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「相手を自分に縛り付け、自分も相手に縛られている?」親友だから、お世話するのは当たり前だと思っていたけれど…。まさか、共依存にはまり込んでいたとは!この不幸のスパイラルをどうやって抜けたのか?二人の変容ストーリーをお楽しみに!


山本 恵美子さん・原 優子さん 30代 女性【広島県】
解説:中村 博美(ミロスアカデミー講師) 

※担当講師の解説をもとに、ミロスで長年の共依存関係を終わらせた2人の女性の体験をご紹介します。

解説:中村 博美 講師

共依存は、簡単にいうと、自分を顧みず相手のために必死になっている人と、その行為に依存している人によってつくられる関係性を指し、友人関係のみならず、あらゆる人間関係に現れます。自己の存在価値を見出すために相手をお世話することに依存する側は、愛情という名で相手を支配し、その行為に依存する側は、依存することで同時に相手を支配しています。

恵美子さんと、優子さんの関係性も、まさに共依存でした。

恵美子さんは、わざと問題を作って優子さんを呼び出し、彼女が何をおいても真っ先に自分の元に駆け付けてくれることに満足していました。
一方の優子さんは、恵美子さんから攻撃されたり、言いたい放題言われることがあっても、常に恵美子さんが最優先であり、彼女の欲求に応えようと自分の家族もそっちのけで頑張っていました。

そんな二人が、私達(中村達也・博美)が担当したカリキュラムを受講し、ミロスシステムを理解していくことで、無自覚だった”共依存関係”を知ることになりました。

友達との共依存の関係

「2人とも近すぎる。もう少し離れてみたら?」

今まで、これが当たり前だと思っていた2人にとっては衝撃的な言葉でしたが、講師の誘導のもと、人生を振り返ることで、自分たちも知らずにいた“共依存”になぜ陥ったのかが紐解けていったのです。

恵美子さんと優子さんは、保育園時代からの親友で、小学校、中学校、高校も一緒でした。
共に両親が自営で、親にあまりかまってもらえなかった環境の中、互いに支え合っていました。

ーー § ーー

◆ 優子さん
私は、料理屋を営む両親の元に長女として生まれ、家には住み込みの従業員もいて、常に20人くらいの仲居さんが働いている環境で育ちました。
家が忙しくて近所の家にあずけられ過ごしていました。ひとり落ち着ける場所といえばトイレでした。

恵美子とは、3歳の頃から仲良しで、彼女を守らなきゃと頑張ってきました。
小学校の頃から、毎日、恵美子を家に送り届けてから自宅に帰り、大人になってからも、いつでも彼女の元に駆け付けられるよう彼女の家の鍵を大切に持っていました。

結婚後も、家族よりも恵美子が優先でした。彼女が入院した時は私が付き添い、病院の手続きも、お世話も全て私がしました。
私にとっては、当たり前の感覚でした。

◆ 恵美子さん
私には姉と弟がいて、両親と祖父母の7人の大家族でした。
小さい頃は、家業も順調で従業員が何十人もいましたが、私が中学生の時、事業が失敗し、両親は自己破産し、祖父母とも別々に暮らすようになりました。

もともと会社も家庭もめちゃくちゃで、母は病気がちでしたが、姉が家事をしないため、家の事も母の看病も全て私が背負うことになり、私自身も摂食障害を発症し鬱にもなりました。
そんな時、唯一本音を話せる人が優子でした。

彼女は、私とは違って、家庭も経済面もすべてが整っていました。今思えば、とても大好きなんだけど、羨ましくて嫉妬していました。

優子は19歳で結婚し、子どもも3人いましたが、私に何かあれば、どんな時でも駆けつけてくれました。
誕生日もいつも2人で過ごし、妊娠して出産間近な時でも一緒にいてくれました。

職場でも、どこでも友だちがたくさんいる優子が私のためだけに時間をとってくれることが唯一の優越感で、問題をつくっては呼び出して満足していました。

彼女にはいつでも駆けつけてもらえるように、自宅の合鍵も、一人暮らしのマンションの合鍵も預けていました。こんな生活がずっと続いていたので 、共依存と知って驚いています。

ーー § ーー

病にかかって安心…?


そんなある日のこと、突然、優子さんが病にかかり半身麻痺で動けなくなったことがありました。
このエピソードの中で、2人の本音を引き出していくと、突破口が見えてきました。

ーー § ーー

◆ 恵美子さん
優子が可哀想と思いましたが、彼女が動けなくなったことで、私以外の誰かと楽しく過ごさないように縛り付ける必要がなくなり安心できました。

◆ 優子さん
恵美子を助けられない罪悪感はありましたが、彼女に応えないといけない世界から解放されてホッとしました。しばらく病気でいたかったくらいです。

ーー § ーー


このように、2人は互いを不幸にし合っていることに気づかず、この関係性に安心を得ていたのです。
しかし、ミロスというマスターキーを手にし、不幸のスパイラルから抜け出していきます。

彼女たちは「見捨てられる悲しみ」と「見捨てる罪悪感」という恐怖を無意識下に持っていました。それは先祖代々引き継がれてきたものです。

不幸のスパイラルから抜け出だすために

親の愛情に不足感を持って育った2人ですが、恵美子さんは、「愛されなかった」という思い込みから、見捨てられる恐怖を持ち、優子さんを縛っていました。
優子さんは関係性が壊れることに恐怖を持ち、相手を見捨てることができなかったので、幼少期からずっと自分の感情や想いを我慢してきました。

そんな2人がいつしか共依存にはまり、不幸のスパイラルから抜け出せなくなっていたのです。

しかし、ミロスで人生を俯瞰し紐解いていくことで、心の奥に追いやっていた感情を見つけ、自分たちの“心模様”を見つめていくことで、
「愛されていない」という思い込みのせいで、存在価値を失った‟自分を愛せない者同士”が引き合い、つくり出した関係性であることがわかりました。

最後に「本当は自分自身に対して愛がなかった」ということに衝撃を受けた2人は、お腹の底から笑いあっていました。

真の親友になれた

こうして長年続いた恵美子さん、優子さんの共依存は終わりました。
今では【真の親友】になれたと言っています。

そして、今まで家族をよりも親友に意識が向かっていた2人が変わったことで、それぞれの夫との関係性も変わりました。
本来の自分を取り戻し、自由に自分のやりたいことをはじめると、両親までもイキイキとし出したそうです。

 

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