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ピアノ講師をしている彼女の目の前に現れた音大志望の生徒。しかし、あり得ないほどの不出来さ!学習障害を疑いつつも何とかしようとしていた矢先、‟まさかの自分"を知ると、生徒が驚くほどの進歩を見せてくれました。


 Sさん 40代 女性【北海道】

出来の悪い生徒

私は自宅で音楽教室をしており、ピアノ、声楽、音高・音大受験生のソルフェージュ(受験科目)を教えています。

その中で中3の女子生徒(Aちゃん)が、小4の頃に某テレビ局の合唱団のオーディションに受かり、入団したはいいものの、全く歌えないので助けてください!と飛び込んできました。

話を聞くと、4年もピアノを習っているとの事。私の経験上、『4年間ピアノを習っていれば、最低限ここまではできるだろう』という概念がありましたが、それが全く通じない生徒でした。

レッスン中に質問をしても、トンチンカンな返答をし、幼稚園児の生徒でも答えられる事が、何倍も時間をかけ教えても答えられない。それでもコツコツとやればいつか理解してくれるだろうと思い、基本だけでも覚えてもらおうとやってきましたが、どうやっても無理でした。

学習障害?

言葉を正しく理解できない彼女に、“何か疾患があるかもしれない…”と思い、母親に学校での様子を伺うと、同じように授業についていけず、学校の勉強はすべて母親が家で見ているとのことでした。

「Aちゃん、もしかしたら何らかの疾患があるかもしれません。もしそうなら、彼女の個性として知っておいた方がいいと思うので、一度検査されてはいかがですか?」

と母親に伝えるとパニックになり

「先生、そんなこと言わないでください!そうだとしたら、私はどうしたらいいんですか!」

と叫ばれました。

色々やり取りをしましたが、母親は動揺するばかりなので、それ以上は言わず、その後は根気強くレッスンを続けていました。

音楽学校を受験?!

何度も何度も同じ事を教え、覚えたと思ったらすぐに忘れてしまう。小学1年生が数回で覚える事も、何年かかっても覚えられない。それでも好きでやっているならと思い指導してきましたが、昨年、「音楽高校を受験したい」と急に言い出したのです。

母親に聞くと、勉強がついて行けず「行ける高校が無い」と言われ、それなら唯一好きな音楽で…と思ったとの事でした。

私はもう驚きで、現実をちゃんと見てもらおうと思い、

「昔ほどレベルは高くないですが、音楽高校を受験する場合、普通に習っている子よりも出来ないといけません。跳び箱で例えるなら10段飛べないと入れないところ、Aちゃんは2段です。申し訳ないですが難しいと思います」

と、母親に伝えました。

しかし、私に“反対された”と思った母親は、内緒で受験することを決めたようでした。(時々、Aちゃんが漏らす言葉でわかりました)。

何とかしてあげないと…

そこまでして受けたいなら、何とかしてあげないと…そう思った私は、絶対に無理だと思いながら、少しでも力になろうと受験モードに切り替えてレッスンを続けました。

しかし、本人は覚えようとする意欲もなく、宿題もやってきません。質問すると逆切れし、わけのわからない言葉を羅列する。真剣な思いで取り組んでいる私は、どんどん怒りがこみ上げてきました。

私が“無能”?!

この話をLifeコースでした時、講師からひと言、こう言われたのです。
「あなたが自分の無能を認めよう!」

”え!無能?”という顔をした私に、講師はすかさずこう言いました。

「目の前の相手に、”できない自分”を映し見ているのに、必死にデキる子にしようとしているよね」

「そっ、そうですね。そうか!私、無能なのか」

『無能』というキーワードをぽんっと差し出され、私はただ「はい」と言った感覚でしたが、その瞬間、生徒への怒りもどこかへ消え去っていました。

すると、その後、あり得ないことが起こりました。

生徒の驚くべき変化

私が無能さを受け入れた直後、Aちゃんが驚愕するほど変容していたのです。宿題は全てやっていて、1問以外すべて正解。

「え?たまたま?どういうこと?」と私の頭の中は「?」だらけでした。
確かめようと、間違えた問題に質問し、あっていた問題も再度、質問してみると、完璧に答えられる。

そして、実は私の友人にも彼女の受験体制を整えるためにレッスンをしてもらっていたのですが、その友人もびっくりするほど、完璧にできるようになっていたのです。

「え~!なんで?」
2人で、顔を見合わせてきょとんとしてしまいました。

翌週はどうかと思いましたが、なんと、その時も全てを完璧にやってきたのです!これには本当に驚きました。

自分の“無意識”を認めるだけ

後日、講師から「Sさんは、無能さを嫌い、有能に生きてきたんでしょう?」
と言われ、まさにその通りだとハッとしました。

常に自分に「できないという前にやれ!できないんじゃなく、やらないだけだ」と突き付けて生きてきた私にとって、『無能』は絶対に認めたくない事でした。

何年もグレーゾーンのこの生徒を見てきましたが、まさか自分の無意識(無能を嫌い、それをバネにした生き方)をしっかりと知るだけで、自分も解放され、相手がこんなにも変容してしまうなんて!

今回の体験を通して、私と同じように悩んでいる指導者たちが、今後どんどん救われていくだろうと感じました。

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