家族間のトラブルが連日のように世間を賑わせています。父の浮気が田舎町に知れ渡ってしまった彼女は、逃げるようにして遠くに嫁ぎ、「死んでも父を絶対に許さない!」と、その後絶縁状態に。そんな父から十数年ぶりに電話が。彼女の選択はいかに?
Hさん 50代 女性【島根県】
父を毛嫌いしていた!
父の長年の浮気が原因で、多感な年ごろから家庭内はゴタゴタして、家庭での私の居場所はなく、隅っこ暮らしの生活を強いられていました。
田舎だったので、父の浮気の噂はあっという間に広がり、見るに見かねて母に忠告する人や、面白がってこれ見よがしに口にする人達の目も気になり、私はまわりに敏感となり、強烈に外側の目を気にするようになっていきました。
母から離婚を切り出されても(母は稼ぐ人だったので)、父は平謝りしながら反省したふりをし、次の日には浮気相手と行動する父を横目で見ながら、私は心の中で父を毛嫌いし、表面的には波風を立てないように、物わかりのいい子を演じ、その場をやり過ごしていました。なので、父からは馬鹿にされているようにいつも感じていました。
そして、まるで逃げるように結婚し、田舎からは離れた所で暮らしていました。
私の心の中で、父とは切れた関係でした。
父への怒り消えないだろう!
13年前に母が亡くなってから、父との関係性は決定的に悪化しました。
母が私のために残してくれた財産を父は自分のものにし、数年後には理由を付けてはお金を要求するようになったのです。それを断ると攻撃されるという、耐え難い経験をしました。私の心の中で、父を抹殺し父を死んだものとし、本当に父が死んでも私が先に死んでも、もうこのままでイイヤと思っていました。
ところがです。私はミロスと3年前に出合いました。
初めはミロスシステムをきいても
「イヤイヤ、うちの両親だけは例外だ」
とか
「はらわたが煮えくり返るような、父への怒りは絶対に消えないだろう」
と思っていました。
カリキュラムを受け続けると変化が!
ミロスセミナーやLifeコース、ワンデイコースにMWMコースとカリキュラムに触れ続けていくうちに、徐々に父に対する気持ちが変わっていきました。
親に対して自分の気持ちを表現することのなかった私でしたが、MWMコースに申し込んだ次の日、母のお墓がある田舎のお寺で父とばったり遭遇し、思いっきり怒りをぶつけることができました(※怒りという感情がいけないものだと思っていたのです)
ミロスの視点で父と母を見た時、父と母は「ダメンズ(ダメな男)と出きる女」であり「依存者と自立者」という組み合わせなのです。
また講師からは「自立した女性は傷ついている」とも言われ、腑に落ちました。
お互い補い合っているペアである。母はダメンズを目の前にし、スーパーエネルギーを作り仕事へと“浮気”したのです。
まさに二人はともに共犯者で浮気者だったのです(笑)。
また、「自分自身の扱いが、外からの扱いである」ときいて驚愕でした。
私はこんなにも自分にダメ出しをして痛めつけて自虐自演していたなんて!
ごめんね私。自分自身の扱いの悪さが、父からのあの酷い扱いを創り出していたなんて。
まさか父と楽しい時間が過ごせるなんて…
そろそろ父と逢ってもいいかなと思っていたところ、ヘンリーさんの松山セミナーの前日、スマホをいじっていたら、突然父から電話が!
長男が高知にいると噂を聞き付けた父が
「(長男に)逢いたい。高知に連れていってくれ」
というではありませんか。
しかし、不思議と父と普通に話ができた私は、父と向き合うこと決めたのです。
高知に父と私の2人で行くと決め、延泊するかもしれないので、もう1日仕事の休みがあったらいいなぁと思ってました。すると、こちらからは行動を起こしてないのに、その日に私の代わりに勤務したいと言う方から申し出があり、あっさりと希望が叶いました。まさにオート!思い通りです。
ところが、9月21日に予定されていた絶対平和サミットが台風で延期となった日が、高知へと出発する日と重なりました。絶対平和サミットに行こうかと思いましたが、「逃げるな!父に向かえ!」という声が聞こえ、予定通り父と向き合うことにしました。
今までの私だったら、怒りと抵抗感で、10分と一緒に居られなかったと思いますが、私の空間はすでに変わっていると分かっていたので、なぜか楽しいことしか思い浮かびませんでした。それでもダメな場合は、その時は父に車から降りてもらい、タクシーで帰ってもらったら良い!それくらい軽い気持ちで行きました。
結果、高知ではとても楽しい時間が過ごせました。
私の祖母にあたる、父の母の里の四万十町を通り、日本最後の清流、四万十川沿いに高知に入りました。
四万十川はすごく綺麗で、まるで父と私の間の確執がなくなり、浄化された姿を映し出してくれているようでした。
父といろんな話をしました。長男も祖父(父)との再会を喜び、86歳の父と大学生の長男が楽しそうに卓球をしている姿をみて、今までの何十年間の出来事はいったいなんやったんやろう!と可笑しくなりました。
父と私と長男の3人で、かつおのたたきを食べ、高知を観光して、ワイワイ愉しく過ごしました。もちろん、延泊です(笑)。
父は86歳の高齢にも関わらず元気で、ビル20階相当に当たる高低差の『龍河洞』でも先頭をきって歩き、健脚ぶりを見せてくれました。
長男はバイトで入ったお金で、9月に私をサプライズ旅行に連れていってくれ、今回も食事代はすべて出してくれ、頼りがいのある姿を見せてくれてます。
別人のようになった父からは、今まで聞いたことのなかった私に対する思いやりの言葉も聞けました。
びっくりです!
自分の見ている世界が全く変わった!
また、高知から帰ってしばらくすると、パートナーの昇進試験通過の報告も聞けました。
私の見ている世界がまったく変わってしまいました。
今まで以上に毎日幸せと感謝を感じながら楽しく過ごしています。
私が体験した、絶縁状態だった父と、家族の再生ストーリーです!