頑張っても、足を引っ張る人が現れる。いいところまで行くのに上手くいかなくなる。私は自立型だと思っていても、無意識に依存している物がある。そんな状況に当てはまるなら、あなたも思考のトリックにはまっているかもしれません。
Yさん 40代 女性【愛知県】
親に負担をかけないように……
もう終わった事だと思っていたけど、実は未消化で疼いていたものがありました。
MWMコースのカウンセリングで、講師から「薬物に依存していたことがあって」と一言いった途端に苦しい涙が止まりませんでした。私は子供の頃に父を事故で突然亡くし、母子家庭で育ち貧乏だと思っていました。
(私の誤解でしたが…)
ですから母になるべく負担をかけないように自立する事で母に愛されようとしました。
そして、苦労はかけられないとも思っていました。
中学校を卒業した春休みからバイトを始め、自分で遊ぶお金は自分で何とかしようと思っていました。
海外にも行きたい、留学もしてみたいと思い、その時も、社会に出て自分のお金と縁を使って海外に長期滞在し放浪を続けました。
親に負担をかけないように…というつもりで。
それほど私は”自立”に傾いていましたが、その背後には同じ大きさの依存心が隠れていたことをミロスで知りました。
依存と自立
親元から離れて暮らしていた時には、薬物依存、タバコ依存、買い物依存など、何かに依存して精神のバランスを保っていました。
その頃の私は、社会に適応していない感じがして、普通の人と会話が出来ないし、そんな自分を親には見せられないと思い、親を遠ざけて音信不通で生きていました。
ですが、このままじゃダメだ!
無価値で、何も無い自分だから、何かしないといけない…
少しでも価値ある自分を目指して、“依存から自立に向かおう”としていたのです。
強い意志で薬物依存とタバコ依存からは脱出し、縁あってアロマサロンで働くことになり、そこでアロマの先生から自立しないともったいないと言われて、1年で自分のサロンを始めるまでになりました。
実家の一室を使わせてもらうことになり、1年経った頃には、新しい技術を取得し宣伝すると大繁盛。そして暫くすると、このままでは続かないから次の技術が必要と、また新たな技術を取得し、それも沢山のお客様に来ていただきました。
しかし、“落ちる恐怖”から、とにかく次々お金をかけて技術を学び続けました。
体力がもたなくなると高価な機械を導入し、それを使った施術に差し替えるようになりました。
売上が下がると嬉しい反面、物凄い恐怖にも襲われたので、次に収入を得るためにと、また新たなものに大金を注ぎ、そしてサロンを持つなど繰り返していました。
足らない分はすぐ返せると思い、結局、親にお金を借してもらうことになりました。
しかし、大金をかけたものの一気に転落。急にお客さんが大幅に減ってしまったのです。
私はその大きなマイナスをバネに頑張りましたが、また無価値な自分に戻ってしまったのです。親には迷惑をかけたくないという思いが反転し、逆に迷惑をかけることになってしまいました。完全にやる気なんてないのに、それでも何とかしないといけないという思いがやみませんでした。
頑張っている自分がいた
そんな時、ミロスに出合い細胞が騒ぎました。
「何もしなくていい」と聴き、凄く力が抜けたのを覚えています。
当時は、頑張ることが当たり前すぎて、自分が凄く頑張っていることにも気づいていませんでした。しかし、振り返ってみると、可哀想なくらい頑張っていました。
今回、カウンセリングを受け、“自立も依存も両方あった!”
それを繰り返していた自分のパターンに気づく機会となりました。
家では、家族があまり片付けないことや、なんでそんな事まで私に頼ってくるんだろと思うようなことも多々あり、不満に思いながらも、やらなくてはという思いに駆られていました。
当たり前のことが出来なくて、外で風当たりが悪くなったら可愛そうだから、私が教えないといけないとも思っていました。
しかし、私が自立に傾いていたから、私の隠した依存心を見せてくれる相手(依存者)が目の前に現れるということも理解でき、自分が自立を演じていたことも分かりました。
それ以来、教えようという気持ちもなくなり、それぞれ自分のペースでやってるんだと思えるようになり、言われる事も少なくなって、お互い尊重し思い合える関係に変わっています。
ミロスシステムのおかげで、人生が解体され、本来の自分自身に戻っていくような感覚を実感しています。
これからが本当に楽しみです。