないでしょうか。比較と競争によって成り立っている現代社会では、学業や仕事、近所づきあいに至るまで、あらゆる面で望ましい結果を出すことが重視されます。人の価値を物事の“結果”で判断してしまうということです。

しかし、結果を出して“勝ち組”に入らなければ、価値を認めてはいけないのでしょうか?

確かに結果は大切です。しかし、その結果へのこだわりが他者との争いを生み、社会を狂わせて、いじめといった社会現象、そして、ウツ病をはじめとする精神疾患を引き起こしているように思えてなりません。最悪な結果として、自殺者の増加も助長しかねない状況です。

“1番”へのこだわり

私の比較・競争意識の芽生えは、弟が生まれた3歳の時にさかのぼります。弟に両親の愛が注がれることに寂しさを覚え、「私だけをみてほしい」という強い感情が私のちいさな心を占めていました。

やがて、習いはじめた水泳で、みんなよりも上手く早く泳ぐことができた私は、そこに自分の価値を見出すようになりました。

「1秒でも早く泳げるようになったら、褒めてもらえるんだ!」

そうやって、自分の存在価値を認められる水泳の世界にどんどんのめりこんでいきました。

「この競争に勝ちたい」
「1番以外は価値がない、2番ではダメ!」

次第に、1番になることでしか自分を認めることができなくなり、ただただ、それを目指すようになりました。

そして、ひたすら水泳を続けて1番に執着した結果、体育大学卒業後、実業団に入ってオリンピックの選考会までいきました。

しかし、そこで「自分の実力はここまでだ」と悟りました。結果的には身体を壊し、水泳をやめざるを得ない状況になりました。そして、頑張りつづけていたものがなくなった時、私の心の中にぽっかり穴があいたような気持ちになりました。

終わりのない戦い

しかし、水泳を引退後に就いた営業の仕事でも、私は競争の世界へと入っていきました。当時の自分は気づいていなかったかも分かりませんが、ぽっかりあいた穴は欠乏感になり、私は仕事で結果を出すことでそれを埋めようとしてしまったのです。すべての感情を抑圧し良い成績を出すことに集中しました…死にものぐるいで。そして、頑張ることで結果を出した私は見事、昇格。会社から表彰もされました。

しかし、会社では、結果を出せたときには周囲からちやほやされるのですが、そうでなければ、くず同然の扱いを受けました。それゆえ、1番になっても、「もっと!もっと!」…とさらに上の成績を求めて頑張りつづけました。

「なんとか結果を出したい。たとえ自分のすべてを犠牲にしても」

そんな考えに支配されていき、結果を出せないときには“死”さえも覚悟するようになっていました。

しかし、そのとき、ようやく分かったのです。

「水泳の時といっしょだ。求めても求めても、この戦いに終わりはない…」

結果を出せるか、出せないか…その間を行ったり来たりすることを繰り返すなかで、自分が渇ききって疲弊していくのが分かりました。必死に生きていても、良い時もあれば悪い時もある。まるで自分が振り子の法則の中で生きているようでした。結果を出しても、手に入れたものを失うのではないかという恐怖に常におびえるようになった私は、次第に結果を出すために頑張ることはできなくなっていきました。

そんな生き方が当たり前になっている社会に疑問を感じ、成功哲学、スピリチュアルなものなど勉強をしましたが、納得のいく答えはどこにもなく、私が求める真理に出合うことはできませんでした。

本当の“自己実現”ができる世界

それまでのすべてが疑問に思え、会社を退職してひと月が経った頃、ミロスに出合いました。そこで知ったのは、この“うまくいかない社会”の原理を超えることができるシステムでした。

私はミロスに出合い、なぜ、自分が結果にこだわり、プラス思考に傾いて生きていたのかが分かりました。結果を求め、頑張り続けたのは、自分に価値を感じられない“無価値感”が私の根底にあったからです。それは、自分の体型や恋愛経験、経済的状況などを他者と比較したことで生まれたコンプレックスも大きな要因でした。

私のようにプラス思考で、結果を出す生き方を目指している人は多いことでしょう。しかし、そんな人に問いたいのです。

「なぜあなたは、そのような生き方をしているのでしょうか?」

私のように、自身への無価値感から生まれた欠乏感のせいで、常に何かを求めては他者と比較し、無意識のうちに自分を競争の世界に放り込んでいるのかもしれません。自分本来の個性や価値、本当の思いを見失ったままで…。

私は必ずしも、比較や競争そのものを否定しているわけではありません。しかし、比較や競争意識を生み出している根源的な原因をもったままでは、“本当の自己実現”は望めません。それが、“この世のメカニズム”だからです。

そんな“うまくいかないメカニズム”を超えて、あるがままのあなたで、自分が自分として生きられる“Only Oneの人生”をスタートしませんか?それは、どんなプロセスにおいても、充足感に溢れながら本当の自己実現ができる世界です。

わたしは、今、その世界を体験しています。ぜひ、ご一緒に体験しましょう。

戻る