MIROSS ACADEMY

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爆発する娘のエネルギーの正体

発達障害は “障害” という文字のため、どうしてもマイナス要素として思われがちですが、強い個性としてその能力を発揮し、映画や芸術の世界などで有名人として活躍している方々が世界中にはたくさんいらっしゃいます。

日本でも “窓際のトットちゃん” こと黒柳徹子さんは、発達障害に分類される学習障害であったかもしれないとご本人が告白されています。トットちゃんは授業中に机のフタを何度も開けたり閉めたりしてしまう子ども ─ 理由は、フタがついている机がとても珍しかったから。それどころか、興味が湧くと授業中でも教室の窓からチンドン屋さんを呼ぶ、樹にとまっている鳥に話しかけるなど、周囲にはおかまいなしで授業にならい、俗に言う “問題児” だったと言います。

学習障害とは「聞く・話す・読む・書く・計算する・推論する」という能力のうち、いずれかの習得が著しく困難で、その能力を通常どおり使うことが難しい状態を指します。知能的には問題がないにもかかわらず、面倒な子供として周りに迷惑がられ、本人だけではなく、その親たちもさまざまな困難に見舞われるのです。

何を隠そう、私自身がその困難をよく知る一人。娘の出産直後から想定外の子育てに振り回され、深刻な状態を経験しました。やがて娘は言葉も覚え、普通に成長しはじめたのですが、今度は理解不能な行動が始まったのです。それは、ものすごいエネルギーでお友だちの髪の毛を引っ張るという行動です。理由を聞くと、「可愛いから…」といいます。

娘の表情からは、何かスイッチがオンされてしまい、その行動を起こしているようにも見えました。ところかまわず感じた場所で、感じた時に、そのスイッチは入りました。

やがて学校に上がっても娘のエネルギーは容赦なく爆発しました。クラスメートの女の子の髪の毛を引っ張るのはもちろん、課外教室で作った友達の陶芸作品を興味本位でつぶしてみたり、階段から悪気なく誰かを突き落とそうとしたり。何度叱っても、しつけても、説明しても、注意しても、なだめても、その行動は止まりませんでした。

幼い子供に怒りをあらわにし、そんな優しさのない自分を責め、原因もわからぬまま、いつスイッチが入るか分からない娘に怯えて暮らす毎日だったのです。

「どうして解ってくれないの?」
「どうして神様は、こんなわけのわからない、怪物のような怖いエネルギーをもった娘を私に与えたのだろう?」
「私が何をしたというの?」
「どうしたら上手く行くの?」

手当たり次第に答えを探していたとき、ミロスに出会い、「この世には人間の知らないシステムがある」と聞かされ衝撃を受けました。私たち人間は、この世に仕組みがあるなんて今まで誰にも教えてもらったことがありません。ですから、無意識にトリックにはまっていることすら認識できずに右往左往しているのです。

ミロスシステムで自分の人生を紐解いたとき、娘が発するエネルギーの根源が、実は私が幼い頃、悲しい思いと共に心の奥底に抑圧した “あの日の私の心の叫び” そのものであったと知りました。そして、すべての事象は、それを見ている自分との関係性でできている、すべては自分が作り出している幻想の世界であるという仕組みが分かったのです。

「たったこれだけのことで、こんなにも人生が生まれ変ってしまうのか」

愕然とした私は、それをきっかけにして、いま全国のセミナーで、“なぜこうなっていたのか” をはっきり理解できるシステムがあることをお伝えしています。

仕組みを知らない今までの人間は、真実を知らず、ほとんどが勝手な思い込みで生きています。たとえ今、どんな苦しい状況にあっても、システムを知れば、必ずその思い込みの渦の中から脱出できます。そして思い通りの人生を手にした時、「この親子で本当に良かったんだ」と心の底から実感していただけることでしょう。

親と子の関係性の中には、とても大切な秘密が隠されています。“なぜ、この親と子で生まれてきたのか” ─ その関係性がなければ、たどり着けない楽園があるのです。

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