飲酒に買い物、ギャンブル…と、好きなものを好きなだけ自分に与えては後悔する日々。表向きは自立した女性でありながら、なぜこんなにも依存してしまうのか?その謎が解けたことであっさりとバランスの取れた生活に!
疋田 一恵さん 40代 女性【愛知県】
依存症は、今や社会問題にもなっています。
実は私にも様々な依存症の症状がありました。
・アルコール依存
暗くなれば、お酒を飲んでもいいと許された気持ちになり、毎日思いっきり飲んでいました。
ビールは一日3リットル。
・買い物依存
買い物に行けば、両手いっぱいに荷物を抱えないと満足できない。
ちょっとでも気にいるものがあれば、必ず買って、その数が多ければ多いほど安心感に包まれました。
・ギャンブル依存
仕事が終われば、パチンコ屋へ即直行。
閉店まで、勝つまで、どこまでもお金をつぎ込んでいました。
その他にも、好きなものを好きなだけ、満足するまで食べ続ける過食ぎみなところもありました。
スマートフォンに変えてから、ゲームに夢中になることもしばしばありました。
どれも、後から「バカなことをした。やり過ぎた…」と後悔ばかりしていました。
無自覚の行動…「私は依存症なんだ」
ミロスに出合い、日々実践していく中で「あれ?」と思いました。
私は、表面上の日常生活には支障がなく、趣味の範囲でやっていると思っていたので、どの行為もあまりにも当たり前になっていました。
だから、疑問すら持たなかったし、その行動がおかしいとも思っていませんでした。
ましてや依存症だなんて思ってもみなかったことです。
私は依存症なんだと気づいた時には、とても驚きました!
そしてこれらの行動がひどくなっていったのは、主人を交通事故で亡くしてから、ということも驚きでした。
一人で生きていける女性になる! 存症の原因は、自立に傾いたことだった
私は自立が大好きで、一人できちんと生きていける自立した大人の女性になることが生きる上での目標でした。
「誰かに頼るなんて死んでもイヤ!」
「できない!」なんて口が裂けても言いたくありませんでした。
依存する気持ちを絶対に許すことができませんでした。
でも、自立に傾けば傾くほど「依存したい気持ち」が黙っていませんでした。
そして、依存したい気持ちを抑え込むためにあみだした技が、
なんと「依存症」だったのです。
「本当は甘えたい」気持ちを許さない自分
私が依存症になってまで隠そうとしたことは何なのだろう?と思った時
本当は依存したい=甘えたい、甘えたかった、という気持ちでした。
「三姉妹のお姉ちゃんとして頑張らないと認めてもらえない!」
そのように思い込んでいたので、自分が甘えることを許すことはできませんでした。
でも、甘えたい思いを作り出したものは、
「寂しい…」という奥底の感情だったのです。
姉妹が増えるたび、お父さん、お母さんをどんどん妹たちにとられていく。
それならば、自立すること、しっかりすることで、両親から愛されようとしていたのです。
抑えられていた感情を知って
「認めてほしい、愛してほしい」この気持ちは誰もが持っています。
赤ちゃんの頃の完全依存から様々な人間関係の中で、「依存」と「自立」のどちらかに人は傾いていきます。
抑えられた気持ちは、病気や身体、精神的なトラブルへと現れるようになり、
私の人生にこんなに大きく影響を与えていたのだということに驚きました。
依存症はその中の一つだったのです。
抑圧した気持ちを紛らわせるための行為でした。
様々な依存症を繰り返してきましたが、根本は「寂しさ」を抑圧して、その奥底の感情を感じないようにするために、依存症を作りだしていた。
ただ、それだけだったんだと。
これを理解したら…
依存症の克服―周りの人に頼ることができるように
お酒は、自分の適量がわかるようになりました。
買い物は、必要は時に必要なものを必要なだけ買うようになりました。
ギャンブルは、やりたい気持ちも無くなり、どうでもよくなりました。
過食ぎみは、必要な時に必要なものを必要なだけ食べるようになりました。
ゲームもたまにはしますが、楽しくやっています。
周りの人に素直に頼ることもできるようになりました。
私にとっては、これは奇跡で嬉しいことです。
私が依存症だなんて思ってもいませんでしたが、ミロスに触れて、日々の実践の中で
なんの努力も苦労もなく、気づいたら勝手に終わっていました。